CFDとFXのちがい

店頭CFD(差金決済取引) FX(外国為替証拠金取引)
投資対象 日米の個別株
世界の株価指数
金や原油などの商品
米ドル・ユーロ・英ポンド・
豪ドル・円など
取引時間 ほぼ24時間 ほぼ24時間
売買方法 売り / 買い 売り / 買い
レバレッジ 5~50倍程度 最大25倍
決済期限 なし なし
金利 金利調整額 スワップポイント
税金 雑所得・申告分離課税 雑所得・申告分離課税

CFDとFXのちがい

  • 投資対象がちがう

投資対象がちがう

FXは「外国為替」を取扱ったCFDという位置づけになっており、通貨ペアと呼ばれる2つの通貨を交換して利益を狙います。
一方、CFDは株価指数、商品、個別株など様々な種類の銘柄があります。
より銘柄のバリエーションが多いのがCFDで、運用先の選択肢の幅を広げたいという方におすすめです。

CFDとFXの似ている点

  • レバレッジがかけられる
  • ほぼ24時間取引できる(共通)
  • 売りからも取引できる(共通)
  • 決済期限がない(共通)
  • 所得区分が雑所得・申告分離課税だから損益通算できる

レバレッジがかけられる

CFDとFXはレバレッジがかけられる点が似ています。
しかし、レバレッジの大きさはFXが最大25倍、CFDのレバレッジは5~50倍です。CFDの中でも人気の株価指数CFDはレバレッジは10倍です。
単純にレバレッジの倍率だけを比較するとFXの方が資金効率が2.5倍良いことになります。
ただし、FXよりも株価指数CFDの方が価格変動(ボラティリティ)が大きいため、株価指数の方が損益が過剰に小さくなるようなことはありません。
取引する商品の特徴をよく理解し、運用資金をコントロールすることが重要です。

例)

FX
債券CFD
商品CFD
株価指数CFD
個別株CFD

最大25倍
50倍
20倍
10倍
5倍

ほぼ24時間取引できる

CFDとFXはともに「ほぼ24時間」取引可能で、時間に縛られることなく取引できるのが魅力の1つです。
しかし、CFDに関しては取引する銘柄や取扱業者によってそれぞれ少しずつちがいがあるので、事前に確認が必要です。

売りからも取引できる

CFDもFXも上昇すると見込めば安い価格で買い、高い価格で売る、
下落すると見込めば高い価格で売り、安い価格で買うことで利益を出すことができます。

決済期限がない

FXはもちろん、店頭CFDでは、先物取引のような(限月/取引期限)はありません。
したがって、先物取引のように取引期限を気にすることなくお取引いただけます。

所得区分が雑所得・申告分離課税だから
損益通算できる

CFDとFXは両方とも雑所得・申告分離課税となるため、損益通算ができます。

損益通算のイメージ

損益通算とは、例えばFXで損失を出し、CFDで利益を出したとき、CFDの利益とFXの損失を相殺して課税対象金額を計算することです。

申告分離課税とは、給与所得や事業所得など、他の所得と分離して課税される仕組みで、一律で20.315%が課されます。

CFDと損益通算できるものは、同じCFD取引・FX取引・オプション取引・国内先物取引です。
国内先物取引とオプション取引は、CFDと同じ銘柄が原資産の場合も多いので、CFDのルールで取引をしてみたいと思う方は覚えておくといいかもしれません。

一方で、投資対象として一般的な株式や投資信託、債券とは損益通算できないので注意が必要です。

【損益通算の対象となる取引】
  1. 外国為替証拠金取引(取引所FXおよび店頭FX)
  2. 国内取引所における有価証券先物取引、有価証券指数等先物取引および有価証券オプション取引
  3. 国内取引所における商品先物取引
  4. 国内取引所における取引所金融先物取引

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