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米ドルが対ユーロで1年5カ月、対英ポンドと対NZドルで11カ月ぶりの高値

2026/10/15 08:34

【ポイント】
・米PPIなどで市場のFRB金融政策見通しがどのように変化するか
・豪雇用統計でRBAの追加利上げ観測が強まるかどうか

(欧米市場レビュー)

14日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は158.902円、米ドル/カナダドルは1.42951カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28679シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.11111ドル、英ポンド/米ドルは1.31356ドル、NZドル/米ドルは0.55640米ドルへと下落。米ドル/円は26年9月2日以来、米ドル/シンガポールドルは26年7月30日以来の高値をつけ、ユーロ/米ドルは25年5月以来、英ポンド/米ドルとNZドル/米ドルは25年11月以来の安値を記録しました。米国の9月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回ったことが、米ドル高の要因となりました。

※米CPIの結果について詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[米CPIは上振れ、ベージュブックは弱め、長期金利は上へ往って来い!]をご覧ください。

その後、米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下すると、米ドルは上げ幅を縮小しました。

ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.05519スウェーデンクローナへと上昇し、23年1月以来3年9カ月ぶりの高値を記録。原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナを押し上げました。

WTI原油先物の中心限月11月物は前日比0.95ドル高(1.0%)の1バレル=95.09ドル、北海ブレント先物の12月物は同0.37ドル高(0.35%)の106.06ドルでそれぞれ取引を終えました。

イエメンの親イラン武装組織フーシ派が13日、サウジアラビアのダーランにある国営石油会社サウジアラムコの本社を攻撃しました。また、ロイターは14日、「イランはホルムズ海峡を航行する船舶への攻撃に新たな戦術を導入している」と報道。原油価格を高止まりさせて米中間選挙の結果に影響を与えることが狙いとのことです。それらが原油価格の上昇要因となりました。

※ノルウェークローネ/スウェーデンクローナに関しては、14日収録の『M2TV 資源・新興国マーケットView』[NOK/SEKが約3年ぶりの高値圏! さらに上昇も!? + メキシコペソ安]にて解説していますので、ご覧ください。

(本日の相場見通し)

本日は、米国の9月PPI(生産者物価指数)や9月小売売上高、先週分の新規失業保険申請件数が発表されます(いずれも日本時間21:30)。それらが相場材料になりそうです。

各経済指標の市場予想は以下のとおり。( )は前月の実績です。
・PPI総合(前年比):5.4%(5.4%)
・PPIコア(前年比):4.4%(4.6%)
・小売売上高(前月比):0.3%(1.2%)
・小売売上高(除自動車、前月比):0.6%(1.4%)
・新規失業保険申請件数:20.0万件(19.7万件)

CMEのFedWatchツールに基づくと、14日時点で市場が織り込むFRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを行う確率は、次回10月27-28日のFOMC(米連邦公開市場委員会)が約3割、次々回12月8-9日までで約9割です。

PPIなどが市場予想と比べて強い結果になれば、FRBの追加利上げ観測が強まるとともに、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは堅調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、NZドル/米ドルは軟調に推移しそう。英ポンド/米ドルは、25年11月安値の1.30067ポンドが下値メドです。

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G20財務相・中央銀行総裁会議がバンコクで開催されます。ベッセント米財務長官は欠席です。会議後の会見やメディアインタビューなどで、各国・地域の財政政策や金融政策について発言があれば、市場が反応する可能性があります。

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豪州の9月雇用統計が発表されます(日本時間09:30)。その結果に豪ドルが反応する可能性があります。

雇用統計の市場予想は、失業率が4.6%、雇用者数が前月比2.00万人増。失業率は21年11月以来およそ5年ぶりの高水準だった前月と同じとなり、雇用者数の伸びは前月の3.95万人から減速するとみられています。また、雇用者数の内訳、特にフルタイム雇用者数の結果にも注目です。前月のフルタイム雇用者は前月比0.63万人減でした。

RBA(豪中銀)は前回9月28-29日の政策会合で0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を4.35%から4.60%へと引き上げました。RBAによる利上げは3会合ぶりで、今年4回目です。

市場では、RBAは今後さらに利上げを行うとの観測があります。雇用統計が市場予想と比べて強い結果になれば、追加利上げ観測が強まるとともに、豪ドル/円や豪ドル/NZドルが堅調に推移しそうです。RBAの次回会合は11月2-3日、その次が12月7-8日に開催されます。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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