エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※9月18日更新
2026/09/18 10:29
宮田レポート(短期アップデート) 2600918_miyata.pdf
[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 49,500~70,000円
(TOPIX) 3400~4200
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~54,700ドル
(S&P500) 6300~7800
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,650
(ナスダック総合) 20,700~27,000
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~161.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720
[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22高値)以来、プライマリー第➃波の弱気相場が進行中とみています。
3月末(50,558円)から始まった現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きいでしょう(上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。
現行サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。
換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が続くと予想されます。
「レフト・トランスレーション」のパターンでは、サイクル終点の安値がサイクル始点安値を通常は下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回るまで(※2)現行週次サイクルは終わらないでしょう。
(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。今サイクル安値が50,558円未満であると仮定すると、現行サイクルの下げ率は30%を超えることになる。

[TOPIX]
日経平均のプライマリー➂波のピークは6月22日ですが、そこからTOPIXはおよそ2カ月遅れ、8月14日に4220でピークを付けました(未確認による天井)。
8月天井からプライマリー➃波による調整が始まったとみられます。その調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。
8月高値から足元までの波形は「One-two, one-two」のようです。この見方によると、マルiii波における第ⅲ波の強い下げが遠からずスタートし、3880(8/3安値)を早々に打診することでしょう。
あるいは、マルii波が「フラット」を形成中と見做すことも可能です。この場合は、短期的な上値試しの動きの後にマルiii波の下落スタートとなります。
なお3967(9/11安値)を下回る動きが、弱基調再開の合図になります。

[日経平均・120分足]
69,608円(8/14高値)からマルiii波の下落が進行中とみられます。マルiii波は、60,448円(7/29安値)を明確に下回る強い下げ波動となります。
66,791円からマルiii波の第(ⅲ)波による下落トレンドが進行中です。さらに62,726円(9/14安値)からは、(ⅲ)-ⅱ波の戻りとみられ、まもなく(ⅲ)-ⅲ波による急落が想定されます。
マルiii波の長さは通常、マルi波の等倍-1.618倍になります。これによると、マルiii波の想定下値レンジとして[59,481円-53,222円]が導かれます。
[予想PER別の日経平均水準]
9月17日の日経平均予想PERは17.16倍、予想EPSは3737円。過去最高の予想EPSは3922円(6/25)です。

[裁定買い残と信用買い残] (9月11日時点)

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
ナスダック総合指数は6月1日に、ナスダック100は6月3日に、各々ザラバの最高値を記録しました。やや遅れて6月22日にはSOX指数が最高値を付け、7月末にかけて一時28%下落しました。
ダウ輸送株が最高値を記録したのは4月22日のことで、ダウ30は8月5日、S&P500は8月13日に各々、最高値を記録しています。これら指数の高値時期が異なる「未確認」パターンは、米株全体が天井圏にあることを示唆しています。
NYダウは4月下旬からの「メガホントップ」の天井パターンから下放れています。9月16日には一時51,186ドルと、3カ月ぶり安値を付けました。
フィボナッチの節目・51,046ドル(3月安値からの上昇の38.2%押し水準)に接近したことから、短期的には戻りを試しやすいと思われます。
もっとも基調は下落に転じており、近いうちに49,900ドル(3月安値からの上昇の半値押し)を試すでしょう。なお5万ドル水準には200日MAも控えます。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
7816(8/13高値)を以て、25年4月安値(4835)以来の一連の5波動構成は、すべて完了したとみられます。この見方通りなら、今後の下落リスクは─おそらく一般に思われている以上に─高いでしょう。
9月16日は一時7507まで下げましたが反発。100日MAによってサポートされた格好です。
足元リバウンドを経て、次はレッサーディグリー第4波安値の7313(7/29安値)を目指す、下押しの動きとなりそうです。

SOX指数
下落リスクが高いとみています。9月~10月に9000-9500へ下振れる可能性があります。

Bloombergマグニフィセント7インデックス
マグ7は5月14日に最高値を付けており、他の主要指数に先行して高値を付けました。これは重要な天井パターン(未確認)です。
直近高値は5月の高値に近く、このまま「ダブル・トップ」を形成する可能性があります。
7月下旬からの上昇ウェッジは、上昇から反落への急転が近いことを示唆しています。
オルタナティブ・カウント
6月下旬からの上昇第5波は、天井パターンの「ダイアゴナル」を形成しています。パターン下限を下回ると、調整入りが示唆されます。
[ダウ輸送株平均]

