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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※7月24日更新

2026/07/24 10:20

宮田レポート(短期アップデート) 260724_miyata.pdf

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 50,500~73,500円
                                     (TOPIX) 3400~4180
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~53,300ドル
           (S&P500) 6300~7700
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
                                    (ナスダック総合) 20,700~27,200
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~165.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720



[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22)はプライマリー第➂波の天井とみられ、そうであれば、プライマリー第➃波の弱気相場が始まったことになります。

今年3月31日安値(50,558円)以来の現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きい(つまり上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。今サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が続くと予想されます。7月17日に一時62,704円まで下げましたが、この時点で高値からの下げ率は13.9%です(※2)

通常「レフト・トランスレーション」のパターンは、サイクル終点安値はサイクル始点安値を下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回らないことには現行サイクルは終わらないでしょう。

(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。

[TOPIX]
7月6日に一時最高値を更新(高値4109)。日経平均とは対照的に、その後も最高値圏にとどまっています。昨年4月以降で値がさ株への過度な集中投資が続いた反動で、今回は日経平均が先行して弱気相場に入りました。

引き続きTOPIXには高値更新の可能性が残されているようです。もっとも、3月安値からの第5波「エンディング・ダイアゴナル」が天井パターンであることに変わりはありません。

プライマリー➃波の調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。それでも予想される日経平均の下落よりは、軽めといえるかもしれません。

[日経平均]
7月17日、一時62,704円まで下げました。この時点で、6月22日高値からの下げ幅は1万円を上回り(1万127円)、下げ率は13.9%に広がりました。この大きな下落のすべてはマイニュート級のマルi波とみられ、その後足元までの上昇はマルii波によるリバウンドと解釈できるでしょう。

22日は一時67,592円まで戻し、マルi波の半値戻り水準[67,768円]に近づきましたが、上昇の勢いは急速に失われました。マルii波が終わった可能性があり、そうであれば、来週にはマルiii波による強力な下落が起きるでしょう。なお今週の上昇は、ヘッド・アンド・ショルダーズの右肩部分を作りました。62,704円を割るとネックライン割れとなり、さらなる天井パターンが完成します。

[予想PER別の日経平均水準]
7月23日の日経平均予想PERは18.09倍、予想EPSは3671円でした。過去最高の予想EPS・3922円(6/25)からは低下傾向が強まっているようです。


[裁定買い残と信用買い残] (7月17日時点)

信用評価損益率が急悪化、1年3カ月ぶり低水準(7月17日時点)
評価損益率はマイナス10.45%と2週連続悪化、25年4月25日時点(マイナス10.87%)以来の低水準になりました。この週(13~17日)の日経平均は4416円(6.44%)下げ、レバレッジ買いをしていた個人投資家の含み損が拡大しました。買い残はまだ7兆円近く(6兆7097億円)もあり、買い残整理には時間が必要です。



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
NYダウ30は7月7日に最高値(53,289ドル)を付け、一方S&P500の最高値(7620)は6月2日です。これら指数は「未確認」の天井パターンを継続中です。

3月からの上昇C波は、マルi波~マルv波から成る上昇「拡大ウェッジ」とみられます。この弱気パターンが完成した可能性が高まっています。

7月23日は一時51,542ドルへ下げました。目先51,301ドル(6/23安値)を割ると、それは下落基調を一段と強めるきっかけになりそうです。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6月2日の7620が天井だった場合、既にマルiii波の下落がスタートしていることになります。7294を割るとマルiii波入りが濃厚となり、より本格的な調整に入ることでしょう。

(代替カウント)7294を維持する限り、第4波がトライアングルを形成している可能性が残っています。この場合は、上昇・第5波が控えています。この「最後の上昇」により、強気相場のすべてが完了するでしょう。


SOX指数
三尊天井のネックラインをいったん割り込んだ後の戻り歩調ですが、上値は重いようです。三尊パターンからの垂直計算で得られる下値メドとして、9,300処をあげられます。

Bloombergマグニフィセント7インデックス
この指数は5月14日に最高値を付けました。マグ7は他の主要指数より先行して高値を付けており、これは重要な天井パターン(未確認)です。

7月16日の高値は、5月14日高値-6月26日安値の下げに対し78.6%戻しの水準でした。翌17日にはマドを空けて下げ、ここに「アイランド・リバーサル」転換パターンが示現しました。そして23日は大きくギャップダウンし、200日MAを明確に下抜いています。

