米経済指標が相場材料になりそう、中東情勢に要注意!?
2026/07/17 09:09
【ポイント】
・鉱工業生産などで市場のFRB金融政策見通しが変化するか
・本邦当局の対米ドルでの円安への対応は?
・中東情勢がどうなるか、トランプ大統領は発電所と橋を攻撃すると警告
(欧米市場レビュー)
16日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は162.516円、米ドル/カナダドルは1.40538カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.29071シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.14303ドル、英ポンド/米ドルは1.34586ドル、豪ドル/米ドルは0.69831米ドルへと下落しました。米国の先週分の新規失業保険申請件数が20.8万件、7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が41.4と、それぞれ市場予想の21.7万件と13.0よりも強い結果になったことが、米ドルにとってプラスになりました。
(本日の相場見通し)
新規失業保険申請件数などは強い結果だったものの、FRB(米連邦準備制度理事会)の先行きの金融政策に関する市場の見方は、前日の15日から大きな変化はありませんでした。
CMEのFedWatchツールに基づくと、16日時点で市場が織り込むFRBの利上げ確率は、次回7月28-29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)が約11%、次々回9月15-16日までで約5割、10月27-28日までで約6割、12月8-9日までで7割強です。
本日は、米国の7月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)や6月鉱工業生産、6月住宅着工件数、6月建設許可件数が発表されます。それらの結果が相場材料になりそうです。
市場予想は以下のとおり。( )は前回の実績です。
・ミシガン大学消費者信頼感指数:51.0(49.5)
・鉱工業生産(前月比):0.2%(0.1%)
・住宅着工件数(年率換算):131.0万件(117.7万件)
・建設許可件数(年率換算):140.0万件(141.3万件)
ミシガン大学消費者信頼感指数については、1年先と5年先のインフレ期待の結果にも注目です。前回の実績は、それぞれ4.6%と3.3%でした(7月分の市場予想なし)。
本日発表の米経済指標が全般的に強い内容になれば、市場ではFRBによる利上げ観測が強まる可能性があります。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは堅調に推移し、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルは軟調に推移しそうです。
片山財務相は16日の参院財務金融委員会で、為替について「必要に応じ、いつでも適切に対応する」と改めて述べました。本邦当局の対米ドルでの円安への対応にも引き続き注目です。仮に本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)、あるいはその準備ともされるレートチェックがあれば、米ドル/円は下落するとみられます。
※米ドル/円に関しては、本日の『ファンダメ・ポイント』[米利上げ観測は後退、それでも米ドル/円は・・・?]もご覧ください。
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中東情勢にも目を向ける必要がありそうです。トランプ米大統領は14日、FOXニュースのインタビューで「来週はイランにとって非常にひどいことになる。交渉のテーブルにつかなければ、発電所と橋を破壊する」と発言。一方、イラン外務省のバガイ報道官は15日、「米国と交渉の予定はなく、防衛に専念している」と述べました。
中東情勢が一段と緊迫化した場合、原油価格には上昇圧力が加わり、また安全資産とされる米ドルが堅調に推移しそうです。原油価格の上昇は、ノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソにとってプラスになると考えられます。
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