エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※6月19日更新
2026/06/19 12:05
宮田レポート(短期アップデート) 260619_miyata.pdf
[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 50,000~72,000円
(TOPIX) 3400~4100
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~52,000ドル
(S&P500) 6300~7700
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
(ナスダック総合) 20,700~27,200
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~162.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720
[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
6月18日の日経平均は6日続伸、一時71,398円と最高値を更新しました。筆者にとり「黄金分割の日」に、89年12月高値から08年10月安値までの「下げ倍返し」[70,920円]を達成しました。
アベノミクス以降でみると、2万円から3万円への大台替わりまで5年10カ月、4万円まで3年1カ月かかりましたが、5万円まで1年7カ月、6万円までは半年足らずと、大台替わりのペースが加速しています。初めて6万円を付けた今年4月24日から2カ月足らずでの7万円乗せ(6月16日)は、市場が2000年ITバブル当時のような狂乱状態にある証左といえます。
なお今月(26年6月)は、08年10月大底から212カ月(17.6年)目です。株式市場には17年前後の長期転換サイクルが観測されることをここに銘記しておきます。
プライマリー級➂波は最終盤にあり、ひとたび➃波の調整に入れば高値から38%~50%の下落となるでしょう。
3月末からの週次サイクル(※)は、弱気型「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になるとみられ、サイクルの前半で天井を付けるでしょう。
現行サイクル始点の3月31日からフィボナッチ55日目は6月22日。現行サイクルの13週目(6月第4週・6/22-26)にも当たります。来週は➂波天井を示現するタイミングとして注目度が高いといえます。
高値示現後は、年末~来年3月のサイクル終点に向け株価は下落基調を辿るでしょう。
(※)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。

[TOPIX]
6月18日は一時4088まで上昇し最高値を更新しました。
3月安値からの第5波(ダイアゴナル)において、3766(6/11安値)からはマルv波の上昇に位置付けられます。このマルv波完成を以て、コロナショック底から6年余り続いた強気トレンドも完成し、プライマリー➃波の調整入りとなるでしょう。3766を割るとマルv波終了の合図となり、当面は3447(ダイアゴナル始点)に向けた動きが想定されます。
プライマリー➃波の調整規模は、プライマリー➀波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。
なお4099を上回ると、上記ダイアゴナル中のマルiii波が最短になってしまうため、目先波動カウントを修正する必要があります。この場合は4200まで上昇余地が生じます。

[日経平均]
62,335円(6/11安値)から、マイニュート級のマルv波による上昇とみています。その完成を以て、2020年3月底からのプライマリー➂波も完了します。
6月18日の日経平均総合かい離※は61.58%に広がりました。これは2013年5月以来12年ぶり、1970年以降で2番目のかい離です。このように歴史的な上昇過熱に対する反動は、まもなく起こるでしょう。
※日経平均と、25日MA・75日MA・200日MAからのかい離率の合計
[予想PER別の日経平均水準]
6月18日の日経平均予想PERは18.68倍、予想EPSは3803円と過去最高を更新しました。
なお2011年以降の15年間で、日経平均の予想EPSは大きく増加していますが、その約80%は「円安効果」で説明がつきます。

[裁定買い残と信用買い残] (6月12日時点)

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ30週足 エリオット波動長期分析】
2020年底を起点とするプライマリー➄波は「エンディング・ダイアゴナル」(強気相場の最後に現れる転換パターン)を形成しており、その完了は近いとみています。
ダイアゴナル上限(来週は50,192ドル)を週末値で割り込むと、スローオーバー(throw-over)が確認され、それは天井打ちの最初のサインです。
通算6年余りの天井パターンが完成すると、その後2~3年の内にNYダウはパターン開始点(18,213ドル)へ向けて下げる可能性があります。

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
6月17日の最高値(52,281)はS&P500からは確認されていません。19日の米株市場は休場のため、今週ローソク足が決まりましたが、それは上ヒゲ長く実体が小さい「流星」です。少なくとも目先的なピークになる可能性があります。49,909ドル(6/10安値)を下回ると、調整入りのリスクが高まります。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
6月2日高値の7620は、A波とC波が黄金比になる水準[7605]を満たすものであり、ピークアウトとなっておかしくありません。
7237(6/9安値)からの上昇がリバウンドに過ぎないなら、目先的にもマルiii波の下落がスタートするはずです。7237割れでマルiii波入りが濃厚です。
一方、7620を上回る動きとなれば、3月末からの上昇は継続していることになります。
SOX指数は6月18日に最高値をまた更新しました。6月9日安値からの第(iv)波には、足元までに5つの波(i~v)が現れています。3月末から2カ月半で2倍という驚異的な上昇も、いよいよ終わるかもしれません。

[ダウ輸送株平均] リバウンドは終わったか

[マグニフィセント7] 200日MAを試す動き

Bloombergマグニフィセント7インデックス
この指数が最高値を付けたのは5月14日です。それは他の主要指数より先行して高値を付けており、重要な天井パターン(未確認)とみることができます。
200日MAをサポートとする反発は、終わったか終わりつつあるようにみえます。200日MAを割り込むと下げ基調が強まるでしょう。
[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
6月15日はマドを空けて上昇し一時30,587と30,762(6/3高値)に迫りました)。翌日から2日間の下げでマド埋めをはたし、18日は一時30,463まで戻しています。
28,196(6/10安値)からが、マルii波によるリバウンドであるなら、目先的にもマルiii波の下落が始まり、早々に28,196を割り込むでしょう。
一方、高値を更新する場合は別の波動カウントが必要になります。
[米10年長期金利] 5.02%を上回る展開へ


