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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※8月14日更新

2026/08/14 10:53

宮田レポート(短期アップデート) 2600814_miyata.pdf

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 49,500~70,000円
                                    (TOPIX) 3400~4250
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~54,750ドル
           (S&P500) 6300~7800
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
                                   (ナスダック総合) 20,700~27,200
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~162.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720



[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22)はプライマリー第➂波の天井であり、そこからプライマリー第➃波の弱気相場が進行中とみられます。

3月末(50,558円)以来の現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きい(つまり上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。今サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が続くと予想されます。7月29日に一時60,448円まで下げ、高値からの下げ率は17%に広がりました。これは25年4月以降で最大の調整です(※2)

通常「レフト・トランスレーション」のパターンは、サイクル終点安値はサイクル始点安値を下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回らないことには現行サイクルは終わらないでしょう。

(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。

[TOPIX]
直近TOPIXは高値を更新しました。6月初旬からのマルiv波は「トライアングル」となり、3,880(8/3安値)からの上昇はマルv波とカウントされます。マルv波は連日の上昇となっていますが、これはトライアングル終了後に典型的にみられる「thrust、スラスト」という動きで、通常それは短命な急騰となります。つまりマルv波は、いつ終了してもおかしくない、といえます。

前述のように、3月末からの現行週次サイクルにおいて日経平均は高値までに13週かかりました。
仮にTOPIXが今週(8月第2週)にトップアウトすれば、3月安値から21週のフィボナッチ数になります。

次に株価の先行指標である市場ボリュームをみてみましょう。プライム市場の売買代金(20日平均)は、6月下旬にピークを付けてから減少傾向ですが、株高は続いています。市場(TOPIX)が天井圏にあることを示す重要なサインです。

プライマリー➃波入りは近づくなか、今後の下落リスクは高い。4137(7/7高値)を割ると、プライマリー➃波入りの最初の合図になります。

プライマリー➃波の調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。それでも予想される日経平均の下落スケールよりは、浅めといえるかもしれません。

[日経平均]
62,704円(7/17安値)を起点とするマイニュート級マルⅱ波は「エクスパンディッド・フラット」とみられ、それは完成しつつあります。

67,592円(7/22高値)を割ると、マルⅱ波の完成を告げる最初のシグナル発動となります。現在の波動カウントが正しければ、マルⅲ波の下げ波動がまもなくスタートするでしょう。マルⅲ波は、60,448円を大きく下回る強力な下げトレンドです。

[予想PER別の日経平均水準]
8月13日の日経平均予想PERは17.55倍、予想EPSは3892円。過去最高の予想EPSは3922円(6/25)です。


[裁定買い残と信用買い残] (8月7日時点)




[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
8月4日はギャップアップとなり、7月7日高値(53,289ドル)を上回りました。翌5日には一時は高値54,744ドルを付けましたが、その後は利食い売りに押されました。なおこの日のローソク足に出現した、上ヒゲ長い「流星」は、短期的なピークアウトを暗示しています。

ダウ30は高値を更新しましたが、それは新しい上昇トレンドの始まりを意味するわけではありません。

ダウ輸送株平均の弱含みは続いており(チャート参照)、ダウ30との弱気パターン「未確認」は弱気相場の接近を示唆しています。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6月から2カ月近くにわたる「トライアングル」は、マイナー級の第4波に当たります。この基本的に横ばいのパターンから上放れた波は、マイナー第5波に相当します。それは25年4月からの一連のマイナーウェーブにとって「最後の上昇」であり、その完成を以てS&P500は強気相場のすべてを完成します。

ちなみに、6月からの2カ月間の「トライアングル」、そしてそこからの急激な上昇「スラスト」、これら一連の流れは本邦TOPIXに酷似していることがわかります。

S&P500の強気相場とTOPIXの強気相場は、同時に終了するのかもしれません。

直近高値の7816(8/13)がマイナー第5波の終点とは確認できませんが、その可能性はあります。
7,698を割れるとピークアウトの可能性が強められます。

さらに7,610を割れて日足のマドを閉じると調整入りの可能性が高まるでしょう。

SOX指数
この指数は下落トレンド中のリバウンドをやっており、今後の下落リスクは高いといえます。ひとたび下落が再開すると、9000-9500への下振れとなるでしょう。

