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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※10月6日更新

2026/10/06 10:28

宮田レポート(短期アップデート) 2601006_miyata.pdf

☆併せてご覧ください
YouTube エリオットView 10月5日
[日経平均とSOX指数 「二番天井」示現?]

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 49,500~70,500円
                                    (TOPIX) 3400~4200
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~54,000ドル
           (S&P500) 6300~7820
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~31,500
                                   (ナスダック総合) 20,700~27,800
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~160.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~103.650



[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22高値)以来、プライマリー第➃波の弱気相場が進行中とみています。

3月末(50,558円)から始まった現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きいでしょう(上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。

現行サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が予想されます。

「レフト・トランスレーション」のパターンでは、サイクル終点の安値がサイクル始点安値を通常は下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回るまで(※2)現行週次サイクルは終わらないでしょう。

(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。今サイクル安値が50,558円未満であると仮定すると、現行サイクルの下げ率は30%を超えることになる。

[TOPIX]
日経平均のプライマリー➂波のピークは6月22日ですが、そこからTOPIXはおよそ2カ月遅れ、8月14日に4220でピークを付けました(未確認による天井打ち)。

8月天井からプライマリー➃波による調整が始まったとみられます。その調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。

10月5日は一時4147.97まで上昇しました。
仮に8月高値からの下げを「One-two, one-two」とみれば、今週にもマルiii波における第ⅲ波(サード・オブ・サード)の強い下げがスタートするでしょう。それは3880(8/3安値)を早々に打診するでしょう。

反面4153(9/28高値)を抜くと、8月19日安値からのマルii波は「フラット」を形成していると思われます。マルii波完成後には、マルiii波による下落トレンドが開始されます。

[日経平均・120分足]
6月高値から7月安値までの下落をマルi波[リーディング・ダイアゴナル]、60,448円(7/29安値)からの上昇を(a)-(b)-(c)パターンによるマルii波として目先波動カウントを見直しました。62,726円(9/14安値)からの上昇は、マルii波の(c)波に位置付けられます。

10月5日に一時3カ月ぶりに7万円を上回る場面がありました。マルi波の下げに対し78.6%戻り[70,181円]に接近しています。

引き続き、物色は偏っています。この日、日経平均の上げ幅(1637円)の半分超(847円)が、わずか3銘柄(アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクG)によるものでした。このような一握りの値がさ株(AI・半導体株への)への集中的な物色は、日経平均が天井圏にあることをよく示しています。


日経平均とSOX指数は目先的にも「二番天井」示現?
日経平均とSOX指数には強い相関が認められます。
これら二つの指数が、6月の「一番天井」に次ぐ「二番天井」を短期的にも示現するかが注目されます。
トレンドが上昇から下降へ転換すれば、日経平均とSOX指数の両方が、7月安値を下回る展開に発展していくと思われます。

[予想PER別の日経平均水準]
10月5日の日経平均予想PERは17.61倍、予想EPSは3971円(過去最高)。


[裁定買い残と信用買い残] (9月25日時点)



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】 
半導体株とAI関連株への集中投資により、ナスダック総合指数とナスダック100は10月5日にまたも最高値を更新しました。一方NYダウ30はまったく追随できていませんし、ダウ輸送株の足元安値は4カ月ぶり水準です。

NYダウは、4月下旬からの「メガホントップ」天井パターンから下放れが続いています。
当面の注目サポートレベルは5万ドル処。この付近に200日MA(50,290ドル)、3月からの上昇の半値押し[49,900ドル]などが存在します。

49,900ドルを割り込むと、3月からの上昇に対する61.8%押し[48,757ドル]を目指すことが想定されますが、より大きな弱気の可能性があります。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
10月5日、長期金利(10年)は一時5.3472%と約24年ぶりの水準に上昇し、実質金利(2.93%)は3%に接近しました。
一方、株価は最高値付近で推移し、VIX指数(恐怖指数)は依然として異例の低水準にあります。

多くの株式投資家が金利高を軽んじており、株式相場に関して過剰に楽観していますが、そんな状態はもう間もなく解消されるでしょう。

7816(8/13高値)を以て、25年4月安値(4835)以来の一連の5波動構成は、すべて完了したとみられます。この見方通りなら、今後の下落リスクは─おそらく一般に思われている以上に─高いでしょう。

7507(9/16安値)を下回るとダブル・トップが確認され、その後は下げ基調が強まるでしょう。次はレッサーディグリー第4波安値の7313(7/29安値)への下押しの動きが想定されます。

