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ECBは9月に利上げへ⁉

2026/07/23 07:45

【ポイント】
・ユーロ圏の6月CPIはやや下振れ
・本日23日のECB理事会では政策金利が据え置かれそう
・原油価格が高止まりすれば、次回9月の理事会で利上げへ⁉

本日23日開催のECB理事会では政策金利の据え置きが確実視されています。22日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場が織り込む23日の0.25%利上げの確率はわずか5%。ところが同じOISによれば、次回9月10日の利上げが100%織り込まれています。

ECB理事会は前回6月11日に0.25%の利上げを実施し、政策金利を2.25%としました。複数のECB当局者によると、当時、7月の追加利上げの可能性を排除しないとのことでした。その後に発表された6月CPIは総合が前年比2.8%、食料やエネルギーなどを除くコアが同2.4%と、5月(それぞれ3.2%、2.6%)から鈍化したこと、当時1バレル=90ドル近かったWTI原油先物価格が7月上旬にかけて70ドル割れまで低下したことなどから、利上げの切迫感は低下したようです。

ユーロ圏CPI

もっとも、WTI原油先物価格は足もとで再び90ドル近くまで上昇しています。天然ガス価格は前回の理事会時点を大きく上回っています。前回6月の経済見通しでは、コアCPIが26年と27年に2.5%、28年に2.2%とECBの物価目標である2%を上回るとの予想でした。そして、声明では、エネルギー価格の高騰が食料や製品、サービスの価格上昇につながるとの懸念が表明されていました。

次回9月の理事会では3カ月に一度のスタッフの経済見通しも発表されます。7、8月のCPIや経済見通しをもとに利上げが必要と判断される可能性が高そうです。今回の理事会後の声明やラガルド総裁の記者会見でどんなメッセージが出されるか、要注目でしょう。

※ユーロ/米ドルのテクニカル分析は、本日配信の「ユーロ/米ドル、ラガルドECB総裁会見が相場動意となるか」をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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