FXの証拠金とは
少しのおカネで大きな取引が可能
FXは通貨を取引するもの。
その取引に要する資金が“証拠金”と呼ばれています。
投資家Aさん・Bさんの取引例を用いて、証拠金をご説明します。
BさんはAさんと同じように、1豪ドルが80円のとき「まだまだ上がるだろう」と考えていました。
ただ残念ながらBさんは、Aさんのように80万円という資金を持ち合わせてはいなかったのです。
しかし証拠金という仕組みを使えば、80万円というおカネは必要ありません。
なぜならFXには「取引総代金がいらない」という大きな特徴があるからです。
とはいえ、まったくおカネが要らないワケではありません。
ではいったい、いくらの資金があればいいのでしょうか。
FXでは取引総代金の4%、上記の例であれば取引総代金が80万円ですから、その4%(80万円×0.04⇒)の32,000円 という資金があれば、BさんはAさんとまったく同じ取引をスタートすることができます。
この32,000円を必要証拠金と呼びます。
証拠金制度のメリットは「投資効率の向上」
上記の例のように、AさんとBさんがまったく同じ取引をスタートさせたとしましょう。
最終的にはふたりとも10万1,000円という利益が出たことになりますが、AさんとBさんを比べてみてください。
Aさんは80万円の資金を使って、10万1,000円の利益を得た。元本比なら約12%の利益となります。
しかし一方で、Bさんはわずか32,000円の資金しか用意していないのに、10万1,000円を得ています。
元本比だと、約315%!!これはすごい数字ですよね。
このようにFXの証拠金という仕組みを用いると、投資効率の向上を図ることができます。
こちらもスワップ(金利差)と同様にFXが選ばれる大きな理由のひとつですが、行き過ぎればハイリスク・ハイリターンの取引となり、 大きな損失をも招きかねません。