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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※10月9日更新

2026/10/09 09:44

宮田レポート(短期アップデート) 2601009_miyata.pdf

※本レポート次回号は10月16日(金)の発行予定です。

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 49,500~70,000円
                                    (TOPIX) 3400~4200
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~54,000ドル
           (S&P500) 6300~7820
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~31,500
                                   (ナスダック総合) 20,700~27,800
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~160.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~103.650



[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22高値)以来、プライマリー第➃波の弱気相場が進行中とみています。

3月末(50,558円)からの現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きいでしょう(上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。

現行サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が予想されます。

なお「レフト・トランスレーション」において、サイクル終点の価格がサイクル始点の価格を(通常は)下回ります。現行週次サイクルは少なくとも50,558円を下回るまで続くでしょう(※2)。

(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。今サイクル安値が50,558円未満であると仮定すると、現行サイクルの下げ率は30%を超えることになる。

[TOPIX]
日経平均のプライマリー➂波のピークは6月22日、TOPIXは8月14日に4220でピークを付けました(未確認による天井打ち)。以来、プライマリー➃波の調整にあり、今はその序盤です。

プライマリー➃波の調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。

10月7日には一時4201と、8月高値に接近しましたが、この日は前日比0.7%のマイナスで引けました。さらに翌8日は「アイランド・ギャップ」を空け、前日比1.5%の下げでした。これらは、TOPIXが2カ月越しの「ダブル・トップ」を完成し、調整に入ったことを示唆しています。

[日経平均・120分足]
60,448円(7/29安値)からの上昇は、(a)-(b)-(c)パターンによるマルii波のリバウンドに位置付けられます。62,726円(9/14安値)からの上昇(c)波を完成すると、マルii波全体も終了することになります。

マルii波は70,798円(10/6高値)で終わった可能性があります。
もしそうであれば、マルiii波による下げトレンドが始まっています。マルiii波の下げ幅は、控えめにみてマルi波と同じ規模(1万2382円幅)が想定されます。

なお現時点では、直近の下げをマルii波における第iv波と見ることはできます。この場合は、マルii波を完成するために必要な最後の上昇・第v波が残されています。

日経平均とSOX指数は「二番天井」を示現したか?
日経平均とSOX指数には強い相関が認められます。直近で付けた高値を以て、6月の「一番天井」に次ぐ「二番天井」を付けたかもしれません。
この見方が正しければ、日経平均とSOX指数はともに、7月安値を下回る展開に発展していく可能性があります。


[予想PER別の日経平均水準]
10月8日の日経平均予想PERは17.35倍、予想EPSは3979円。過去最高は3982円(10/6)です。


[裁定買い残と信用買い残] (10月2日時点)



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30 日足エリオット波動分析】 
半導体株とAI関連株への集中投資により、ナスダック総合指数とナスダック100、そしてS&P500は10月6日に最高値を付けました。一方NYダウ30はまったく追随できていませんし、ダウ輸送株の足元安値は4カ月ぶり水準です。

NYダウは、4月下旬からの「メガホントップ」天井パターンから下放れが続いています。
当面の注目サポートレベルは5万ドル処。この付近に200日MA(50,340ドル)、3月からの上昇の半値押し[49,900ドル]などが存在します。

49,900ドルを割り込むと、3月からの上昇に対する61.8%押し[48,757ドル]を目指すことが想定されますが、より大きな弱気の可能性があります。

【S&P500 日足エリオット波動分析】 
足元の長期金利(10年)は24年ぶりの水準にあり、実質金利は3%に接近しています。
それでも株価は最高値付近で推移し、VIX指数(恐怖指数)は依然として異例の低水準が続きます。

多くの株式投資家が金利高を軽んじており、株高の継続を疑っていないようです。しかし過度な楽観ムードは遠からず終わり、不安と恐れが市場に広がっていくと思われます。

10月6日には最高値を更新しましたが、この日の高値(7844)を以て、25年4月安値以来の第(5)波完成とみることができます。この見方は、SOX指数の潜在的な弱さに裏付けられているようです。


SOX指数
7月29日安値(10,445)からの第(ii)波リバウンドは、10月6日高値を以て完成した可能性があります。
この日の高値(13,349)は、第(ii)波のa波とc波が等しくなる水準[13,381]に極めて近いものでした。

