マネースクエア マーケット情報

【PM】RBNZは利上げを決定! NZドルが堅調

2026/07/08 16:04

【ポイント】
・RBNZ(NZ中銀)は追加利上げを示唆
・市場は次回9月会合での追加利上げを6割強織り込む

RBNZは本日政策会合を開き、0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を2.25%から2.50%へと引き上げました。RBNZによる利上げは23年5月以来3年2カ月ぶりで、今回の利上げは全会一致で決定されました。

RBNZ会合の結果判明以降、NZドル高基調となっており、NZドル/円やNZドル/米ドルは堅調に推移し、豪ドル/NZドルは軟調に推移しています。政策金利は据え置かれるとの見方も市場の一部にあったほか、RBNZは追加利上げを示唆しました。それらがNZドルにとってプラスになっていると考えられます。

RBNZは声明で「(NZの)インフレ率は依然として目標を上回り、経済活動は強まると予想される中、インフレ率を目標中間値の2%に戻すためには、金融緩和策のさらなる縮小が必要になる可能性が高い」と表明。会合の議事要旨では「今後の会合で追加利上げが行われる可能性が高いものの、そのタイミングについては極めて不確実だとの見解で政策メンバーは一致した」とされました。

OIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、市場は次回9月2日のRBNZ会合で追加利上げが行われる確率を6割強織り込んでいます(日本時間8日15:45時点)。

***

RBNZは声明で「ホルムズ海峡の一部再開を受けて原油価格は大幅に下落し、石油化学製品の価格も下落傾向にある」と指摘。その結果として「短期的なインフレ圧力は緩和した」との認識を示しました。

その一方で、会合の議事要旨では「中東における紛争の解決に向けた進展や最近のエネルギー価格の下落にもかかわらず、CPI(消費者物価指数)上昇率は今後数四半期にわたって目標レンジの1~3%を上回り続けると予想している」とされました。RBNZはCPI上昇率について、26年4-6月期に前年比3.9%でピークに達して同7-9月期には3.3%へと低下し、27年半ばに目標中間値の2%に戻るとの見通しを示しました。

議事要旨によると、政策メンバーは「NZ経済は26年4-6月期に減速した」とみられるものの、「燃料価格の下落が消費の回復を支え、7-9月期には経済成長が再開する」との認識を示しました。

中期的なインフレ見通しに対するリスクバランスについては、政策メンバーの中で評価が分かれました。ブレマン総裁やシルク総裁補、コンウェイ・チーフエコノミスト、ハンセン政策委員の4人は「おおむね均衡している」とする一方、ガイ政策委員とゴーレイ政策委員は「上振れ方向に傾いている」と評価しました。

声明は、足もとのNZドル安について言及。「為替レート(NZドル)の下落が持続すれば、中期的なインフレ圧力が強まる可能性がある」との認識が示されました。

***

ブレマン総裁は会合後の会見で、「(NZの)インフレ率はすでにピークに達した可能性がある」とする一方、「原油価格の下落によって経済は回復へと向かっている」と述べました。

ブレマン総裁はまた、「政策金利を徐々に中立水準へと移行させていく」と表明。中立金利(景気を冷やしも過熱もしない政策金利の水準)については「2.50~3.50%の範囲」との認識を示す一方で、「不確実だ」とし「中立水準がどこなのか模索している」と語りました。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