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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※8月18日更新

2026/08/18 09:11

宮田レポート(短期アップデート) 2600818_miyata.pdf

☆併せてご覧ください。
エリオットViwe 8月17日
[日銀9月利上げ? 1ドル=155円割れは近い!]

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 49,500~70,000円
                                    (TOPIX) 3400~4250
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~54,750ドル
           (S&P500) 6300~7800
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
                                   (ナスダック総合) 20,700~27,200
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~162.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720



[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22)はプライマリー第➂波の天井であり、そこからプライマリー第➃波の弱気相場が進行中とみられます。

3月末(50,558円)以来の現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きい(つまり上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。今サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が続くと予想されます。7月29日に一時60,448円まで下げ、高値からの下げ率は17%に広がりました。これは25年4月以降で最大の調整です(※2)

通常「レフト・トランスレーション」のパターンは、サイクル終点安値はサイクル始点安値を下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回らないことには現行サイクルは終わらないでしょう。

(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。

[TOPIX]
3,880(8/3安値)からの上昇はマルv波とカウントされます。マルv波は8日続伸(8/4-8/14)と強い動きになりましたが、これはトライアングル終了後に典型的な「thrust、スラスト」です。スラストは短命な急騰劇で終わる傾向が強いことから、マルv波はいつ終了してもおかしくありません。

前述のように、3月末からの現行週次サイクルにおいて日経平均は高値までに13週かかりました。
仮にTOPIXが先週(8月第2週)にトップアウトしていれば、3月安値から21週目(フィボナッチ)に高値を付けたことになります。

株価の先行指標である市場ボリュームをみてみましょう。プライム市場の売買代金(20日平均)は、6月下旬にピークを付けてから減少する一方、株高傾向となっています。これは、市場(TOPIX)が天井圏にあることを示す重要なサインです。

プライマリー➃波入りが近づくなか今後の下落リスクは高い。4137(7/7高値)を割ると、プライマリー➃波入りの最初の合図になります。

プライマリー➃波の調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。それでも予想される日経平均の下落スケールよりは、浅めといえるかもしれません。

[日経平均]
62,704円(7/17安値)以来のマイニュート級のマルⅱ波「エクスパンディッド・フラット」は、完成したか、しつつあります。

67,592円(7/22高値)を割ると、マルⅱ波完成の最初のシグナル発動となります。現在の波動カウントが正しければ、マルⅲ波の下げ波動がまもなくスタートするでしょう。マルⅲ波は、60,448円を大きく下回る強力な下げトレンドです。

[予想PER別の日経平均水準]
8月17日の日経平均予想PERは17.66倍、予想EPSは3919円。過去最高の予想EPSは3922円(6/25)です。



[裁定買い残と信用買い残] (8月7日時点)



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
ダウ輸送株平均の弱含みは続いており(チャート参照)、ダウ30との弱気パターン「未確認」は弱気相場の接近を示唆しています。

NYダウのチャートは4月下旬から4カ月にわたり、「メガホントップ」─ブロードニング(拡散)フォーメーションとも呼ばれます─の天井パターンを形成してきました。8月5日の「流星」出現と合わせ、「メガホントップ」も完成した可能性が高いでしょう。

それは上昇パターン終了を意味しており、パターン下限ライン(今週は52,245ドル)を下回れば、トレンド転換が示唆されるでしょう。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6月から2カ月近くにわたる「トライアングル」は、マイナー級の第4波に当たります。この基本的に横ばいのパターンから上放れた波は、マイナー第5波に相当します。それは25年4月からの一連のマイナーウェーブにとって「最後の上昇」であり、その完成を以てS&P500は強気相場のすべてを完成します。

ちなみに、6月からの2カ月間の「トライアングル」、そしてそこからの急激な上昇「スラスト」、これら一連の流れは本邦TOPIXに酷似していることがわかります。

S&P500の強気相場とTOPIXの強気相場は、同時に終了するのかもしれません。

8月13日の7816を以て、マイナー第5波が天井を付けた可能性に注目しています。
7,698を割れるとピークアウトの可能性が強められます。

さらに7,610を割れて、8月3日-4日のマドを閉じると、調整入りの可能性が高まるでしょう。

SOX指数
8月17日は、7月中旬以来の戻り高値を一時付けましたが、終値では押し返されました。このところ上値の重さが目立っています。
SOX指数は下落トレンド中のリバウンドをやっているところであり、今後の下落リスクは高いといえます。ひとたび下落が再開すると、9000-9500への下振れとなるでしょう。


