豪雇用統計で豪ドルが軟調、一時対円で8カ月ぶりの安値
2026/10/16 09:03
【ポイント】
・豪雇用統計は弱い結果、RBAの追加利上げ観測が後退
・米国の長期金利が一段と低下するか
・WTI原油先物価格が約1カ月ぶりの高値、さらに上昇するか
・FRB議長は先行きの金融政策について何らかのヒントを提供するか
(欧米市場レビュー)
15日、欧米時間の外為市場では豪ドルが軟調に推移し、一時豪ドル/円は108.600円、豪ドル/米ドルは0.68876米ドル、豪ドル/NZドルは1.23015NZドルへと下落。豪ドル/円は2月中旬以来約8カ月ぶり、豪ドル/米ドルは7月2日以来約3カ月半ぶり、豪ドル/NZドルは9月14日以来約1カ月ぶりの安値をつけました。豪州の9月雇用統計が市場予想と比べて弱い結果になったことを受け、RBA(豪中銀)による追加利上げ観測が後退し、豪ドルに対する下押し圧力となりました。
雇用統計の結果は、失業率が4.7%、雇用者数が前月比3.93万人減。市場予想はそれぞれ4.6%と2.00万人増でした。また、前月の失業率は4.6%から4.7%へ、雇用者数は3.95万人増から2.93万人増へと修正されました。
OIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、市場が織り込むRBAが次回11月2-3日の政策会合で利上げを行う確率は雇用統計発表前の約3割から約2割へ、次々回12月7-8日までの利上げ確率も5割強から約4割へと低下しました。
米ドルも軟調。一時米ドル/円は157.537円、米ドル/カナダドルは1.41687カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28124シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.12355ドル、英ポンド/米ドルは1.32726米ドルへと上昇しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下したことが、米ドルの重石となりました。
(本日の相場見通し)
本日は米国の長期金利の動向に注目です。米長期金利は15日、前日比0.13%低い(債券価格は上昇)5.06%で取引を終了。一時5.03%へと低下し、9月23日以来の低水準をつけました。
※15日の低下要因を含め米長期金利に関しては、本日の『ファンダメ・ポイント』[ボンドラリーは本物か]にて解説していますので、ご覧ください。
米長期金利が一段と低下した場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルが軟調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは堅調に推移すると考えられます。米ドル/シンガポールドルは、200日移動平均線(本日時点で1.27839シンガポールドル)が目先の下値メドです。
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バンコクで開催中のIMF(国際通貨基金)・世銀年次総会で、ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長とゲオルギエワIMF専務理事が対談します(日本時間12:30~)。
対談では、米国の経済・物価情勢を含めFRBの先行きの金融政策について何らかのヒントが提供されるか注目されます。ヒントが提供されれば、市場が反応しそうです。
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原油価格が上昇しています。WTI原油先物の中心限月11月物は15日、前日比2.88%高(3.0%)の1バレル=97.97ドルで取引を終えました。WTI原油先物が上昇したのは6営業日連続。一時98.32ドルと、中心限月として9月21日以来の高値をつけました。中東情勢の緊迫化による原油供給への懸念が引き続き、WTI原油先物への上昇圧力となりました。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は10日と11日にサウジアラビアの首都リヤドの国際空港を、13日にダーランの国営石油会社サウジアラムコの本社を攻撃。サウジアラビアが主導する連合軍は13日、フーシ派が実効支配するイエメンの首都サヌアの石油関連施設を攻撃しました。
ロイターは14日、「原油価格を高止まりさせて米国の中間選挙に影響を及ぼすため、イランはホルムズ海峡を航行する船舶への攻撃に新たな戦術を導入している」と報道。米CNNは15日、「米国が大規模爆弾を使用してイランのエネルギーや核施設を攻撃する可能性がある」と報じました。
原油高は、ノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソにとってのプラス材料になると考えられます。原油価格が一段と上昇した場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは堅調に推移しそうです。
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