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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※9月25日更新

2026/09/25 11:53


宮田レポート(短期アップデート) 2600925_miyata.pdf

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 49,500~70,000円
                                    (TOPIX) 3400~4200
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~54,000ドル
           (S&P500) 6300~7800
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
                                   (ナスダック総合) 20,700~27,300
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~161.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~102.720


[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22高値)以来、プライマリー第➃波の弱気相場が進行中とみています。

3月末(50,558円)から始まった現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きいでしょう(上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。

現行サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が続くと予想されます。

「レフト・トランスレーション」のパターンでは、サイクル終点の安値がサイクル始点安値を通常は下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回るまで(※2)現行週次サイクルは終わらないでしょう。

(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。今サイクル安値が50,558円未満であると仮定すると、現行サイクルの下げ率は30%を超えることになる。

[TOPIX]
日経平均のプライマリー➂波のピークは6月22日ですが、そこからTOPIXはおよそ2カ月遅れ、8月14日に4220でピークを付けました(未確認による天井打ちとみられます)。

8月天井からプライマリー➃波による調整が始まったとみられます。その調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。

8月高値から足元まで「One-two, one-two」で下げているとみられます。この見方によると、近々マルiii波における第ⅲ波(サード・オブ・サード)の強い下げがスタートし、3880(8/3安値)を早々に打診することでしょう。

一方、マルii波が「フラット」を形成中と見做すことも可能です。この場合は、短期的な上値試しとなりますが、その後にマルiii波の下落がスタートする見込みです。

なお3967(9/11安値)を下回る動きが、弱基調再開の合図になります。

[日経平均・120分足]
69,608円(8/14高値)からマルiii波の下落が進行中とみられます。マルiii波は、60,448円(7/29安値)を明確に下回る強い下げ波動です。

今のところ、64,609円(8/25安値)からの波動カウントには、いくつかオプションが存在します。
上チャートでは、(ii)波のパターンを仮に「ランニング・フラット」としています。これによると、62,726円(9/14安値)からの上昇は(ii)-c波であり、その想定レンジとして[66,167円-66,519円]をあげることができます。
9月24日は一時66,249円まで上昇、想定レンジに入りました。この日の上げ幅は一時1000円を超えましたが、大引けはこの日の安値圏でした。(ii)波は完成したかもしれません。

この見方が正しければ、近々マルiii波中(iii)波(サード・オブ・サード)の下げがスタートするでしょう。

[予想PER別の日経平均水準]
9月24日の日経平均予想PERは17.12倍、予想EPSは3826円。過去最高の予想EPSは3922円(6/25)です。


[裁定買い残と信用買い残] (9月11日時点)



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】 
半導体株とAI関連株への集中投資により、ナスダック総合指数とナスダック100は9月22日に最高値を更新しました。しかしハイテク株の上昇にNYダウ30はまったく追随できていませんし、ダウ輸送株は足元で4カ月ぶり安値を付けています。

NYダウは、4月下旬からの「メガホントップ」天井パターンから下放れが続いています。
9月24日は一時51,124ドルまで下げ、およそ3カ月ぶり安値を更新しました。

短期的にも、200日MA(50,180ドル、9/24現在)、49,900ドル(3月安値からの上昇の半値押し)などを試す可能性があります。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
7816(8/13高値)を以て、25年4月安値(4835)以来の一連の5波動構成は、すべて完了したとみられます。この見方通りなら、今後の下落リスクは─おそらく一般に思われている以上に─高いでしょう。

9月22日には一時7782まで上昇し、8/13~9/16の下げ幅の88.8%(≒89%、89はフィボナッチ数)を戻しました。8月高値に次ぐ二番天井を付けたとみられます。

7507(9/16安値)を下回ると、上記ダブル・トップが確認され、その後の下げ基調が強まるでしょう。次はレッサーディグリー第4波安値の7313(7/29安値)への下押しの動きが想定されます。


SOX指数
7月29日安値(10,445)からの上昇は、第(ii)波リバウンドとみられます。
このカウントによると、近々第(iii)波の下落トレンドがスタートする見込みです。第(iii)波の下落スケールは、第(i)波(28.7%下げ)を凌駕するものになるでしょう。下落リスクは高く、10月中にも9000-9500へ下振れる可能性があります。


Bloombergマグニフィセント7インデックス
ナスダック、ナスダック100と同じ秋分(9月22日)に、マグ7も最高値を付けました。
もっとも、高値更新は強気見通しへの変更を意味しません。