10月6日のローソク足「流星」(天井暗示)に続き、翌7日にはマドを空けての下げとなりました(アイランド・リバーサル)。

第(iii)波の下落トレンドが始まったとすると、そのスケールは第(i)波(28.7%下げ)を凌駕する大きさになるでしょう。


Bloombergマグニフィセント7インデックス
25年4月安値からの上昇は「ウェッジ」天井パターンです。10月6日に最高値を付けましたが、天井パターンの上限から反落しています。9月29日安値(破線)を下回ると、マグ7がピークアウトした可能性が高まります。

[ダウ輸送株平均]



[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
25年4月安値(16,542)から展開している上昇波は、インターミディエイト第(5)波に位置付けられます。

28,753(9/16安値)からの上昇マイナー5波は、31,361(10/6高値)で完了した可能性があります。
示していませんが、10月6日の日足は「アイランド・リバーサル」天井となっています。

マイナー5波の完成=インターミディエイト第(5)波が完成したとすると、当面は200週MA(現在20,350処)を目指すベアマーケットとなるでしょう。

(オルタナティブカウント、Alt)
インターミディエイト第(5)波におけるマイナー第4波が「フラット」で展開しており、27,176(7/29安値)からの上昇はマルb波に相当します。
31,361(10/6高値)からの下落はマルc波に当たり、それは27,176を早々に試すでしょう。
なお2万7000処を下回ることがあっても、マイナー1波の高値(26,182)と重ならない限りは、第5波による上昇の可能性が残されていまます。

もっとも26,182を一時的にも下回れば、マイナー第4波という見方は却下され、本格的なベアマーケット入りを改めて確認します。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=147-148円程度です。
さらに、購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。
短期的にも長期的にも、日本円の過小評価が続いています。

163.944円(7/23)を以て通算5年間の円安Ⓨ波[ウェッジ]は完了した、とみられます。ウェッジ内の副次波は、次のように相互に美しい比率を示しています。

(C)波の長さ÷(A)波の長さ=0.703、(E)波の長さ÷(C)波の長さ=0.703

この先は数年間にわたる円高になるでしょう。上記のように、長らく日本円はその実力に比べ過小評価されてきましたが、今後は実力に見合った適正な水準が模索されていくと思われます。

7月末の日米協調円買い介入は、円安の限界水準(160円台前半)を明示しており、もはや積極的な円売りの動機は失われたといえます。今後は次第に円高傾向が強まっていくでしょう。

筆者は今後数年内(2028年?)に、1ドル=120円-125円を付けてもおかしくない、とみています。それは歴史的なレンジ[80円-160円]の中値に相当し、かつて「黒田シーリング」と言われた水準でもあります。

【日足 エリオット波動分析】 
155.156円(8/3)からの第2波「ランニング・フラット(マルa-マルb-マルc)」は、158.989円(9/25)で完了した可能性があります。
そうであれば、強いドル安・円高波動(第3波)が近々到来すると想定されます。

近々第3波は、「複合型ヘッド・アンド・ショルダーズ」のネックライン=152円処を試すでしょう。152円処は、25年4月(139.577円)からのドル/円上昇の半値戻り[151.910円]に相当する上、今年1月27日の安値151.994円でもあります。

心理的節目の150円も視野に入り、その直下には61.8%戻り水準[149.070円]が控えています。

なお複合パターンに基づくターゲットは、➀145円-146円、➁141円です。これらターゲットが、10月末にかけて達成されるかを注目しています。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[147.363円]です。


円買い持ち高が2週連続で縮小 (2026年9月29日時点)
IMM通貨先物市場で投機筋(非商業部門)による円買い持ち高は、前週の57.20億ドルから43.90億ドルへ前週に続き縮小しました。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
今年1月からのドル高・(X)波はA-B-C編成ですが、そのうちB波「フラット」は98.557(8/21)で完了し、以降のドル高はC波に位置付けられます。

直近のドル上値は200週MAの抵抗を受けているようです。C波及び(X)波はいつ終わってもおかしくありません。そうであれば、ドル安トレンドの再開は近いと思われます。

その反面、ドル高基調が続く場に合は、(Y)波(25年1月~26年1月)の半値戻り[102.864]、さらに[103.654](A波とC波が等しく上がる水準)へ上昇余地があります。

投機筋のドル合成ポジション買い持ち高は2週連続の増加(2026年9月29日時点)
投機筋によるドル合成ポジションは、ドルの買い持ち高が、前週12万5909枚から23万331枚と前週に続き増加しました。


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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