8月13日の日中に、6月からの下げ半値戻りを回復しましたが、終値では押し返されました。
この日のローソク足「流星」は、戻りピークを暗示しています。

Bloombergマグニフィセント7インデックス
マグ7は5月14日に最高値を付け、他の主要指数より先行して高値を付けています。これは重要な天井パターン(未確認)です。

8月5日は一時2カ月ぶり高値を付けましたが、上昇を維持することはできませんでした。
6月下旬からのa-b-cパターンによるリバウンド・第2波は完成した可能性があります。

そうだとすると、第3波の強力な下げがまもなく始まることでしょう。

[ダウ輸送株平均] 




[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
28,196(6/9安値)からのマルii波は、終わったか終わりつつあります。
マルii波完成後、次はマルiii波による下落に移りますが、それは27,176(7/30安値)を大きく下回る、強い下降波になります。

なお今月の上昇は想定を上回る規模に拡大しています。このことから、次に示す代替カウントも現行カウントと同列で捉える価値がありそうです。

(オルタナティブカウント、Alt)
27,176からは第5波による上昇であり、それを以て第(5)波天井も完成します。
本来的に第5波は高値を更新するべきものではありますが、今回はその限りではありません。SOX指数の潜在的弱さは、ナスダック100の第5波を短縮させる(truncated-fifth)可能性を秘めています。どうなるか、見てみましょう。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=141円程度です。日本円は1年以上も、金利差からの妥当な水準より極端に過小評価された状態です。

購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。長期的にも日本円は著しく過小評価されています。

163.944円(7/23)を以て、通算5年間のⓎ波[(A)-(B)-(C)]による円安はすべて完了したと思われます。
この見方によると、この先は数年間にわたり円高になるでしょう。上記のように、長らく日本円はその実力に比べ過小評価されてきましたが、今後は実力に見合った適正な水準が模索されていくと思われます。

7月末実施の15年ぶり日米協調介入(円安阻止の目的では28年ぶり)は、163-165円の「ベッセント・シーリング」を築きました。

今回の介入目的は過剰な円安を阻止することであり、円高トレンドへの転換を狙ってはいないでしょうが、円安の限界点(160円前半)が明示された当然の成り行きとして、(最初は徐々に)円高志向を強めることになるでしょう。

筆者は今後数年内に、1ドル=120円-125円を付けてもおかしくない、とみています。それは歴史的なレンジ[80円-160円]の中値に相当し、かつて「黒田シーリング」と言われた水準でもあります。

【日足 エリオット波動分析】 
ドル/円の歴史を振り返ると、大きなトレンドが変わるときの最初のきっかけのほとんどは、為替介入それも協調介入でした(85年9月のプラザ合意など)。7月末の日米協調介入のインパクトは極めて大きいといえましょう。

8月3日は一気に円高が進みましたが、レッサー・ディグリー第4波・154.983円の手前からは円安になっています。この足元の円安は、ヘッド・アンド・ショルダーズの右肩トップを作るでしょう。

今後157.30円を下回ると、円高の動きは再加速し、ネックラインの155円突破を試す局面を迎えるでしょう。8月中に150円水準を試す展開もあり得ます。


金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[141.188円]です。


円売り持ち高が2年ぶり高水準から急減 (2026年8月4日時点)
IMM通貨先物市場での投機筋(非商業部門)の円売り持ち高は、前週の129.77億ドル(2年ぶり高水準)から36.0億ドル(26年3月以来の低水準)に急減しました。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
22年9月高値からのドル安Ⓑ波は、「トリプル・ジグザグ(W)-(X)-(Y)-(X)-(Z)」のコースを辿っているとみられます。長期タームの見通しは引き続きドル安です。

今年1月安値からのドル高は、Ⓑ波中の(X)波であり、それが終わると、次は3番目のジグザグ(Z)波が展開されていく、と思われます。

6月24日の高値(101.800)は、ターゲット[101.138-102.717]内で付けました。(X)波が終了したという見方が正しければ、この先も持続的なドル安になるでしょう。投機筋によるドル買いの極端な多さは、筆者の見方を裏付けているように思われます。


投機筋のドル合成ポジション買い持ち高は3週ぶりに減少
投機筋によるドル合成ポジション買い持ち枚数は、8月4日時点で37万1145枚と、前週の52万5546枚(過去最大)から縮小しました。


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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