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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※7月17日更新

2026/07/17 10:02

宮田レポート(短期アップデート) 260717_miyata.pdf


(次回号は7月24日(金)の予定です)

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 50,500~73,500円
                                    (TOPIX) 3400~4180
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~53,300ドル
           (S&P500) 6300~7700
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
                                   (ナスダック総合) 20,700~27,200
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~164.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720


[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22)は日経平均プライマリー第➂波の天井とみられ、そうであれば、プライマリー級第➃波の弱気相場が始まったことになります。

今年3月31日安値(50,558円)以来の現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きい(つまり上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。
今サイクルの上昇期間がフィボナッチ13週(両端入れ)で完了したとすれば、サイクル全体は37週~53週(※)ですから、高値の6月22日からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が続くと予想されます。

ちなみに「レフト・トランスレーション」のパターンでは、通常サイクル終点の安値がサイクル始点の安値を下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回らないことには現行サイクルは終わらないでしょう。

(※)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。

[TOPIX]
7月6日に一時最高値を更新しました(高値4109)。その後も日経平均とは対照的に最高値圏にとどまっています。昨年4月以降、値がさ株への過度な集中投資が続いた反動で、今回は日経平均が先行して弱気相場に入りました。

TOPIXはなおも高値更新の可能性が残されています。しかし、3月安値からの第5波「エンディング・ダイアゴナル」が天井パターンであることに変わりはありません。

引き続きエンディング・ダイアゴナルが完成したかを、見極めたいと思います。3931(6/26安値)を割る動きがあれば、それはプライマリー➃波の調整入りの最初の合図です。

プライマリー➃波の調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。それでも日経平均の下落よりは少しましでしょう。

[日経平均]
7月14日に一時66,268円まで下げ、6月22日高値からの下げ幅は6500円を超えました(6563円)。年初来では、今年2月26日~3月31の下げ幅(8773円)に次ぐ下げとなりました。

7月15日は一時68,798円へ反発したものの、翌16日には大きく跳ね返されました。3月からの上昇チャネル下限により上値を阻まれました。

直近の波動カウントには複数のオプションがありますが、上チャートでは暫定的に72,594円からを第(ⅲ)波による下落としています。この見方によると直近高値の68,798円から第iii波とみることができ、そうであれば、ここから「サード・オブ・サード」による強力な下落が起きるでしょう。それは[64,323円-61,695円](3月安値からの上昇に対し38.2%-50%戻り水準)を早々に試す展開になるでしょう。

(オルタナティブ、Alt) 先に書いたように、TOPIXはなお最高値更新の余地があり、それに日経平均が連れ高する可能性があります。日経平均はマイニュート級のマルii波で上昇し、その後にマルiii波の大きな下落がやってくるでしょう。

[予想PER別の日経平均水準]
7月16日の日経平均予想PERは17.99倍、予想EPSは3715円でした。過去最高の予想EPSは3922円(6/25)です。


[裁定買い残と信用倍率] (7月10日時点)




[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
7月7日に付けた最高値(53,289ドル)は、S&P500と「未確認」の天井パターンを継続中です。S&P500の高値(7620)は6月2日に付けています。

3月からの上昇C波は、マルi波~マルv波から成る弱気パターンの「拡大ウェッジ」を形成しています。
足元は引き続き、マルv波がいつ完成するかの秒読みにあるとみています。

52,069ドル(7/8安値)を割ると、最初の弱気シグナル点灯となります。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6月2日が天井とすれば、目先的にもマルiii波の下落がスタートするはずです。7294を割るとマルiii波入りが濃厚となり、本格的な調整に入ることでしょう。

一方7294を維持する限り、第4波をトライアングルとみることができ(代替カウント)、この場合は上昇・第5波が控えています。この「最後の上昇」を以て、強気相場のすべてが完了するでしょう。

SOX指数
7月16日は連日の大幅安となり、6月22日高値からの下げ率は20%に迫っています(19.69%安)。
三尊天井のネックラインを割り始め、目先的に6月9日安値(11,794)を下回ると弱気相場入りは一段と鮮明になります。

Bloombergマグニフィセント7インデックス
この指数は5月14日に最高値を付けました。マグ7は他の主要指数より先行して高値を付けており、これは重要な天井パターン(未確認)です。

