マネースクエア マーケット情報

ジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の講演に注目!

2026/08/28 08:55

【ポイント】
・FRB議長の講演で先行きの金融政策について新たな手掛かりが提供されるか
・米雇用統計の年次ベンチマーク改定はどの程度修正されるか
・カナダ雇用統計で市場のBOC金融政策見通しが変化するか

(欧米市場レビュー)

27日、欧米時間の外為市場では豪ドルが引き続き堅調に推移し、一時豪ドル/円は114.691円、豪ドル/米ドルは0.71923米ドル、豪ドル/NZドルは1.20914NZドルへと上昇。豪ドル/円は6月3日以来、豪ドル/米ドルは5月29日以来、豪ドル/NZドルは8月13日以来の高値をつけました。26日に発表された豪州の7月CPI(消費者物価指数)の強い結果を受け、市場ではRBA(豪中銀)による追加利上げ観測が強まっており、そのことが引き続き豪ドルの上昇要因となりました。

CPIの結果は総合が前年比3.5%、RBAがコアインフレ率として注視するトリム平均値が同3.6%、市場予想はそれぞれ3.3%と3.5%でした。

OIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、27日時点で市場が織り込むRBAが次回9月28-29日の政策会合で利上げを行う確率は約6割。CPI発表前日の25日時点の利上げ確率は2割弱でした。

ノルウェークローネも堅調。ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.02119スウェーデンクローナへと上昇しました。原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネにとってプラスとなりました。

27日のWTI原油先物の中心限月10月物は前日比1.30ドル高(1.6%)の1バレル=83.53ドル、北海ブレント先物の中心限月10月物は同1.86ドル高(2.1%)の89.70ドルで取引を終了。米紙WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)の報道を受けて米国とイランの協議進展への期待が後退し、原油価格の上昇要因となりました。

WSJは27日、「トランプ政権は仲介国に対して6月にイランと締結した覚書の条件に戻るつもりはないと繰り返し伝えており、(米国とイランの)協議再開に向けた取り組みを困難にしている」と報じました。

米ドル/円やユーロ/円、ユーロ/米ドルは方向感に欠ける展開。米ドル/円は159円台前半、ユーロ/円は185円台後半、ユーロ/米ドルは1.16ドル台前半で上下動しました。

(本日の相場見通し)

本日、ジャクソンホール会議(米カンザスシティ連銀主催の経済シンポジウム)でウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講します(日本時間23:00~)。

ウォーシュ議長の講演では、FRBの先行きの金融政策について7月29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)後の会見以上の手掛かりが提供されるかどうかに注目です。新たな手掛かりが提供されれば、市場が反応すると考えられます。

※7月29日のウォーシュ議長の会見について詳しくは、7月30日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMCは据え置き、3人が利上げ主張]をご覧ください。

ジャクソンホール会議には、各国の中銀関係者が参加します。講演やパネル討論会だけでなく、メディアインタビューでも各国の先行きの金融政策についてのヒントが出てくる可能性があります。

※ジャクソンホール会議の注目点について詳しくは、8月26日の『ファンダメ・ポイント』[ジャクソンホール会議とウォーシュFRB議長]をご覧ください。

***

ウォーシュ議長の講演と同じ日本時間23時、米国の雇用統計の年次ベンチマーク(基準)改定(速報値)が公表されます。市場では、雇用者数は18.3万人上方修正されると予想されています。市場予想と異なる結果になれば、相場材料になる可能性があります。

※米雇用統計の年次ベンチマーク改定については、本日の『ファンダメ・ポイント』[ベッセント vs ウォーシュ]にて解説していますので、ご覧ください。

***

カナダの4-6月期GDP(国内総生産)が本日発表されます(日本時間21:30)。

4-6月期GDPの市場予想は前期比年率3.4%と、3四半期ぶりにプラス成長になるとみられています。カナダのGDP成長率は25年10-12月期にマイナス0.1%、26年1-3月期にマイナス1.0%と、2四半期連続でマイナスでした。

市場では、BOC(カナダ中銀)は早ければ12月に利上げを行うとの観測があります(次回9月2日と次々回10月28日の政策会合については政策金利の据え置きを予想)。GDPが市場予想を上回る結果になれば、その観測が強まるとともに、カナダドル/は堅調に推移し、米ドル/カナダドルは軟調に推移する可能性があります。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