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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※7月14日更新

2026/07/14 10:33

宮田レポート(短期アップデート) 260714_miyata.pdf

☆併せてご覧ください。
YouTube エリオットView 7月13日
「日本株買い」一巡と円高の季節

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 50,500~73,500円
                                    (TOPIX) 3400~4180
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~53,300ドル
           (S&P500) 6300~7700
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
                                   (ナスダック総合) 20,700~27,200
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~164.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720


[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
26年6月に17年サイクル高値を付けた可能性があります。
高値を付けた26年6月まで、08年10月大底から212カ月(17年8カ月)、09年3月二番底から207カ月(17年3月)が経過しています。

72,831円(6/22)が日経平均プライマリー第➂波の天井とすると、プライマリー級第➃波による調整が始まったことになります。

現行の週次サイクルは、今年3月31日安値(50,558円)から始まりました。今回の週次サイクルは弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きい。
今サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)でした。サイクル全体を37週~53週(※)とすると、6月からの下落期間は24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

ここからすると、日経平均は今年11月~来年3月にサイクル安値を付けるとみられます。
なお「レフト・トランスレーション」という前提に立つと、サイクル安値はサイクル始点水準(50,558円)を下回るとみるのが適当です。

(※)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。

[TOPIX]
7月6日に一時最高値を更新しました(高値4109)。日経平均よりTOPIXが遅れて高値を付けるのは珍しく、この点には違和感があります。もっとも、3月安値からの第5波「エンディング・ダイアゴナル」が天井パターンであることに変わりはありません。

ダイアゴナルから下放れた市場価格は、パターン開始水準まで速やかに下落することが通常です。
引き続きエンディング・ダイアゴナルが完成したかを、見極めたいと思います。3931(6/26安値)を割ると、それはプライマリー➃波の調整入りの最初の合図です。

プライマリー➃波の調整規模は、プライマリー➀波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。

[日経平均]
7月13日に一時66,653円まで下げ、この時点で6月22日高値からの下げ幅は6000円を超えました(6,178円)。加えて、この日の終値は3月からの上昇チャネル下限を下回っています。

71,962円から第(ⅲ)波による下落が進行中という見方が正しければ、今週の日経平均は下げ足をさらに強める可能性があります。

第(ⅰ)波が4370円幅下げたことから、第(ⅲ)波の下げ幅は第(ⅰ)波の1.618~2倍(7070円~8740円)となるのがノーマルです。ここから求められる第(ⅲ)波ターゲットは[64,892円~63,222円]です。

もっとも後述のように、米国株に「最後の上昇」シナリオがあり、日経平均に関しても代替案が必要かもしれません(Alt)。マルv波による上昇が始まると、それにより日経平均は最高値を更新します。それを以てプライマリー➂波は完了することになります。

[予想PER別の日経平均水準]
7月13日の日経平均予想PERは17.96倍、予想EPSは3744円でした。過去最高の予想EPSは3922円(6/25)です。


[裁定買い残と信用倍率] (7月3日時点)



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
7月7日に付けた最高値(53,289ドル)は、S&P500と「未確認」の天井パターンを継続中です。S&P500の高値(7620)は6月2日に付けています。

3月からの上昇C波は、マルi波~マルv波から成る「拡大ウェッジ」を形成しているとみられます。
足元は引き続き、マルv波がいつ完成するかの秒読みにあるとみています。

52,069ドル(7/8安値)を割ると、最初の弱気シグナル点灯となります。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6月2日が天井とすれば、目先的にもマルiii波の下落がスタートするはずです。7294を割るとマルiii波入りが濃厚となり、本格的な調整に入ることでしょう。

一方7294を維持する限り、第4波をトライアングルとみることができ(代替カウント)、この場合は上昇・第5波が控えています。この「最後の上昇」を以て、強気相場のすべてが完了するでしょう。

SOX指数
6月22日のローソク足「カラカサ」は天井パターンです。この出現機会は多くありませんが、それが6月は2回もみられたのは非常に珍しく、AI・半導体株ラリー終幕の可能性を印象づけます。