5月14日の高値から6月26日安値まで5波動構成(インパルス・パターン)で通算14.5%下げました。その後の上昇はリバウンド(第2波)とみています。

この見方が正しければ、まもなく次の下落インパルス波(第3波)が始まるでしょう。そして次のインパルス波の下げは、最初の14.5%下げを優に超えるものになるでしょう。

[ダウ輸送株平均] 




[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
足元はマイニュート級マルiii波の下落が展開中とみられます。28,814を割ると急落が加速する可能性が高く、この場合、6月10日の安値(28,196)を早々に下回るでしょう。

一方、S&P500の代替カウントと同じように、6月から足元までの基本横ばいの動きはトライアングルであり、第5波による保ち合い上放れが近い、とみることもできます。

第5波によりナスダック100は最高値を更新する可能性があります。しかし、その「最後の上昇」によって長きにわたる強気相場は終わりを告げ、そこから大弱気相場が始まるでしょう。


スペースXが公開価格割れ
史上最大のIPOとして大きな注目を集めた同社株。上場3日目には一時225.64ドルへ急騰しましたが、その後は一転、株価急落が続いています。専門家の多くによると、ナスダック100に組み込まれてからは強い下支えが期待される、ということでしたが、今のところまだそうなっていません。

7月16日には公開価格(135ドル)を下回り、これで元々の出資者以外の投資家すべてが含み損を抱えたことになります。この先はさらに、AI・半導体バブルの崩壊にリンクする可能性に要注意です。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
以下二通りの有力波動カウントが存在します。いずれも米ドル/円(以下ドル/円)上昇の終焉が近いことと、円高スタート接近を暗示します。

[波動カウント1]
22年10月からの(B)波「トライアングル」を完成後、25年4月からは(C)波の上昇にあります。(C)波完成を以て2011年来のダブル・ジグザグ(Ⓦ-Ⓧ-Ⓨ)は完成し、その後は、大きな下落(ドル安・円高)を迎えることになります。
[波動カウント2]
21年からのⓎ波は、波動間の重なりが目立つ(A)-(B)-(C)-(D)-(E)のウェッジ・パターンを描いています。足元は(E)波の上昇にあり、それはいつ終わってもおかしくありません。

日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=139円~141円です。日本円は金利差からの妥当な水準より極端な過小評価にあり、それは1年以上に渡り続いています。

購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。長期的にも日本円は著しい過小評価となっています。
「円安バブル」の崩壊は、円キャリー取引の巻き戻し(円買い戻し)によって引き起こされるでしょう。

【日足 エリオット波動分析】 
25年4月(139.877円)からの上昇(C)波は、(C)波は5つの波(1~5)で構成されます。154.983円(5/6)からは第5波目に当たります。

足元の39年半ぶりの162円台がピークなのかを見極める局面が続いています。
第5波が終わったとすれば─例年7月の円高傾向(7月円高アノマリー)も注目されます─差し当たり25年4月からのサポートライン(今週は158円台後半)を試す可能性があります。


金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[141.11円]です。

円売り持ち高が2週ぶりに縮小 (2026年7月7日時点)
IMM通貨先物市場において、投機筋(非商業部門)の円売り持ち高は、前週の119.3億ドルから95.69億ドルへ、2週ぶりに縮小しました。

円売り枚数は過去最高から減少(円売り巻き戻しの兆し?)
7月7日時点で、投機筋の円売り持ち枚数は23万6025枚。6月中旬の26万7507枚からは減少しました。一時的なものか、あるいは円売りの巻き戻しの兆しなのかを、注目したいと思います。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
22年9月高値からのドル安Ⓑ波は、「トリプル・ジグザグ(W)-(X)-(Y)-(X)-(Z)」のコースを辿っているとみられます。

今年1月安値からのドル高は、Ⓑ波中の(X)波であり、それが終わると、次は3番目のジグザグ(Z)波が展開されていく、と思われます。

6月24日に付けた高値(101.800)は、ターゲットの[101.138-102.717]内で付けており、それを以て(X)波が終わるかに注目です。

投機筋のドル合成ポジションは過去最高の買い持ち高に(たまるドル安マグマ)
投機筋によるドル合成ポジション買い持ち枚数は、データ遡及可能な2000年以降の最大に膨らみました(6月30日時点で45万5948枚の買い持ち)。投機筋は過去最大のドル強気となっており、これはドル安への燃料となります。例年7月はドル安になる傾向が強いことが知られています。今年前半のドル高の終了、ドル安への転換に注目したいと思います。



エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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