FOMC議事録や英CPIに注目! 米国による対カナダ関税のゆくえは?
2026/08/19 09:05
【ポイント】
・トランプ政権は本日19日、カナダに対して新たに50%の追加関税を発動する予定
・FOMC議事録で市場のFRB金融政策見通しがどのように変化するか
・英CPIで市場のBOEによる利上げ観測がどうなるか
(欧米市場レビュー)
18日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は159.747円、米ドル/カナダドルは1.39055カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27821シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15643ドル、英ポンド/米ドルは1.35202ドル、豪ドル/米ドルは0.70808米ドルへと下落。中東情勢の先行き不透明感が安全資産とされる米ドルの支援材料となりました。トランプ米大統領は18日、自身のSNSに「イランとの協議は行われていない」と投稿。イランのガリバフ国会議長は同日、「米国が(6月に締結した)覚書の約束を履行するまでホルムズ海峡の封鎖を続ける」と述べました。
ノルウェークローネも堅調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.01281スウェーデンクローナへと上昇。7月24日以来の高値をつけました。原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネにとってプラスになりました。WTI原油先物の中心限月9月物は18日、前日比0.44ドル高(0.52%)の1バレル=84.94ドルで取引を終了。一時85.94ドルへと上昇し、7月31日以来の高値をつけました。
(本日の相場見通し)
トランプ米政権は米東部時間19日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)、カナダからの輸入品の一部に50%の追加関税を発動する予定です。
USTR(米通商代表部)によると、新たな関税の対象となるカナダ製品は約200億米ドル相当で、25年の米国の対カナダ輸入総額3820億米ドルの5.2%にあたります。
グリアUSTR代表とカナダのルブラン対米貿易担当相は貿易協議を続けており、18日にはトランプ大統領とカナダのカーニー首相が電話で会談しました。首脳会談の内容は明らかになっていません。
トランプ政権が新たな対カナダ関税を発動するのかどうかに注目です。発動された場合、カナダドルにとってマイナスになると考えられます。
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FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が本日公表されます(日本時間20日03:00)。
今回の議事録は7月28-29日のFOMCのものです。そのFOMCでは政策金利を3.50~3.75%に据え置くことが9対3で決定され、反対した3人は0.25%の利上げを行うように求めました。
※7月のFOMCの結果について詳しくは、7月30日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMCは据え置き、3人が利上げ主張]をご覧ください。
CMEのFedWatchツールに基づくと、18日時点で市場が織り込むFRBによる利上げ確率は、次回9月15-16日のFOMCが約35%、次々回10月27-28日までで約5割、その次の12月8-9日までで約7割です。
本日公表のFOMC議事録の内容を受けて、FRBの先行きの金融政策に関する市場の見方がどのように変化するのかに注目です。利上げ観測が強まるようなら、米ドルが堅調に推移しそうです。
※FOMC議事録の注目点に関しては、本日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMC議事録プレビュー]もご覧ください。
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英国の7月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間15:00)。その結果に英ポンドが反応しそうです。
CPIの市場予想は、総合が前年比2.9%、エネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアが同2.5%。上昇率は、総合が前月の2.6%からが高まる一方、コアは前月の2.6%から鈍化するとみられています。BOE(英中銀)のインフレ目標は2%です。
BOEは25年12月に利下げを実施した後、前回26年7月まで5会合連続で政策金利を3.75%に据え置きました。
市場では、BOEは12月末までに利上げを行うとの観測もあります。CPIが市場予想を上回る結果になれば、その観測が強まるとともに、英ポンドにとってのプラス材料になりそう。その場合、英ポンド/円は堅調に推移し、ユーロ/英ポンドは軟調に推移しそうです。
ユーロ圏でも日本時間18時に7月CPI(改定値)が発表されます。
※ユーロ/英ポンドのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[ユーロ/英ポンド、方向感模索のチャート形状!]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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