米国のCPIや原油価格の動向に注目
2026/10/14 08:52
【ポイント】
・米CPIで市場のFRB利上げ観測がどのように変化するか
・原油価格が一段と上昇するか
・メキシコ中銀会合の議事要旨が引き続きメキシコペソの重石
(欧米市場レビュー)
13日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は157.815円、米ドル/カナダドルは1.42157カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27838シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.11994ドル、英ポンド/米ドルは1.31936ドル、豪ドル/米ドルは0.69817米ドルへと上昇しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下したことや、NY連銀のウィリアムズ総裁の発言が、米ドルの重石となりました。
米長期金利は13日、前営業日比0.03%低い5.21%でNY市場の取引を終了。ウィリアムズ総裁はインタビューで、年内にあと1回利上げを行うことが適切だとする一方、「現時点では27年に利上げをする必要はないと考えている」と述べました。
(本日の相場見通し)
米国の9月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間27:00)。その結果に市場が反応しそうです。
CPIの市場予想は、総合が前年比3.6%、食品やエネルギーを除いたコアが同2.5%。総合とコアのいずれも前月(それぞれ3.4%と2.4%)から上昇率が高まるとみられています。
市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は次々回12月8-9日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利上げを行うとの見方が有力。CMEのFedWatchツールに基づくと、13日時点で市場が織り込む利上げ確率は、次回10月27-28日のFOMCが約2割、12月までで約85%です。
CPIが市場予想を上回る結果になれば、FRBの追加利上げ観測が強まるとともに、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルには下落圧力が加わりそう。豪ドル/米ドルは、3月31日安値の0.68313米ドルが下値メドです。
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原油価格の動向にも注目です。WTI原油先物の中心限月11月物は13日、前日比0.40%高(0.4%)の1バレル=94.14ドルで取引を終了。一時95.11ドルへと上昇し、9月28日以来およそ2週間ぶりの高値をつけました。サウジアラビアとイエメンの親イラン組織フーシ派の攻撃の応酬が激化するとの懸念がWTI原油先物の上昇要因となりました。
フーシ派は10日と11日、サウジアラビアの首都リヤドにあるキング・ハリド国際空港をミサイルで攻撃。サウジアラビアが主導する連合軍は13日、イエメンの首都サヌアの石油関連施設にいる民間人に退避するよう通告し、フーシ派は同日、サウジアラビアがサヌアを攻撃していると発表しました。
中東情勢の今後の展開次第では、原油価格はさらに上昇する可能性があります。原油価格の上昇が続く場合、ノルウェークローネやカナダドルにとってのプラス材料になりそうです。
原油価格の上昇はメキシコペソにとってもプラス材料と考えられるものの、メキシコペソはこのところ軟調に推移しています。市場では引き続き、原油価格の上昇以上にBOM(メキシコ中銀)会合の議事要旨などの方が強く意識されているようです。
BOMは9月24日の会合で政策金利を6.50%に据え置くことを全会一致で決定。その会合の議事要旨が10月8日に公表され、会合では5人の政策メンバーのうち3人が以下のように利下げについて言及していたことが明らかになりました。
・「物価の決定要因がディスインフレの過程を引き続き支えるなら、1回限りの利下げを検討し得る」
・「状況が許せば、利下げの可能性を検討できる」
・「政策金利を下方へ微調整することの妥当性について議論できる」
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