最初の「カラカサ」は6月3日に現れ、その後5日間で約16%下げる動きを先導しました。

2回目の今回は、6月22日高値から7月7日の安値まで18.3%下げ、より大きな下げになっています。

加えて、足元水準は三尊天井パターンのネックラインに近づいています。ネックライン割れが明確に確認されると、それはAI・半導体株バブル崩壊の可能性を高めるでしょう。

Bloombergマグニフィセント7インデックス
この指数は5月14日に最高値を付けました。マグ7は他の主要指数より先行して高値を付けており、これは重要な天井パターン(未確認)です。

5月14日の高値から6月26日安値まで5波動構成(インパルス・パターン)で通算14.5%下げました。その後の上昇はリバウンド(第2波)とみています。

この見方が正しければ、まもなく次の下落インパルス波(第3波)が始まるでしょう。そして次のインパルス波の下げは、最初の14.5%下げを優に超えるものになるでしょう。

[ダウ輸送株平均]



[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
足元はマルiii波の下落が展開中とみられます。28,814を割ると急落場面入りの可能性が高く、この場合、近いうち6月10日の安値(28,196)は大きく破られることでしょう。

一方、S&P500の代替カウントと同じように、6月から足元までの基本横ばいの動きはトライアングルであり、第5波による保ち合い上放れが近い、とみることもできます。

第5波によりナスダック100は最高値を更新する可能性があります。しかし、その「最後の上昇」によって長きにわたる強気相場は終わりを告げ、そこから大弱気相場が始まるでしょう。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
以下のように二通りの有力波動カウントが存在します。いずれも米ドル/円(以下ドル/円)上昇の終焉が近いことと、円高スタート接近を暗示します。

[波動カウント1]
22年10月からの(B)波「トライアングル」を完成後、25年4月からは(C)波の上昇にあります。(C)波完成を以て2011年来のダブル・ジグザグ(Ⓦ-Ⓧ-Ⓨ)は完成し、その後は、大きな下落(ドル安・円高)を迎えることになります。

[波動カウント2]
21年からのⓎ波は、波動間の重なりが目立つ(A)-(B)-(C)-(D)-(E)のウェッジ・パターンを描いています。足元は(E)波の上昇にあり、それはいつ終わってもおかしくありません。

日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=139円~140円です。日本円は金利差からの妥当な水準より極端な過小評価にあり、それは1年以上に渡り続いています。

加えて購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。長期的にみても現在の日本円は著しく過小評価されています。

「円安バブル」の崩壊は、円キャリー取引の巻き戻し(円買い戻し)によって引き起こされるでしょう。

【日足 エリオット波動分析】 
25年4月(139.877円)からの上昇(C)波は、(C)波は5つの波(1~5)で構成されます。154.983円(5/6)からは第5波目に当たります。

足元の39年半ぶりの162円台が一時的なものになるかを見極める局面が続きます。
もしも第5波が終わったとすれば─例年7月の円高傾向(7月円高アノマリー)も注目されます─差し当たり25年4月からのサポートライン(今週は158円台後半)を試す可能性があります。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[139.814円]です。


円売り持ち高が2週ぶりに縮小 (2026年7月7日時点)
IMM通貨先物市場において、投機筋(非商業部門)の円売り持ち高は、前週の119.3億ドルから95.69億ドルへ、2週ぶりに縮小しました。



円売り枚数は過去最高から減少(円売り巻き戻しの兆し?)
7月7日時点で、投機筋の円売り持ち枚数は23万6025枚。6月中旬の26万7507枚からは減少しました。一時的なものか、あるいは円売りの巻き戻しの兆しなのかを、注目したいと思います。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
22年9月高値からのドル安Ⓑ波は、「トリプル・ジグザグ(W)-(X)-(Y)-(X)-(Z)」のコースを辿っているとみられます。

今年1月安値からのドル高は、Ⓑ波中の(X)波であり、それが終わると、次は3番目のジグザグ(Z)波が展開されていく、と思われます。

6月24日に付けた高値(101.800)は、ターゲットの[101.138-102.717]内で付けており、それを以て(X)波が終わるかに注目です。


投機筋のドル合成ポジションは過去最高の買い持ち高に(たまるドル安マグマ)
投機筋によるドル合成ポジション買い持ち枚数は、データ遡及可能な2000年以降の最大に膨らみました(6月30日時点で45万5948枚の買い持ち)。投機筋は過去最大のドル強気となっており、これはドル安への燃料となります。例年7月はドル安になる傾向が強いことが知られています。今年前半のドル高の終了、ドル安への転換に注目したいと思います。


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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