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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※6月30日更新

2026/06/30 12:02

宮田レポート(短期アップデート) 260630_miyata.pdf

☆こちらもご覧ください
YouTube エリオットView 6月29日[7月円高アノマリー 韓国株が火種に?]


[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 50,500~73,500円
                                    (TOPIX) 3400~4100
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~52,800ドル
           (S&P500) 6300~7700
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
                                   (ナスダック総合) 20,700~27,200
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~164.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720



[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
日米の株式市場には、17年前後の長期転換サイクルがしばしば観測されます。26年6月は、08年10月大底から212カ月(17年8カ月)、09年3月二番底から207カ月(17年3月)経過となります。17年サイクルは、今が長期上昇トレンドの最終盤であるという見方を日柄面から補完しています。

日経平均プライマリー第➂波は、6月22日の72,831円を以て完了した可能性があります。
6月22日は現行週次サイクルが始まった3月31日から55日目、同サイクルの13週目という、フィボナッチ数が重なる要注目タイミングでした。

現行の週次サイクルは、弱気型「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になるでしょう。
上りのサイクルが13週なら、下りのサイクルは30週(6カ月)程度でしょう(※)。ここからすると今年の11月~12月にサイクル安値を付けると思われます。

(※)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。

[TOPIX]
3月安値からの第5波「エンディング・ダイアゴナル」は天井パターンです。ダイアゴナルから下放れた市場価格は、パターン開始水準まで速やかに下落することが通常です。

エンディング・ダイアゴナルが4103(6/22高値)で完成したとすれば、プライマリー➃波の調整が始まったことになります。3766を割ると、まずは3447(ダイアゴナル始点)に向けた急落が続くでしょう。

プライマリー➃波の調整規模は、プライマリー➀波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。

[日経平均]
6月25日、NT倍率は史上初めて18倍台(18.01倍)に広がりました。これは5年平均(14.33倍)から25%以上も上振れしています。相対的に日経平均は上がり過ぎの状態です。

72,831円(6/22)と72,594円(6/25)でダブル・トップを完成し、6月29日には一時6万8000円を割れました。これは6月15日以来の安値でした。
72,594円からの下げは第(ⅲ)波とカウントされます。第(ⅰ)波が4370円幅下げたことから、第(ⅲ)波の下げ幅は第(ⅰ)波の1.618~2倍(7070円~8740円)が想定されます。ここから求められる第(ⅲ)波ターゲットは[65,524円~63,854円]です。

[予想PER別の日経平均水準]
6月29日の日経平均予想PERは18.10倍、予想EPSは3838円でした。過去最高は3922円(6/25)です。ちなみに2011年以降の15年間で、日経平均の予想EPSは大きく増加していますが、その約80%は「円安効果」で説明がつきます。


[裁定買い残と信用倍率] (6月26日時点)



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
6月25日には一時52655ドルまで上昇、最高値を更新しました。一方、S&P500の高値は6月2日に付けており、未だに両者は「未確認」の天井パターンが出ています。

3月からの上昇C波は、マルi波~マルv波から成る「拡大ウェッジ」を形成しているとみられます。
マルv波が6月25日高値で終わったかは判断できませんが、その可能性はあるでしょう。この日のローソク足に現れた「流星」は、少なくとも目先の天井を暗示しています。

さて6月29日のトピックとして、これまでのベライゾンに替わりアルファベット(グーグル)がダウ30銘柄に新たに採用されたことを挙げられます。これに伴い、マグニフィセントセブンの5銘柄(アルファベット、マイクロソフト、アップル、アマゾン、エヌビディア)がダウ銘柄となったわけです(採用されていないのはテスラとメタです)。

なお現状のマグニフィセントセブン指数は、近い将来の下落可能性を示しています。ダウ30の今後の動きを先取りしている可能性には要注目です。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6月2日高値の7620は、A波とC波が黄金比になる水準[7605]を満たすものであり、ピークアウトとなっておかしくありません。
7237(6/9安値)からの上昇がリバウンドであれば、目先的にもマルiii波の下落がスタートするはずです。7237割れでマルiii波入りが濃厚です。
一方、7620を上回る動きとなれば、3月末からの上昇は継続していることになります。



SOX指数

6月22日のローソク足は「カラカサ」でした。この天井パターンの出現機会は多くありませんが、それが6月に2回もみられるのは異例です。

ちなみに最初の「カラカサ」は6月3日に現れ、その後5日間で約16%下げる動きを先導しました。
2回目の今回はどうかといえば、6月22日高値から29日安値まで12.7%下げています。一段と大きな調整につながるか、あるいは踏みとどまるかが注目されます。


