マネースクエア マーケット情報

ユーロ圏やトルコ、南アフリカの中銀会合開催

2026/07/23 09:06

【ポイント】
・原油価格が一段と上昇するか
・ECB総裁の会見で市場の利上げ観測がどのように変化するか
・TCMB声明で先行きの金融政策についてどのようなヒントが提供されるか
・SARBが利上げするかどうか

(欧米市場レビュー)

22日、欧米時間の外為市場ではノルウェークローネが堅調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.01239スウェーデンクローナへと上昇。5月22日以来2カ月ぶりの高値をつけました。原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネにとってのプラス材料となりました。

ブルームバーグが複数の関係者の話として、「日銀は、半年に1回程度の市場の見通しよりも利上げのペースを加速させることに柔軟な姿勢だ」と報道。それを受けて米ドル/円は一時162.608円へと下落しましたが、下落は長続きせず163円台へと反発しました。

片山財務相は22日午前(日本時間)、財務省内で記者団の取材に応じ、米ドル/円が163円台へと上昇したことについて「具体的な為替の水準にはコメントを差し控える」としたうえで、「必要があれば、いつでも適切に断固たる対応をする」と述べました。市場を改めてけん制したものの、米ドル/円の反応は限定的でした。

(本日の相場見通し)

原油価格の代表的な指標であるWTI原油先物の中心限月9月物は22日、前日比2.49ドル高(3.0%)の1バレル=86.83ドルで取引を終了。一時88.61ドルへと上昇し、中心限月として6月11日以来の高値をつけました。中東情勢の悪化による原油の供給への懸念がWTI原油先物の上昇要因となりました。

米国とイランの攻撃の応酬は続いており、イエメンの親イラン武装組織フーシ派はサウジアラビアの船舶を対象に海上封鎖を宣言しています。フーシ派は23日、海上封鎖に違反したとしてサウジアラビアの石油タンカー2隻を攻撃したと発表しました。

原油価格の動向に注目です。原油価格が引き続き堅調に推移すれば、ノルウェークローネカナダドルメキシコペソにとってプラスになりそう。その場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナやカナダドル/円、メキシコペソ/円は上値を試し、米ドル/カナダドルは下値を試す展開になる可能性があります。

※ノルウェークローネ/スウェーデンクローナについては、21日収録の『M2TV 資源・新興国マーケットView』[ノックセックが上昇基調! 一段高も!?]にて解説していますので、ご覧ください。

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本日は、ECB(欧州中銀)理事会が開催されます。理事会の結果はECBの声明とともに日本時間21時15分に判明し、21時45分からラガルドECB総裁が会見する予定です。

ECBは前回6月11日の理事会で0.25%の利上げを行うことを決定。ECBによる利上げは23年9月以来2年9カ月ぶりでした。現在の政策金利は、ECBが最も重視する中銀預金金利が2.25、残りの2つ、主要リファイナンス金利が2.40%、限界貸出金利が2.65%です。

今回の理事会については、政策金利はすべて据え置かれると市場は予想しています。そのとおりの結果になれば、ECBの声明やラガルド総裁の会見内容が相場材料になりそう。それらがタカ派的な内容になれば、ECBによる追加利上げ観測が一段と強まるとともに、ユーロが堅調に推移すると考えられます。

※ECB理事会については、本日の『ファンダメ・ポイント』[ECBは9月に利上げへ⁉]もご覧ください。

※ユーロ/米ドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[ユーロ/米ドル、ラガルドECB総裁会見が相場動意となるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

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TCMB(トルコ中銀)SARB(南アフリカ中銀)の政策会合が本日開かれます。

<TCMB
会合の結果は日本時間20時に判明し、カラハンTCMB総裁の会見は予定されていません。

TCMBは26年1月に利下げを実施した後、前回6月11日の会合まで3会合連続で政策金利を据え置いています。現在の政策金利は37.00%です。

市場では政策金利は今回も据え置かれると予想されており、そのとおりの結果になればTCMBの声明が相場材料になりそうです。

声明では、TCMBの先行きの金融政策についてどのようなヒントが提供されるかに注目です。

前回会合は今後の金融政策運営に関して以下の方針が示されました。
・物価安定が達成されるまで引き締め的な金融政策スタンスを維持する
・実際のインフレ率やインフレ期待、およびそれらの基調を踏まえ、中間目標に沿ったディスインフレの道筋に必要な引き締め度合いを確保するように政策金利を決定する
・金融政策の決定は、インフレ見通しを重視しつつ会合ごとに慎重に行う
・インフレ見通しが顕著かつ持続的に悪化した場合、金融政策スタンスを引き締める

それらが変化すれば、トルコリラが反応する可能性があります。

<SARB
会合の結果は日本時間22時に判明し、同時刻からクガニャゴSARB総裁が会見する予定です。

SARBは前回5月28日の会合で0.25%の利上げを実施し、政策金利を6.75%から7.00%へと引き上げることを決定。SARBによる利上げは23年5月以来3年ぶりでした。

今回の会合については、市場では0.25%の追加利上げが決定されるとの見方が優勢なものの、政策金利は据え置かれるとの見方も一部にあります。

6人の政策メンバーの投票行動やクガニャゴ総裁の会見内容にも注目です。前回会合の利上げは4対2で決定され、反対した2人は政策金利の据え置きを支持しました。

今回の会合で利上げをすることが決定されて、クガニャゴ総裁の会見などで次回9月の会合以降の追加利上げ観測が強まれば、南アフリカランドが堅調に推移しそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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