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米FOMC議事録:多くの参加者が先行きの利上げを想定

2026/08/20 08:19

【ポイント】
・7月FOMCではインフレに関する議論が中心
・ほとんどの参加者がインフレは鈍化すると予想したものの・・・
・・・・多くはインフレが鈍化しなければ利上げが必要になると判断
・AIの影響に関する議論や、FOMCの回数を減らすとの議長提案も

FOMC議事録(7/28-29開催分)は先行きの利上げに前向きなタカ派的内容でしたが、ほぼ市場の予想通りでした。

OIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、市場が織り込む9月FOMCでの利上げ確率は議事録公表後で31%、18日時点の34%からわずかに低下しました。米財務省が長期国債の買い戻し増額を発表して長期金利が低下したことも影響したかもしれません。NYダウは小幅高、米ドルはほぼ全面安でした。

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弱かった7月雇用統計の発表前だったこともあり、FOMCでは景気への懸念はあまり聞かれず、インフレに関する議論が中心でした。

ほとんどの参加者は、関税や原油高の効果が薄れる年後半はインフレ率が鈍化すると予想しました。ただし、多くの参加者は、インフレが高止まりする可能性を指摘。数人の参加者は、関税の影響はほぼ浸透しており、今後の物価への影響は限定的だとしました。企業がコスト高を利ザヤで吸収しているとの指摘や、消費者が値上げを許容してくれないとの指摘もありました。

結論として、数人は0.25%の利上げを主張したものの、ほとんどの参加者が据え置きを支持しました。この記述からは3人の投票メンバー以外に利上げを支持した参加者がいたかどうかは不明です。

金融政策の先行きについて、多くの参加者はインフレが鈍化しなければ利上げが必要になると考えました。何人かの参加者は現在の金融情勢は2%の物価目標達成のために十分抑制的でないと指摘。ただ、市場がFOMCの早期利上げを予想したことで(市場金利が上昇して)金融情勢が抑制的になったとの意見もありました。さらに、利上げを主張したなかの数人の参加者は、現時点で利上げすれば、先行きの大幅利上げを回避できるとの判断でした。

その他に、議事録で興味深かった点は以下の通り。

AIへの言及が多かったこと。AI投資が景気や物価を押し上げる点が指摘される一方で、AIが労働生産性を高めて物価抑制に寄与する可能性を認めつつ、それが実現するまでにどの程度時間がかかるかという点では意見が分かれました。

ウォーシュ議長がFOMCの開催を現在の年8回から年6回にする案を提示しました。間隔を空けた方が、経済に関してより多くの情報が集まり、政策を十分に検討することができるとの理由からでした。ただ、FOMCを年6回に減らすとしても、それは27年以降だとのことでした。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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