25年4月安値からの上昇は天井パターンの「ウェッジ」を形成していますが、直近高値はパターン上限に達しました。天井を付けたか、付けつつあると思われます。

[ダウ輸送株平均] 



[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
9月22日に高値を更新したため、波動カウントを変更します。
25年4月安値(16,542)から展開している上昇波は、インターミディエイト第(5)波に位置付けられ、そのうち6月高値からのマイナー第4波は、28,753(9/16安値)で完了したと思われます。マイナー第2波の「ダブル・ジグザグ」に対し、マイナー4波は「ダブル・スリー」を形成しました。

28,753からの上昇はマイナー5波に位置付けられ、それが終わるとインターミディエイト(5)波が完成します。29,647まで下げると9月18日-21日のマドを埋めますが、それはナスダック100天井打ちの合図です。

(オルタナティブカウント、Alt)
マイナー第4波が「フラット」になるとみれば、27,176(7/29安値)からの上昇はマルb波に相当します。30,195を割ると、マルb波の完成及び、マルc波の下落入りが示唆されます。マルc波は2万7000処で底入れし、それを以て第4波が完成します。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=148円程度です(直近の米金利急騰に伴い金利差が拡大しました)。
さらに、購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。短期的にも長期的にも、日本円の過小評価が続いています。

163.944円(7/23)を以て通算5年間の円安Ⓨ波[ウェッジ]は完了した、とみられます。ウェッジ内の副次波は、次のように相互に美しい比率を示しています。
(C)波の長さ÷(A)波の長さ=0.703、(E)波の長さ÷(C)波の長さ=0.703

この先は数年間にわたる円高になるでしょう。上記のように、長らく日本円はその実力に比べ過小評価されてきましたが、今後は実力に見合った適正な水準が模索されていくと思われます。

7月末の日米協調円買い介入は、円安の限界水準(160円台前半)を明示しており、もはや積極的な円売りの動機は失われたといえます。今後は次第に円高傾向が強まっていくでしょう。

筆者は今後数年内(2028年?)に、1ドル=120円-125円を付けてもおかしくない、とみています。それは歴史的なレンジ[80円-160円]の中値に相当し、かつて「黒田シーリング」と言われた水準でもあります。

【日足 エリオット波動分析】 
これまで152.854円(9/8)を第3波のマルⅰ波としていましたが、これを改めます。
修正後の波動カウントによれば、155.156円(8/3)からの第2波は「ランニング・フラット(マルa-マルb-マルc)」です。152.854円からの上昇はマルc波に相当します。

足元水準は200日MAを若干上回っています。もっとも、200日MAは以前の強いサポートであり、今回は強いレジスタンスとしてマルc波の上昇を圧迫するとみられます。マルc波(及び第2波)の終了は近いでしょう。

そうであれば、第3波の下げによる強いドル安・円高波動がまもなく到来すると想定されます。

第3波は152.854円を早々に下回り、152円処を試すでしょう。152円処は、25年4月(139.577円)からのドル/円上昇の半値戻り[151.910円]に相当する上、今年1月27日の安値151.994円でもあります。また、7月高値からの計算値[151.557円]にも近いものです。

心理的節目の150円も視野に入り、その直下には61.8%戻り水準[149.070円]が控えています。
ヘッド・アンド・ショルダーズからの垂直計算に基づくターゲットは「145円-146円」です。このターゲットが、10月末にかけて達成される可能性に注目しています。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[147.908円]です。


円買い越しが25年7月以来の高水準に (2026年9月15日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は、前週の8.8億ドルから95.90億ドルに大幅に拡大しました。円買い持ち高は25年7月以来の高水準です。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
98.557(8/20)からドル高が続いています。足元では一時101.398まで上昇、これは1カ月半ぶりドル高水準です。

6月高値101.800から、長期ドル安=(Z)波が展開しているという見通しはまだ有効です。この見方によれば、目先的にもドル高は終了し、ドル安基調が再開すると思われます。

もっとも101.800を上抜くと、波動カウントを変更しなければなりません。
この場合は、今年1月からのドル高=(X)波が続いていることになり、102-103へのドル高余地があります。もっともその後はドル安が再開するでしょう。

投機筋のドル合成ポジションが売り持ちに(2026年9月15日時点)
投機筋によるドル合成ポジションは、前週12万5046枚のドル買い持ちから、2万7480枚のドル売り持ちとなりました。ドル売り持ちになるのは3月10日以来です。



エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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