米10年長期金利は、今年3月の3.9223%を起点とするⒸ波の金利上昇に入っています。
Ⓒ波は23年10月のⒶ波トップ=5.0187%を大きく上回る展開となるでしょう。
Ⓒ波の金利上昇は、今後数年続くと予想しますが、これは、景気悪化に関わらず物価と長期金利が上昇する「スタグフレーション」を示唆するものです。
この見方通り金利上昇が続いていけば、AI・半導体株のバリュエーションは低下し、株価は大きく下落するでしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
2011年~24年のドル/円上昇は「ダブル・ジグザグⓌ-Ⓧ-Ⓨ」です。24年7月の161.938円からは、Ⓧ波のドル安・円高が展開中とみられ、それは2028年まで続くでしょう。
一方、161.938円を上回った場合には(6月18日は一時161.774円まで上昇しています)波動カウントを改めなければなりません。この場合、25年4月からの上昇をⓎ波-(C)波とみなします。(C)波完成を以て、2011年来のダブル・ジグザグは完成し、その後は大きな下落(ドル安・円高)を迎えることになります。
日米実質金利差から導かれる米ドル/円(以下、ドル/円)の水準は、現在1ドル=142-143円です。足元の日本円は金利差からみた妥当な水準より、極端な過小評価が1年以上も続いています。
さらには、日本が「金利ある世界」に入った一方、実質実効円レートは今なお史上最安値圏にあります。
このような「超円安」を筆者は「円安バブル」とみており、それは今後いつ弾けてもおかしくありません。
「失われた20年≒金利なき世界」では、円売りで調達した資金を様々なアセットに投資する円キャリー取引(※)が世界の潮流でした。しかし「金利ある世界」では、円キャリー取引の巻き戻し(円買い戻し)が進むと共に、市場ボラティリティが急上昇するリスクに留意すべきでしょう。
(※)BIS(国際決済銀行)によると世界の円キャリー取引規模は40兆円程度とされます。

【週足 エリオット波動分析】
6月18日には一時161.774円まで上昇し、24年7月の161.938円に肉薄しました。それは24年9月(139.565円)からの第(2)波「フラット(A-B-C)」の完了点とみられ、来週は第(3)波のドル安・円高が始まるでしょう。ひとたび第(3)波入りとなれば、[140円~125円]を目指すでしょう。
161.938円を上抜いてからのオルタナティブ・カウント
22年10月(151.899円)からの(B)波はトライアングルであり、それは139.877円(4/22)で完成しました。それ以来を(C)波のドル高・円安とカウントします。この(C)波を以て、2011年からの「ダブル・ジグザグ」は完成します。
なお24年のドル/円高値を抜くと、8-9年で主な高値を付ける「8年サイクル」は一時中断となりますが、16年半ごとに主な安値が来る「16年半サイクル」は継続します。これによると、次の主なドル円安値は28年4月前後に付ける見込みです。

【日足 エリオット波動分析】
第(2)波中C波の上昇が25年4月(139.877円)から展開中とみられます。それは5つの波(マルi~マルv)で構成されます。
154.983円(5/6)からのマルv波は目先的にも終わるでしょう。157円を終値で割る動きは、25年4月以来のサポートラインからの下放れ開始の合図となります。
金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[142.486円]です。

円売り持ち高が3週連続で拡大 (2026年6月9日時点)
IMM通貨先物市場において、投機筋(非商業部門)の円売り持ち高は、前週の101.0億ドルから113.75億ドルへ5週続けて拡大しました。円売り持ち高は、円買い介入が入ったときの水準(81.2億ドル、4/28時点)を既に大きく上回り、24年7月以来の高水準です。

円売り枚数は過去最大を更新
投機筋の円売り持ち枚数は、6月9日時点で26.67万枚と2週続けて過去最大となりました。円高へのマグマは溜まっています。
[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】
6月18日、一時100.918と約1年1カ月ぶりドル高となりました。
この動きにより、波動カウントを改める必要が生じました。
まず最初に、22年9月高値からのドル安Ⓑ波が、今年1月安値で完成した可能性は低いでしょう。
Ⓐ波のドル高は通算14.5年(08年3月⇒22年9月)かかりました。仮にⒷ波の終わりが今年1月だったとすると、22年9月から通算3年4カ月しか経っておらず、Ⓐ波とは日柄的なバランスを著しく欠いてしまいます。
結論的には、Ⓑ波は「トリプル・ジグザグ(W)-(X)-(Y)-(X)-(Z)」のコースを辿っているとみられます。
今年1月安値からのドル高は、Ⓑ波中の(X)波に位置付けられ、それが終わると、次は3番目のジグザグ(Z)波が展開されていく、と思われます。
さて(X)波のドル高は、当面[101.138-102.717]を目指しているとみられます。その辺りで頭打ちとなり、(Z)波のドル安へ移行していく可能性があり注目です。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
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