Bloombergマグニフィセント7インデックス
この指数が最高値を付けたのは5月14日です。それは他の主要指数より先行して高値を付けており、重要な天井パターン(未確認)とみることができます。

6月22日以降で指数は節目の200日MAを下回り、26日には一時4月13日以来の安値を付けました。この時点で最高値からの下げ率は14.5%に拡大しています。

また注目すべきことに、5月の高値から直近安値までは5つの波で下げています。これはつまり、マグ7は当面のリバウンドを経て、より大きな下落インパルス波の到来を示唆するものです。

[ダウ輸送株平均] リバウンドは終わった可能性



[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
28,196(6/10安値)と30,642(6/22高値)でダブル・トップを完成し、足元はマルiii波の下落が展開中とみられます。足元はマルiii波中(ii)波のリバウンドに当たり、それが終わると次はマルiii波の第(ⅲ)波の急落場面がみられるでしょう。それは6月10日の安値(28,196)を大きく下回ることになるでしょう。

一方、高値を更新する場合は別の波動カウントが必要になります。

米10年長期金利
今年3月(3.9223%)からをⒸ波の金利上昇とみていた見方を変更します。4.6853%(5/19)からの金利低下は想定より大きくなっており、それをⒷ波中E波とみるのが適当です。

このE波は4.3%~4.1%へ低下すると思われますが、それを以てⒷ波は完成するでしょう。その後に始まるⒸ波は、23年10月のⒶ波トップ=5.0187%を大きく上回る展開となるでしょう。

なおこの見方において、3.9223%を下回ることはありません。




[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
米ドル/円は6月30日に161.938円を上回り、39年半ぶり高値となりました。この動きにより従来の波動カウントを改めます。修正後の波動カウントは次の通りです。

22年10月からの(B)波は、25年4月までの2年半にわたり「トライアングル」を作りました。そこから足元に至る上昇は(C)波であり、この(C)波完成を以て2011年来のダブル・ジグザグ(Ⓦ-Ⓧ-Ⓨ)は完成するでしょう。その後は、大きな下落(ドル安・円高)を迎えることになります。

なお24年のドル/円高値を上回ったことにより、8-9年で主な高値を付ける「8年サイクル」は一時中断されました。一方、16年半ごとに主な安値が来る「16年半サイクル」はまだ継続しています。16年半サイクルは次の主なドル円安値の時期を28年4月頃としていますが、ここからすると、(C)波を付けるまでの時間的猶予は余りありません。

日米実質金利差から導かれる米ドル/円(以下、ドル/円)の水準は、現在1ドル=141-142円です。足元の日本円は金利差からみた妥当な水準より、極端な過小評価が1年以上に渡り続いています。

「円安バブル」の終焉は近いと思われ、円キャリー取引の巻き戻し(円買い戻し)はいつ始まってもおかしくないと思われます。

【日足 エリオット波動分析】 
今回より25年4月(139.877円)からの上昇を、(C)波と読み換えています。(C)波は5つの波(1~5)で構成され、154.983円(5/6)からは第5波目に当たります。

第5波は[163.716円]付近を打診する可能性があります。これは第1波と第5波が等しく上がるレベルです。ただし必然性はなく、第5波は目先的にも終わることもありそうです。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[140.891円]です。


円売り持ち高が7週ぶりに縮小 (2026年6月23日時点)
IMM通貨先物市場において、投機筋(非商業部門)の円売り持ち高は、前週の117億ドルから113億ドルへ7週ぶりに縮小しました。


円売り枚数は過去最大レベル
投機筋の円売り持ち枚数は、6月23日時点で25.98万枚です。6月16日には26.75万枚と過去最大を更新し、円高へのマグマは溜まっています。



[ドルインデックス(ドル指数)]



【エリオット波動分析】 
22年9月高値からのドル安Ⓑ波は、「トリプル・ジグザグ(W)-(X)-(Y)-(X)-(Z)」のコースを辿っているとみられます。

今年1月安値からのドル高は、Ⓑ波中の(X)波であり、それが終わると、次は3番目のジグザグ(Z)波が展開されていく、と思われます。

6月24日には一時101.800まで上昇(1年1カ月ぶりドル高)しました。これはターゲットの[101.138-102.717]の中に入っています。

投機筋によるドル買い持ちは25年1月と並ぶ規模に膨らんでおり、これはドル安への燃料となります。例年7月はドル安になる傾向が強いことが知られます。今年前半のドル高の終了、ドル安への転換が、いよいよ近いかもしれません。



エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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