[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
28,196(6/9安値)からのマルii波(ランニング・フラット)は、30,195(8/17高値)で終わったと思われます。
そこからのマルiii波による下落は、今後27,176(7/30安値)を大きく下回る、強い下降波になるでしょう。
28,875(8/24安値)からは、マルiii波中第(ii)波の戻り局面(フラット)が展開中の模様です。28,753を割ると、弱基調入りの可能性が高まります。
なお、以下の代替カウントも現行カウントと同列に捉えています。
(オルタナティブカウント、Alt)
27,176からの第5波による上昇は、30,195(8/17高値)を以て完了したとみられます。
第5波は6月高値を上回ることができない、トランケーション[truncation/切り捨て、短縮]です。
(※)旧呼称は「フェイラー、失敗」
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=140円台前半です。日本円は1年以上も、金利差からの妥当な水準より、極端に過小評価された状態に置かれてきました。
また、購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。長期的にも日本円は著しい過小評価が続いています。
163.944円(7/23)を以て通算5年間の円安Ⓨ波[ウェッジ]は完了した、とみられます。ウェッジ内の副次波は、次のように相互に美しい比率を示しています。
(C)波の長さ÷(A)波の長さ=0.703、(E)波の長さ÷(C)波の長さ=0.703
この先は数年間にわたる円高になるでしょう。上記のように、長らく日本円はその実力に比べ過小評価されてきましたが、今後は実力に見合った適正な水準が模索されていくと思われます。
7月末の日米協調円買い介入は、円安の限界水準(160円台前半)を明示しており、もはや積極的な円売りの動機は失われたといえます。今後は次第に円高傾向が強まっていくでしょう。
筆者は今後数年内(2028年?)に、1ドル=120円-125円を付けてもおかしくない、とみています。それは歴史的なレンジ[80円-160円]の中値に相当し、かつて「黒田シーリング」と言われた水準でもあります。

【日足 エリオット波動分析】
チャート上は暫定的に、152.854円(9/8)を第3波のマルⅰ波終点とカウントしています。これによると、足元はマルii波によるリバウンドとみられます。マルii波を完成すると、次に第3波中マルⅲ波(サード・オブ・サード)による、強いドル安・円高波動が到来することになります。
遠からず152円処が試されるでしょう。152円処は、25年4月(139.577円)からのドル/円上昇の半値戻り[151.910円]に相当する上、今年1月27日の安値151.994円でもあります。また、7月高値からの計算値[151.557円]にも近いものです。
心理的節目の150円も視野に入り、その直下には61.8%戻り水準[149.070円]が控えています。もっとも150円処は、一時的なサポートに過ぎないでしょう。
ヘッド・アンド・ショルダーズからの垂直計算に基づくターゲットは「145円-146円」です。このターゲットに達する時期として、9月下旬~10月末を注目しています。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[143.706円]です。

円が26年2月以来の買い持ちに (2026年9月8日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円持ち高は、前週の73.8億ドルの売り持ちから、8.8億ドルの買い持ちに転じました。買い持ちになるのは26年2月以来です。

スイスフランがキャリートレードの調達通貨に
今日(9/18)の日銀決定会合では、6月に続いての利上げが見込まれています。
一方、スイスの政策金利は0%である上に、スイス国立銀行(SNB)はさらなる利下げの可能性を示唆しており、スイスフランは調達通貨(売る通貨)として大いに注目を集めています。
スイスフラン/円のチャートをみると、今まさに過去数年間のサポートラインを試しています。
示していませんが、例えばユーロ/スイスフランは長年の上値抵抗線を7月にブレイクし、ユーロ高・スイスフラン安にトレンドが明確に転換しています。
このことからも、スイスフラン/円のサポートライン割れは時間の問題と思われます。
日本円は既に調達通貨としての役割を終え、その逆の投資対象通貨(買い手側)に、立ち位置が変わり始めたといえそうです。
[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】
今年1月安値からのⒷ波-(X)波による戻りは101.800(6/24)で完成し、持続的なドル安トレンドが進行中と思われます。
今年8月には7カ月間にわたるサポートラインを明確に下回りました。足元は大きく反発していますが(マルii波)、旧サポートラインが強いレジスタンスとして働くでしょう。
99.863を割ると、マルii波終了の最初の合図となります。
遠からず、マルiii波によるドル安が始まるでしょう。マルiii波は、まずは97.625(5/6)を試すでしょう。
投機筋のドル合成ポジション買い持ち高は6週連続で縮小(2026年9月8日時点)
投機筋によるドル合成ポジション買い持ち枚数は、12万5046枚と、前週の25万1926枚から大きく縮小しました。縮小は5週連続です。

エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 49,500~70,000円
(TOPIX) 3400~4200
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~54,700ドル
(S&P500) 6300~7800
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,650
(ナスダック総合) 20,700~27,000
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~161.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720
[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22高値)以来、プライマリー第➃波の弱気相場が進行中とみています。
3月末(50,558円)から始まった現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きいでしょう(上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。
現行サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。
換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が続くと予想されます。
「レフト・トランスレーション」のパターンでは、サイクル終点の安値がサイクル始点安値を通常は下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回るまで(※2)現行週次サイクルは終わらないでしょう。
(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。今サイクル安値が50,558円未満であると仮定すると、現行サイクルの下げ率は30%を超えることになる。

[TOPIX]
日経平均のプライマリー➂波のピークは6月22日ですが、そこからTOPIXはおよそ2カ月遅れ、8月14日に4220でピークを付けました(未確認による天井)。
8月天井からプライマリー➃波による調整が始まったとみられます。その調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。
8月高値から足元までの波形は「One-two, one-two」のようです。この見方によると、マルiii波における第ⅲ波の強い下げが遠からずスタートし、3880(8/3安値)を早々に打診することでしょう。
あるいは、マルii波が「フラット」を形成中と見做すことも可能です。この場合は、短期的な上値試しの動きの後にマルiii波の下落スタートとなります。
なお3967(9/11安値)を下回る動きが、弱基調再開の合図になります。

[日経平均・120分足]
69,608円(8/14高値)からマルiii波の下落が進行中とみられます。マルiii波は、60,448円(7/29安値)を明確に下回る強い下げ波動となります。
66,791円からマルiii波の第(ⅲ)波による下落トレンドが進行中です。さらに62,726円(9/14安値)からは、(ⅲ)-ⅱ波の戻りとみられ、まもなく(ⅲ)-ⅲ波による急落が想定されます。
マルiii波の長さは通常、マルi波の等倍-1.618倍になります。これによると、マルiii波の想定下値レンジとして[59,481円-53,222円]が導かれます。
[予想PER別の日経平均水準]
9月17日の日経平均予想PERは17.16倍、予想EPSは3737円。過去最高の予想EPSは3922円(6/25)です。

[裁定買い残と信用買い残] (9月11日時点)

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】
ナスダック総合指数は6月1日に、ナスダック100は6月3日に、各々ザラバの最高値を記録しました。やや遅れて6月22日にはSOX指数が最高値を付け、7月末にかけて一時28%下落しました。
ダウ輸送株が最高値を記録したのは4月22日のことで、ダウ30は8月5日、S&P500は8月13日に各々、最高値を記録しています。これら指数の高値時期が異なる「未確認」パターンは、米株全体が天井圏にあることを示唆しています。
NYダウは4月下旬からの「メガホントップ」の天井パターンから下放れています。9月16日には一時51,186ドルと、3カ月ぶり安値を付けました。
フィボナッチの節目・51,046ドル(3月安値からの上昇の38.2%押し水準)に接近したことから、短期的には戻りを試しやすいと思われます。
もっとも基調は下落に転じており、近いうちに49,900ドル(3月安値からの上昇の半値押し)を試すでしょう。なお5万ドル水準には200日MAも控えます。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
7816(8/13高値)を以て、25年4月安値(4835)以来の一連の5波動構成は、すべて完了したとみられます。この見方通りなら、今後の下落リスクは─おそらく一般に思われている以上に─高いでしょう。
9月16日は一時7507まで下げましたが反発。100日MAによってサポートされた格好です。
足元リバウンドを経て、次はレッサーディグリー第4波安値の7313(7/29安値)を目指す、下押しの動きとなりそうです。

SOX指数
下落リスクが高いとみています。9月~10月に9000-9500へ下振れる可能性があります。

Bloombergマグニフィセント7インデックス
マグ7は5月14日に最高値を付けており、他の主要指数に先行して高値を付けました。これは重要な天井パターン(未確認)です。
直近高値は5月の高値に近く、このまま「ダブル・トップ」を形成する可能性があります。
7月下旬からの上昇ウェッジは、上昇から反落への急転が近いことを示唆しています。
オルタナティブ・カウント
6月下旬からの上昇第5波は、天井パターンの「ダイアゴナル」を形成しています。パターン下限を下回ると、調整入りが示唆されます。
[ダウ輸送株平均]