これらは下落インパルス波(第3波)のスタートを示唆しており、この見方通りなら、マグ7は3月末安値へ早々に下振れるでしょう。


[ダウ輸送株平均] 




[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
過去1年間で形成した「ダイヤモンド・フォーメーション」という天井パターンから下放れを開始しています。
足元はマイニュート級マルiii波の下落とみられます。短期的にも6月10日の安値(28,196)をブレイクし、下振れの動きが加速する可能性があります。今のところダイヤモンドからの垂直計算値は[26,250]です。


長期金利上昇に勢い
米長期金利(10年)は、7月23日に一時4.7115%(1年半ぶり高水準)に上昇しました。23年10月からの大型トライアングルⒷ波は今年2月末(3.9223%)に完成し、以来Ⓒ波による金利上昇が続いています。それは短期的にも、25年1月トップ(4.8069%)を試す可能性があります。

そしてⒸ波がいずれ、5.0187%を大きく上回る展開を筆者は予想しています。



[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
二通りの有力波動カウントが存在します。いずれも米ドル/円(以下ドル/円)上昇の終焉が近いことと、円高スタートの接近を暗示しています。

[波動カウント1]
22年10月からの(B)波「トライアングル」を完成後、25年4月からは(C)波の上昇にあります。(C)波完成を以て2011年来のダブル・ジグザグ(Ⓦ-Ⓧ-Ⓨ)は完成し、その後は、大きな下落(ドル安・円高)を迎えることになります。
[波動カウント2]
21年からのⓎ波は、波動間の重なりが目立つ(A)-(B)-(C)-(D)-(E)のウェッジ・パターンを描いています。足元は(E)波の上昇にあり、それはいつ終わってもおかしくありません。

日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=139円~142円です。既に日本円は1年以上も、金利差からの妥当な水準より極端に過小評価され続けています。

購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。長期的にも日本円は著しく過小評価されています。

「円安バブル」の崩壊は、円キャリー取引の巻き戻し(円買い戻し)によって引き起こされるでしょう。

【日足 エリオット波動分析】 
25年4月(139.877円)からの上昇(C)波は、(C)波は5つの波(1~5)で構成されます。154.983円(5/6)からは第5波とカウントできます。

今月は高値圏で「ミニ・トライアングル」を形成していましたが、それを上抜き、39年7カ月ぶり円安となりました。

足元水準は164円に急接近していますが、上昇(C)波における、第1波と第5波が等しく上がる水準[163.716円]を達成しています。7月残り僅かですが、依然ドル/円がピークを付ける可能性に注目しています。高値圏でのトライアングルに続く上昇は多くの場合、短期間にとどまる傾向があります。

なお直近の原油価格急騰と米長期金利上昇の割に、ドルインデックスの水準に今のところ大きな変化はみられません。しかしながら、今後「持続的なドル高」の予見可能性が高まるようなら、ドル/円のさらなる上振れシナリオを考慮する必要があるでしょう。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[142.373円]です。


円売り持ち高は2週続けて縮小 (2026年7月14日時点)
IMM通貨先物市場において、投機筋(非商業部門)の円売り持ち高は、前週の96.69億ドルから94.41億ドルへ、2週続けて縮小しました。


円売り枚数は過去最高から減少
7月14日時点で、投機筋の円売り持ち枚数は23万8628枚。6月中旬の26万7507枚からは減少していますが引き続き高水準です。




[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
22年9月高値からのドル安Ⓑ波は、「トリプル・ジグザグ(W)-(X)-(Y)-(X)-(Z)」のコースを辿っているとみられます。

今年1月安値からのドル高は、Ⓑ波中の(X)波であり、それが終わると、次は3番目のジグザグ(Z)波が展開されていく、と思われます。

6月24日に付けた高値(101.800)は、ターゲットの[101.138-102.717]内で付けており、それを以て(X)波が終わるかを引き続き注目です。

なお101.800を上回る場合は、[101.977-102.896]を打診する展開が予想されます。


投機筋のドル合成ポジションの買い持ち高は過去最大級
投機筋によるドル合成ポジション買い持ち枚数は、7月14日時点で44万277枚と、6月30日時点の45万5948枚(過去最大)からは若干減少しました。もっとも、ドル安マグマが過去最大級にたまっていることに変わりありません。


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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