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米ドル/円が163円台へと上昇、およそ40年ぶりの高値

2026/07/22 08:58

【ポイント】
・円安が一段と進行するなか、本邦当局はどのように対応するか
・原油価格はさらに上昇するか
・英CPIでBOE利上げ観測がどうなるか

(欧米市場レビュー)

21日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移し、米ドル/円は一時163.199円へと上昇して86年12月以来およそ40年ぶりの高値を記録。米ドル/カナダドルは1.41071カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.29179シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.13971ドル、英ポンド/米ドルは1.33584ドルへと下落する場面がありました。

中東情勢の悪化への懸念のほか、米国の長期金利(10年物国債利回り)が上昇したことが、米ドルの支援材料となりました。米ドル/円に関しては、原油価格の上昇も上昇要因になったと考えられます(原油価格の上昇によって日本の貿易赤字が拡大するとの見方)。

ノルウェークローネも堅調。原油価格が上昇したことがノルウェークローネにとってプラスとなり、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.00704スウェーデンクローナへと上昇しました。

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カナダのカーニー首相は21日、「トランプ米大統領と電話で会談し、貿易協議を強化することで合意した」と述べました。トランプ政権が20日にカナダからの輸入品の一部に50%の追加関税を課すと発表したことについてカーニー首相は、「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)違反だ」とし、「米国が関税措置を実行した場合、あらゆる選択肢を検討する」と語りました。

(本日の相場見通し)

片山財務相は17日の閣議後の会見で、米ドル/円が162円台で推移していることについて問われると「具体的な為替相場の水準については、コメントは差し控える。必要とあれば、いつでも果断な措置をとる」と述べました。

163円台と対米ドルで円安が一段と進行するなか、本邦当局の対応が注目されます。片山財務相など本邦当局者が“円安”をけん制するトーンを強めれば、米ドル/はいったん下落するかもしれません。

本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)、あるいはその準備とされるレートチェックがあれば、米ドル/は下落するとみられます。その場合、ユーロ/円や豪ドル/円、NZドル/円などは米ドル/円に引きずられそうです。

※米ドル/円については、本日の『ファンダメ・ポイント』[原油価格上昇、米ドル/円の上昇は短期金利差で説明可能!?]もご覧ください。

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原油価格が上昇しています。代表的な指標であるWTI原油先物の中心限月8月物は21日、前日比1.68ドル高(2.0%)の1バレル=84.91ドルで取引を終了。米国とイランの攻撃の応酬が続くなか、中東情勢の悪化への懸念がWTI原油先物の上昇圧力となり、8月物は一時85.80ドルへと上昇し、中心限月として6月12日以来の高値をつけました。

原油価格が引き続き堅調に推移すれば、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(ノックセック)は上値を試す展開になりそう。ノックセックの目先の上値メドとして、5月13日高値の1.01789スウェーデンクローナが挙げられます。

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英国の6月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間15:00)。その結果に英ポンドが反応する可能性があります。

CPIの市場予想は、総合が前年比2.7%、食品・エネルギー・酒類・たばこを除いたコアが同2.5%。上昇率は総合とコアのいずれも、前月(それぞれ2.8%と2.6%)から鈍化するものの、BOE(英中銀)のインフレ目標である2%は引き続き上回るとみられています。

市場では、BOE(英中銀)は早ければ次々回9月17日の政策会合で利上げを行うとの観測があります。CPIが市場予想を上回る結果になれば、BOEによる利上げ観測が強まるとともに、英ポンドにとってプラスになりそうです。

※ユーロ/英ポンドのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[ユーロ/英ポンド、上値の重い相場付き!英6月CPIが相場動意となるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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