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米中間選挙:大接戦の上院、民主党勝利で何が変わる?

2026/10/13 08:47

【ポイント】
・接戦州の多くで民主党候補がリードしており、上院奪取の可能性あり
・ただし、選挙は水物、開票結果が確定するまで不透明感あり
・民主党が上院を奪取すれば、トランプ政権をけん制へ

米国の中間選挙投開票日の11月3日が迫っています。下院は民主党が過半数の議席を獲得する可能性が高いとされる一方で、上院はどちらに転ぶか分からない大接戦となっているようです。上院選の現状と民主党勝利の場合に何が起きるかを考察します。

■10月7日付け「米中間選挙:政権党が議席を減らす傾向はあるものの・・・」

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現在の上院(※)の勢力は、共和党53議席、民主党45議席、無所属(民主党にカウントする場合あり)2議席。したがって、民主党が4議席を上乗せすれば、過半数を獲得して上院の支配権を握ります。50対50の場合は副大統領(共和党)に投票権があるため、共和党が支配。

※上院は50州から各2人ずつ選出されます。任期は6年で、2年ごとに3分の1が改選されます。同じ州の上院議員が同じ年に改選されないようになっていますが、欠員が生じた場合などに2人が同時に選出されるケースはあるようです。

上院議席

上院の改選は全100議席中35議席。共和党20議席、民主党13議席、無所属(民主党寄り)2議席。現在7~9州が接戦とされています。そのうち5つ以上の州で民主党候補がリードしているとの調査結果があるため、このままだと民主党が上院を奪取するかもしれません。ただし、多くの州で民主党候補のリードはごくわずか(共和党候補リードとする調査もあるようです)。また、世論調査と実際の投票行動が必ずしも一致しないこと、選挙資金量では共和党に分があり、土壇場で情勢が変化する可能性もあることなどから、実際に開票結果が判明するまで、状況はハッキリしないかもしれません。

接戦州

接戦州地図

民主党が上院を奪取すれば・・・
仮に下院も民主党が奪取するとすれば、民主党は造反者が出ない限りかなりいろいろなことができそうです。「衆議院の優越」がある日本と異なり、米国では原則として上院と下院が同じ法案を可決しない限り、それは大統領に送付されず、成立しません。

大統領の拒否権を覆すためには上院と下院でそれぞれ3分の2以上の票が必要になるため、法案成立に漕ぎつけるのは難しいでしょう。また、上院では、フィリバスター(少数政党による採決妨害)を阻止するために60議席が必要なため、それも簡単ではありません。

ただし、上院には条約の承認権限があります。閣僚その他の主要ポスト、FRB理事などの人事の承認権限もあるため、トランプ政権が自らに都合の良い人物を起用しようとしてもそれを阻止することは可能です。また、各委員会で委員長ポストを握るので、証人喚問やその他の調査によって、トランプ政権の行動に一定のブレーキをかけることは可能でしょう。

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10月24日 米国中間選挙とマーケット
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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