FOMCとリクスバンク会合に市場が反応しそう
2026/06/17 08:50
【ポイント】
・「ドット・プロット」や「FRB議長会見」でFRBの利上げ観測が強まるか
・声明でリクスバンクの金融政策についてどのようなヒントが提供されるか
・原油価格が16日に急落、さらに下落するか
(欧米市場レビュー)
16日、欧米時間の外為市場ではユーロが堅調に推移し、一時ユーロ/円は186.257円、ユーロ/米ドルは1.16142ドル、ユーロ/英ポンドは0.86464ポンドへと上昇しました。ドイツの6月ZEW(欧州経済研究センター)景気期待指数が10.5と、市場予想(マイナス5.5)に反してプラスになったことが、ユーロにとってプラスになりました。
米ドルは軟調。一時米ドル/カナダドルは1.39794カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28128シンガポールドルへと下落し、英ポンド/米ドルは1.34559ドル、豪ドル/米ドルは0.70749米ドル、NZドル/米ドルは0.58379米ドルへと上昇しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下したことが、米ドルの重石となりました。米ドル/円に関しては、おおむね160.000~160.500円でのもみ合いでした。
日銀は0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を0.75%から1.00%へと引き上げました。内田副総裁は会合後の会見で「現在の金融環境は引き続き緩和的」とし、「経済・物価・金融情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と述べ、利上げを続ける方針を示しました。
RBA(豪中銀)は政策金利を4.35%に据え置くことを決定。3会合連続で行っていた利上げを停止しました。政策金利の据え置きは全会一致で、会合で利上げは検討されませんでした。
RBAは声明で「世界経済や金融市場の動向、内需の動向、インフレや労働市場の見通しに細心の注意を払う」としつつ、「金融政策は今後の展開に対応できる良い位置にある」と改めて表明。「必要に応じて政策金利をさらに引き上げることを含め、物価安定と完全雇用の実現のために必要なあらゆる措置を講じる」と付け加え、追加利上げに含みを持たせました。
(本日の相場見通し)
FOMC(米連邦公開市場委員会)とリクスバンク(スウェーデン中銀)の政策会合が本日開催されます。
<FOMC>
今回は5月に就任したウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長のもとで開かれる初めてのFOMCです。
FOMCの結果は日本時間18日午前3時に判明し、3時30分からウォーシュ議長が会見します。
FRBは25年12月に利下げを実施した後、前回26年4月まで3会合連続で政策金利を据え置きました。現在の政策金利は3.50~3.75%です。
市場では、政策金利は今回も据え置かれることが確実視されています。そのとおりの結果になれば、FOMCの声明やウォーシュ議長の会見、3カ月ごとのFOMC参加者による政策金利見通し(ドット・プロット)が相場材料になりそうです。
※FOMCの注目点については、本日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMCのチェックポイント!!]をご覧ください。
市場では、FRBは12月末までに利上げを行うとの観測があります。声明やドット・プロット、ウォーシュ議長の会見がタカ派的な内容になれば、利上げ観測が強まるとともに、米ドルが堅調に推移しそう。米ドル/カナダドルの目先の上値メドとして、25年11月高値の1.41357カナダドルが挙げられます。
<リクスバンク>
会合の結果は日本時間16時30分に判明し、18時からテデーン総裁が会見します。
リクスバンクは25年9月に利下げを実施した後、前回26年5月まで5会合連続で政策金利を据え置きました。現在の政策金利は1.75%です。
政策金利は今回も据え置かれると市場は予想しています。そのとおりの結果になれば、リクスバンクの声明が相場材料になりそうです。
前回5月7日の会合の声明では、「中東での戦争によってインフレが上昇するリスクがやや高まっている」とされる一方で、「インフレ率は現在(2%の)目標を下回っているうえ、経済活動も低迷している」と指摘。「現在の政策金利の水準は、インフレ目標を守るために必要になった場合に金融政策を調整するための良好な初期ポジションをリクスバンクに提供している」との認識が示されました。
市場では、リクスバンクは26年終盤に利上げを行うとの観測もあります。声明がその観測を強める内容になれば、スウェーデンクローナが堅調に推移しそうです。
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WTI原油先物は16日に大幅に下落し、中心限月7月物は前日比4.70ドル安(-5.8%)の1バレル=76.05ドルで取引を終了。中心限月の清算値(終値に相当)としては3月5日以来、3カ月半ぶりの安値をつけました。米紙WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)は16日、「米国は戦闘終結に向けた合意の一環として、イランがただちに原油や燃料を販売することを許可する方針」と報じ、そのことがWTI原油先物への下押し圧力となりました。
原油価格(WTI原油先物)が一段と下落した場合、産油国の通貨であるノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソには下押し圧力が加わる可能性があります。
※ノルウェークローネ/スウェーデンクローナのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[ノックセック、原油安が進む中、もう一段の下値切り下げとなるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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