メキシコ中銀会合の議事要旨でメキシコペソが下落
2026/10/09 09:10
【ポイント】
・9月のメキシコ中銀会合ではメンバーの過半数が今後利下げを支持する可能性を示す
・雇用統計で市場のBOC金融政策見通しがどのように変化するか
・CPIでノルゲバンクによる追加利上げ観測が強まるか
(欧米市場レビュー)
8日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は157.505円、米ドル/カナダドルは1.42166カナダドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.12219ドル、英ポンド/米ドルは1.32433ドル、豪ドル/米ドルは0.69691米ドルへと上昇しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下したことが、米ドルの重石となりました。
※米国など主要国の長期金利の動向に関しては、本日の『ファンダメ・ポイント』[米長期金利の上昇とイールドカーブの示唆]にて解説していますので、ご覧ください。
メキシコペソも軟調。メキシコペソ/円は一時8.657円へと下落しました。9月24日のBOM(メキシコ中銀)政策会合の議事要旨で、5人の政策メンバーのうち3人が次回以降の会合で利下げを支持する可能性が示され、そのことがメキシコペソに対する下押し圧力となりました。
議事要旨によると、9月の会合で政策メンバーの1人は「物価の決定要因がディスインフレの過程を引き続き支えるなら、1回限りの利下げを検討し得る」と発言。別の1人は「状況が許せば、利下げの可能性を検討できる」と述べ、また別の1人は「政策金利を下方へ微調整することの妥当性について議論できる」と語りました。
BOMは9月の会合で、政策金利を6.50%に据え置くことを全会一致で決定。その際の声明で、従来の「政策金利は今後も現行水準を維持することが適切」を削除し、「進行中のディスインフレの過程と、為替レートの消費者物価への波及、経済のスラック(需給の緩み)の状況、インフレ期待など判断材料の今後の動向を考慮して政策を決定していく」と表明。また、「メキシコのマクロ経済環境は米国とは異なるため、メキシコの金融政策がFF金利(FRBの政策金利)の予想される調整に機械的に反応する必要はない」としていました。
(本日の相場見通し)
米国の10月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が本日発表されます(日本時間23:00)。ミシガン大学消費者信頼感指数の市場予想は47.6と、前月の48.1から低下するとみられています。1年先と5年先のインフレ期待の結果にも注目です。前月のインフレ期待は1年先が4.6%、5年先が3.4%でした(10月分の市場予想なし)。
ミシガン大学消費者信頼感指数が軟調な結果になれば、市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)による追加利上げ観測が後退する可能性があります。FRBの追加利上げ観測が後退することは、米ドルにとってのマイナス材料と考えられます。
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カナダの9月雇用統計が発表されます(日本時間21:30)。その結果にカナダドルが反応しそうです。
雇用統計の市場予想は、失業率が6.5%、雇用者数が前月比1.00万人増。失業率は前月の6.4%から上昇する一方、前月に4.17万人減だった雇用者数は増加に転じるとみられています。
BOC(カナダ中銀)は前回9月2日の政策会合で政策金利を2.25%に据え置きました。ただ、BOCの声明では従来の「現在の政策金利(の水準)は、景気回復を持続し、インフレ率を目標の2%に戻すのに適切だ」が削除されました。マックレム総裁は会合後の会見で、「(カナダの)インフレ率は高すぎる」と述べ、「必要に応じて金融政策を調整する用意がある」と語りました。
市場では、BOCは12月末までに0.25%の利上げを行うとの見方が優勢です(次回10月28日は政策金利の据え置きを市場は予想)。雇用統計が市場予想と比べて強い結果になれば、BOCによる利上げ観測が強まると考えられ、その場合にはカナダドルにとってのプラス材料になりそうです。
BOCの会合は次回が10月28日、その次は12月9日に開催されます。
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ノルウェーの9月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間15:00)。
CPIの市場予想は、総合が前年比3.6%、コアインフレ率のCPI-ATE(税制改革の影響やエネルギー製品を除いた基礎)が同3.1%。総合とCPI-ATEのいずれも、前月(それぞれ3.3%と3.0%)から上昇率が高まり、ノルゲバンク(ノルウェー中銀)のインフレ目標である2%からさらに上方へかい離するとみられています。
ノルゲバンクは前回9月24日の政策会合で政策金利を4.25%から4.50%へと引き上げることを決定。その際の声明では、「政策金利は当面、高水準に維持する必要がある」とし、「インフレ率を妥当な期間内に目標の2%へと引き下げるために必要であれば、政策金利をさらに引き上げる用意がある」と表明されました。
本日発表のCPIが市場予想を上回る結果になれば、市場ではノルゲバンクによる追加利上げ観測が強まりそう。その場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナが堅調に推移する可能性があります。
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