Bloombergマグニフィセント7インデックス
マグ7は5月14日に最高値を付け、他の主要指数より先行して高値を付けています。これは重要な天井パターン(未確認)です。

8月5日は一時2カ月ぶり高値を付けましたが、上昇を維持することはできませんでした。
6月下旬からのa-b-cパターンによるリバウンド・第2波は完成した可能性があります。

そうだとすると、第3波の強力な下げがまもなく始まることでしょう。

[ダウ輸送株平均] 



[ナスダック100]


【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
28,196(6/9安値)からのマルii波は、終わったか終わりつつあります。
マルii波完成後、次はマルiii波による下落に移りますが、それは27,176(7/30安値)を大きく下回る、強い下降波になります。

なお今月は当初の想定以上に上昇しました。このことより、以下の代替カウントも現行カウントと同列に捉えています。

(オルタナティブカウント、Alt)
27,176から第5波による上昇であり、それを以て第(5)波天井も完成します。

ナスダック100の第5波は、短縮した波(truncated-fifth-wave)になる可能性があります。
6月から7月までのナスダック100の下げは他の主要指数に比べて大きくなりました。このような強い下落圧力が、第5波の上昇幅を縮めることになります。



[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=141円程度です。日本円は1年以上も、金利差からの妥当な水準より極端に過小評価された状態です。

購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。長期的にも日本円は著しく過小評価されています。

163.944円(7/23)を以て、通算5年間のⓎ波[(A)-(B)-(C)]による円安はすべて完了したと思われます。
この見方によると、この先は数年間にわたり円高になるでしょう。上記のように、長らく日本円はその実力に比べ過小評価されてきましたが、今後は実力に見合った適正な水準が模索されていくと思われます。

7月末実施の15年ぶり日米協調介入(円安阻止の目的では28年ぶり)は、163-165円の「ベッセント・シーリング」を築きました。

今回の介入目的は過剰な円安を阻止することであり、円高トレンドへの転換を狙ってはいないでしょうが、円安の限界点(160円台前半)が明示されたことの自然な成り行きとして、(最初は徐々に)円高志向を強めることになるでしょう。

筆者は今後数年内に、1ドル=120円-125円を付けてもおかしくない、とみています。それは歴史的なレンジ[80円-160円]の中値に相当し、かつて「黒田シーリング」と言われた水準でもあります。

【日足 エリオット波動分析】 
ドル/円の歴史を振り返ると、大きなトレンドが変わるときの最初のきっかけのほとんどは、為替介入それも協調介入でした(85年9月のプラザ合意など)。7月末の日米協調介入のインパクトは極めて大きいといえましょう。

163.944円(7/23)→155.156円(8/3)の円高はマイナー級の第1波であり、その後足元までの円安は第2波と読めます。それはヘッド・アンド・ショルダーズの右肩トップを作る過程でもあります。

今後158.600円(8月3日からのサポートライン)を下回ると、円高の動きが再加速し、ネックラインの155円突破を試す局面を迎えるでしょう。ネックライン割れ以降、米ドル/円は145-146円を目指す展開になるでしょう。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[141.835円]です。



円売り持ちは2週続けて減少 (2026年8月11日時点)
IMM通貨先物市場での投機筋(非商業部門)の円売り持ち高は、前週の36.0億ドルから33.0億ドルへ減少しました。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
22年9月高値からのドル安Ⓑ波は、「トリプル・ジグザグ(W)-(X)-(Y)-(X)-(Z)」のコースを辿っています。長期タームの見通しは引き続きドル安です。

今年1月安値からのⒷ波-(X)波の戻りが完成すると、3番目のジグザグ(Z)波が展開されていく、と思われます。

6月24日の高値(101.800)は、ターゲット[101.138-102.717]内で付けました。
(X)波が終了したという見方が正しければ、この先も持続的なドル安になるでしょう。投機筋によるドル買いの極端な多さは、筆者の見方を裏付けているように思われます。

8月17日には一時6月5日以来のドル安水準に沈みました。


投機筋のドル合成ポジション買い持ち高は2週連続で縮小
投機筋によるドル合成ポジション買い持ち枚数は、8月11日時点で35万9276枚と、前週の37万1145枚から縮小しました。縮小は2週連続です。



エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。


宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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