一方7816を上回ると、第(5)波の完成に向けて、短期波動カウントを見直す必要があります。

SOX指数
7月29日安値(10,445)からの上昇は、第(ii)波リバウンドとみられます。
10月2日には一時13,269と3カ月ぶり水準に上昇。第(i)波(6/22~7/29)の下げ66%(3分の2)戻り[13,252]を達成し、さらに第(ii)波のa波とc波が等しくなる水準[13,381]に近づきました。

波形的にも水準的にも第(ii)波はいつ終わってもおかしくありません。その後は第(iii)波の下落トレンドが続きますが、ひとたび第(iii)波が始まれば、そのスケールは第(i)波(28.7%下げ)を凌駕する大きさになるでしょう。

Bloombergマグニフィセント7インデックス
25年4月安値からの上昇は「ウェッジ」天井パターンです。10月5日に最高値を更新したため、9月22日高値に天井を付けた見方は否定されました。もっとも、足元高値は天井パターン上限に再度達していることから、改めてマグ7のピークアウトを見極める局面となっています。

[ダウ輸送株平均] 



[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
25年4月安値(16,542)から展開している上昇波は、インターミディエイト第(5)波に位置付けられ、そのうち6月高値からのマイナー第4波は、28,753(9/16安値)で完了したと思われます。
マイナー第2波の「ダブル・ジグザグ」に対し、マイナー4波は「ダブル・スリー」を形成しました。

28,753からの上昇はマイナー5波であり、その完成を以てインターミディエイト(5)波も完成します。
終値が30,195を下回るようなら、それはナスダック100天井打ちの最初の合図です。

(オルタナティブカウント、Alt)
マイナー第4波は「フラット」であり、27,176(7/29安値)からの上昇はマルb波に相当します。
次のマルc波による下落は2万7000処で底入れし、それを以て第4波は完成します。
その後、第5波による上昇が続くことになります。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=148円程度です。
さらに、購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。
短期的にも長期的にも、日本円の過小評価が続いています。

163.944円(7/23)を以て通算5年間の円安Ⓨ波[ウェッジ]は完了した、とみられます。ウェッジ内の副次波は、次のように相互に美しい比率を示しています。

(C)波の長さ÷(A)波の長さ=0.703、(E)波の長さ÷(C)波の長さ=0.703

この先は数年間にわたる円高になるでしょう。上記のように、長らく日本円はその実力に比べ過小評価されてきましたが、今後は実力に見合った適正な水準が模索されていくと思われます。

7月末の日米協調円買い介入は、円安の限界水準(160円台前半)を明示しており、もはや積極的な円売りの動機は失われたといえます。今後は次第に円高傾向が強まっていくでしょう。

筆者は今後数年内(2028年?)に、1ドル=120円-125円を付けてもおかしくない、とみています。それは歴史的なレンジ[80円-160円]の中値に相当し、かつて「黒田シーリング」と言われた水準でもあります。

【日足 エリオット波動分析】 
155.156円(8/3)からの第2波「ランニング・フラット(マルa-マルb-マルc)」は、158.989円(9/25)で完了した可能性があります。
そうであれば、強いドル安・円高波動(第3波)が近々到来すると想定されます。

近々第3波は、「複合型ヘッド・アンド・ショルダーズ」のネックライン=152円処を試すでしょう。152円処は、25年4月(139.577円)からのドル/円上昇の半値戻り[151.910円]に相当する上、今年1月27日の安値151.994円でもあります。

心理的節目の150円も視野に入り、その直下には61.8%戻り水準[149.070円]が控えています。

なお複合パターンに基づくターゲットは、➀145円-146円、➁141円です。これらターゲットが、10月末にかけて達成されるかを注目しています。


金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[148.273円]です。


円買い越しが2週連続で縮小 (2026年9月29日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は、前週の57.20億ドルから63.90億ドルに縮小しました。円買い持ちの縮小は2週連続です。


[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
今年1月からのドル高(X)波はA-B-C編成ですが、そのうちB波が98.557(8/21)で完成し、以降のドル高はC波に位置付けられます。

水準的には200週MAをレジスタンスに、C波及び(X)波はいつ終わってもおかしくありません。
この場合、ドル安トレンドが近々再開すると思われます。

その反面、ドル高基調が続く場合は、(Y)波(25年1月~26年1月)の半値戻り[102.864]、さらに[103.654](A波とC波が等しく上がる水準)へ上昇余地があります。

投機筋のドル合成ポジション買い持ち高は2週連続の増加(2026年9月29日時点)
投機筋によるドル合成ポジションは、ドルの買い持ち高が、前週12万5909枚から23万331枚へ増加しました。




エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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