米FOMCは据え置き、3人が利上げ主張
2026/07/30 07:15
【ポイント】
・FOMCは9対3で据え置きを決定、3人は利上げを主張
・金融政策の先行きに関するヒントはほぼナシ
・ウォーシュ議長は物価安定の追求が最重要だとするものの・・・
・市場が織り込む9月利上げの確率はやや低下
28-29日に開催された米FOMCでは、市場の予想通り政策金利の据え置きが決定されました。ただ、前回の据え置きは全会一致でしたが、今回は12人の投票メンバーのうち3人が0.25%の利上げを求めて反対票を投じました。
FOMC後のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は次回9月のFOMCでの利上げを6割強、10月までの利上げを約9割の確率で織り込んでいます。FOMC前は一時、7月あるいは9月の利上げが確実視されていました。また、年内の追加利上げは約3割織り込まれています(=メインシナリオは26年末までに1回利上げ)。
FOMCの結果を受けて、短期金利(2年物国債利回り)は小幅に低下し、長期金利(10年物国債利回り)は上昇しました(結果判明直後は低下)。それは、ウォーシュ議長が言葉だけでなく、行動で物価安定が最優先であることを示せるか、市場でやや疑念が生じた結果でしょう。引き続きウォーシュ議長の言動には要注目でしょう。
*******
FOMCの票決は9対3。クリーブランド連銀のハマック総裁、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、ダラス連銀のローガン総裁の3人が0.25%の利上げを主張して反対票を投じました。ウォーシュ議長は「(望んでいた)家庭内口論があった」と述べたものの、詳細は不明です。どのような議論がなされたかは3週間後の議事録の公表を待つ必要があります。
声明文は、前回と同じ。3人が利上げを主張したという投票結果の部分を除けば、一言一句が前回と同じでした。したがって、金融政策の先行きに関するフォワード・ガイダンスはありません。全文を紹介すると以下の通り(訳は筆者)。
「FOMCは9対3で以下の声明を発表する。
FOMCは、FRBの2大使命をサポートするため政策金利を据え置く決定をした。また、FOMCは銀行システム内に十分な準備(流動性)を維持する方針を再確認した。
経済活動は、中東での紛争に伴う不確実性にもかかわらず、堅調なペースで拡大している。生産性の伸びや設備投資は力強い。雇用の伸びは労働力の伸びと同じペースであり、失業率はほとんど変化していない。
インフレは、エネルギーなど一部の供給ショックを反映して、FOMCの2%目標に比べて引き続き高い。FOMCは物価の安定をもたらす」
*******
ウォーシュ議長の記者会見で、「緩いインフレ目標はありえない」、「われわれは惰性(inertia)で据え置きを選んだわけではない」と述べ、2%の物価目標を追求する姿勢を強調しました。市場がFRBのフォワード・ガイダンスではなく、リアルタイムでデータに反応していることを称賛しつつ、「必要かつ適切であれば躊躇なく行動する」として、状況に応じて利上げすることを厭わない姿勢も示しました。
その他にも・・・
・PCE(個人消費支出)デフレーターを重視していることは変わらない。
・FRBはサプライズを望んでいるわけでない。
・(少なくとも)26年末まで記者会見を行うことにコミットしている。
・FOMCは9対3で据え置きを決定、3人は利上げを主張
・金融政策の先行きに関するヒントはほぼナシ
・ウォーシュ議長は物価安定の追求が最重要だとするものの・・・
・市場が織り込む9月利上げの確率はやや低下
28-29日に開催された米FOMCでは、市場の予想通り政策金利の据え置きが決定されました。ただ、前回の据え置きは全会一致でしたが、今回は12人の投票メンバーのうち3人が0.25%の利上げを求めて反対票を投じました。
FOMC後のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は次回9月のFOMCでの利上げを6割強、10月までの利上げを約9割の確率で織り込んでいます。FOMC前は一時、7月あるいは9月の利上げが確実視されていました。また、年内の追加利上げは約3割織り込まれています(=メインシナリオは26年末までに1回利上げ)。
FOMCの結果を受けて、短期金利(2年物国債利回り)は小幅に低下し、長期金利(10年物国債利回り)は上昇しました(結果判明直後は低下)。それは、ウォーシュ議長が言葉だけでなく、行動で物価安定が最優先であることを示せるか、市場でやや疑念が生じた結果でしょう。引き続きウォーシュ議長の言動には要注目でしょう。
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FOMCの票決は9対3。クリーブランド連銀のハマック総裁、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、ダラス連銀のローガン総裁の3人が0.25%の利上げを主張して反対票を投じました。ウォーシュ議長は「(望んでいた)家庭内口論があった」と述べたものの、詳細は不明です。どのような議論がなされたかは3週間後の議事録の公表を待つ必要があります。
声明文は、前回と同じ。3人が利上げを主張したという投票結果の部分を除けば、一言一句が前回と同じでした。したがって、金融政策の先行きに関するフォワード・ガイダンスはありません。全文を紹介すると以下の通り(訳は筆者)。
「FOMCは9対3で以下の声明を発表する。
FOMCは、FRBの2大使命をサポートするため政策金利を据え置く決定をした。また、FOMCは銀行システム内に十分な準備(流動性)を維持する方針を再確認した。
経済活動は、中東での紛争に伴う不確実性にもかかわらず、堅調なペースで拡大している。生産性の伸びや設備投資は力強い。雇用の伸びは労働力の伸びと同じペースであり、失業率はほとんど変化していない。
インフレは、エネルギーなど一部の供給ショックを反映して、FOMCの2%目標に比べて引き続き高い。FOMCは物価の安定をもたらす」
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ウォーシュ議長の記者会見で、「緩いインフレ目標はありえない」、「われわれは惰性(inertia)で据え置きを選んだわけではない」と述べ、2%の物価目標を追求する姿勢を強調しました。市場がFRBのフォワード・ガイダンスではなく、リアルタイムでデータに反応していることを称賛しつつ、「必要かつ適切であれば躊躇なく行動する」として、状況に応じて利上げすることを厭わない姿勢も示しました。
その他にも・・・
・PCE(個人消費支出)デフレーターを重視していることは変わらない。
・FRBはサプライズを望んでいるわけでない。
・(少なくとも)26年末まで記者会見を行うことにコミットしている。
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