[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
28,196(6/9安値)からのマルii波(ランニング・フラット)は、30,195(8/17高値)で終わったと思われます。
そこからのマルiii波による下落は、今後27,176(7/30安値)を大きく下回る、強い下降波になるでしょう。
28,875(8/24安値)からは、マルiii波中第(ii)波の戻り局面(フラット)が展開中の模様です。28,753を割ると、弱基調入りの可能性が高まります。
なお、以下の代替カウントも現行カウントと同列に捉えています。
(オルタナティブカウント、Alt)
27,176からの第5波による上昇は、30,195(8/17高値)を以て完了したとみられます。
第5波は6月高値を上回ることができない、トランケーション[truncation/切り捨て、短縮]です。
(※)旧呼称は「フェイラー、失敗」
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=140円台前半です。日本円は1年以上も、金利差からの妥当な水準より、極端に過小評価された状態に置かれてきました。
また、購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。長期的にも日本円は著しい過小評価が続いています。
163.944円(7/23)を以て通算5年間の円安Ⓨ波[ウェッジ]は完了した、とみられます。ウェッジ内の副次波は、次のように相互に美しい比率を示しています。
(C)波の長さ÷(A)波の長さ=0.703、(E)波の長さ÷(C)波の長さ=0.703
この先は数年間にわたる円高になるでしょう。上記のように、長らく日本円はその実力に比べ過小評価されてきましたが、今後は実力に見合った適正な水準が模索されていくと思われます。
7月末の日米協調円買い介入は、円安の限界水準(160円台前半)を明示しており、もはや積極的な円売りの動機は失われたといえます。今後は次第に円高傾向が強まっていくでしょう。
筆者は今後数年内(2028年?)に、1ドル=120円-125円を付けてもおかしくない、とみています。それは歴史的なレンジ[80円-160円]の中値に相当し、かつて「黒田シーリング」と言われた水準でもあります。

【日足 エリオット波動分析】
チャート上は暫定的に、152.854円(9/8)を第3波のマルⅰ波終点とカウントしています。これによると、足元はマルii波によるリバウンドとみられます。マルii波を完成すると、次に第3波中マルⅲ波(サード・オブ・サード)による、強いドル安・円高波動が到来することになります。
遠からず152円処が試されるでしょう。152円処は、25年4月(139.577円)からのドル/円上昇の半値戻り[151.910円]に相当する上、今年1月27日の安値151.994円でもあります。また、7月高値からの計算値[151.557円]にも近いものです。
心理的節目の150円も視野に入り、その直下には61.8%戻り水準[149.070円]が控えています。もっとも150円処は、一時的なサポートに過ぎないでしょう。
ヘッド・アンド・ショルダーズからの垂直計算に基づくターゲットは「145円-146円」です。このターゲットに達する時期として、9月下旬~10月末を注目しています。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[143.706円]です。

円が26年2月以来の買い持ちに (2026年9月8日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円持ち高は、前週の73.8億ドルの売り持ちから、8.8億ドルの買い持ちに転じました。買い持ちになるのは26年2月以来です。

スイスフランがキャリートレードの調達通貨に
今日(9/18)の日銀決定会合では、6月に続いての利上げが見込まれています。
一方、スイスの政策金利は0%である上に、スイス国立銀行(SNB)はさらなる利下げの可能性を示唆しており、スイスフランは調達通貨(売る通貨)として大いに注目を集めています。
スイスフラン/円のチャートをみると、今まさに過去数年間のサポートラインを試しています。
示していませんが、例えばユーロ/スイスフランは長年の上値抵抗線を7月にブレイクし、ユーロ高・スイスフラン安にトレンドが明確に転換しています。
このことからも、スイスフラン/円のサポートライン割れは時間の問題と思われます。
日本円は既に調達通貨としての役割を終え、その逆の投資対象通貨(買い手側)に、立ち位置が変わり始めたといえそうです。
[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】
今年1月安値からのⒷ波-(X)波による戻りは101.800(6/24)で完成し、持続的なドル安トレンドが進行中と思われます。
今年8月には7カ月間にわたるサポートラインを明確に下回りました。足元は大きく反発していますが(マルii波)、旧サポートラインが強いレジスタンスとして働くでしょう。
99.863を割ると、マルii波終了の最初の合図となります。
遠からず、マルiii波によるドル安が始まるでしょう。マルiii波は、まずは97.625(5/6)を試すでしょう。
投機筋のドル合成ポジション買い持ち高は6週連続で縮小(2026年9月8日時点)
投機筋によるドル合成ポジション買い持ち枚数は、12万5046枚と、前週の25万1926枚から大きく縮小しました。縮小は5週連続です。

エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
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