ノルウェークローネやカナダドルが堅調、原油価格に引き続き注目
2026/07/09 09:05
【ポイント】
・中東情勢をめぐる懸念から原油価格が上昇
・原油価格の上昇はノルウェークローネやカナダドルにとってプラス材料
・米新規失業保険申請件数などでFRBの利上げ観測がどのように変化するか
・本邦当局は対米ドルでの円安にどう対応するか
(欧米市場レビュー)
8日、欧米時間の外為市場ではカナダドルやノルウェークローネが堅調に推移。一時米ドル/カナダドルは1.41533カナダドルへと下落し、カナダドル/円は114.718円、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは0.99479スウェーデンクローナへと上昇しました。原油価格が上昇したことが、カナダドルやノルウェークローネにとってプラスとなりました。
NZドルも堅調に推移して、一時NZドル/円は92.723円、NZドル/米ドルは0.57145米ドルへと上昇し、豪ドル/NZドルは1.21282NZドルへと下落しました。日本時間8日午前11時、RBNZ(NZ中銀)は0.25%の利上げをして政策金利を2.25%から2.50%へと引き上げると発表。それは市場予想どおりの結果だったものの、一部に政策金利は据え置かれるとの見方もあったことや、RBNZが追加利上げを示唆したことが、NZドル高要因となりました。
※詳しくは、8日の『デイリーフラッシュ』[【PM】RBNZは利上げを決定! NZドルが堅調]をご覧ください。
6月16-17日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公表されました。
※議事録については、本日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMC議事録:タカ派的内容ながら・・・]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。
(本日の相場見通し)
原油価格が上昇しています。原油価格の代表的な指標であるWTI原油先物の中心限月8月物は8日、前日比3.08ドル高(4.4%)の1バレル=73.52ドルで取引を終えました。トランプ米大統領は8日、トルコの首都アンカラで記者団に対し、停戦に関するイランとの覚書は「終わった」と発言。それを受けて中東情勢をめぐる懸念が再び強まったことがWTI原油先物の上昇要因となりました。8月物は一時76.08ドルへと上昇し、中心限月として6月22日以来およそ2週間ぶりの高値をつけました。
米中央軍は8日(日本時間9日朝)、「イランへの追加攻撃を開始した」と発表。その後、トランプ大統領は自身のSNS(トゥルース・ソーシャル)に「イランへの攻撃は(イランが)船舶を攻撃したことへの報復だ。同じことが再び起きれば、事態はさらに悪化するだろう」と投稿しました。
中東情勢をめぐる懸念が一段と強まれば、原油価格は引き続き堅調に推移しそうです。その場合、カナダドルやノルウェークローネにとってプラス材料になると考えられます。
※ノルウェークローネ/スウェーデンクローナのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[ノックセック、原油高もあり強含みの相場付き!もう一段の上値追いとなるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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米国の先週分の新規失業保険申請件数や6月中古住宅販売件数が本日発表されます(それぞれ日本時間21:30と23:00)。
市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は9月のFOMCで利上げを行うとの見方が優勢。CMEのFedWatchツールに基づくと、8日時点で市場が織り込むFRBの利上げ確率は、次回7月28-29日のFOMCが約3割、次々回9月15-16日までで約7割です。
新規失業保険申請件数や中古住宅販売件数が市場予想(前者が21.8万件、後者が年率換算420万件)と比べて強い結果になれば、FRBの利上げ観測が強まるとみられます。その場合、米ドル/円や米ドル/シンガポールドルは堅調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルは軟調に推移しそう。豪ドル/米ドルの目先の下値メドは、引き続き200日移動平均線(本日時点で0.68715米ドル)です。
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米ドル/円は7月1日高値の162.794円に接近しており、その水準を超えれば86年12月以来の高値となります。本邦当局の対米ドルでの円安への対応が引き続き注目されます。
片山財務相はこのところ「必要に応じて、いつでも適切に対応する」と繰り返しています。片山財務相や三村財務官による“円安”けん制がそれよりも強くなれば、米ドル/円はいったん下落する可能性があります。
本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)、あるいはその準備とされるレートチェックがあれば、米ドル/円は下落するとみられます。その場合、ユーロ/円や豪ドル/円、NZドル/円などは米ドル/円に引きずられそうです。
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