ノルウェークローネが堅調、ノルウェー中銀会合に注目
2026/08/13 09:12
【ポイント】
・米PPIや新規失業保険申請件数でFRBの利上げ観測が一段と後退するか
・ノルウェー中銀の声明で市場の金融政策見通しがどのように変化するか
・NZのラクソン首相が国防相を更迭、国民党内の対立が浮き彫りに
(欧米市場レビュー)
12日、欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は159.495円、米ドル/カナダドルは1.39440カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28099シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15171ドル、英ポンド/米ドルは1.34879ドルへと下落しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下幅を縮小したことが、米ドルの支援材料となりました。
米国の7月CPI(消費者物価指数)発表後に米ドル安に振れる場面があったものの、米ドル安の流れは長続きしませんでした。CPIの結果は総合が前年比3.4%、コアが同2.5%と、いずれも市場予想どおりでした。
※CPIについては、本日の『ファンダメ・ポイント』[米CPI、日米短期金利差、米ドル/円]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。
ノルウェークローネも堅調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.00903スウェーデンクローナへと上昇し、7月27日以来の高値をつけました。原油価格が底堅く推移したことが、ノルウェークローネにとってプラスになりました。WTI原油先物の中心限月9月物は前日比0.07ドル高(0.1%)の1バレル=82.27ドル、北海ブレント先物の10月物は同0.07ドル高(0.1%)の88.98ドルで取引を終了。米国とイランの協議が難航しているとの見方が引き続き原油価格を下支えしました。
NZドルは軟調。一時NZドル/円は93円を割り込み、NZドル/米ドルは0.58NZドル台前半へと下落、豪ドル/NZドルは1.20602NZドルへと上昇しました。NZのラクソン首相は12日、ペンク国防相を更迭。最大与党・国民党内の対立が浮き彫りになり、そのことがNZドルの重石となりました。
国民党内ではラクソン党首(首相)の交代を求める動きがあり、ペンク氏はその動きを主導したことが更迭の理由のようです。ペンク氏の更迭に先立ち、党所属議員によるラクソン氏の党首としての信任投票が行われ、続投が決まりました。
NZでは11月7日に総選挙が実施される予定で、与野党の接戦になると予想されています。
(本日の相場見通し)
米国の7月PPI(生産者物価指数)や先週分の新規失業保険申請件数が本日発表されます(いずれも日本時間21:30)。それらが相場材料になりそうです。
市場予想は、PPI総合が前年比4.9%、PPIコアが同4.1%、新規失業保険申請件数が20.2万件。PPIは総合とコアのいずれも前月(それぞれ5.5%と4.7%)から上昇率が鈍化し、新規失業保険申請件数は前回の19.9万件から増加するとみられています。
米国の7月CPIの結果を受けて市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測がやや後退。CMEのFedWatchツールに基づくと、市場が織り込む次回9月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ確率は、11日時点の約5割から約4割へと低下しました。
本日発表のPPIや新規失業保険申請件数が市場予想と比べて弱い結果になれば、FRBの利上げ観測が一段と後退しそうです。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは軟調に推移し、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルは堅調に推移すると考えられます。米ドル/カナダドルは引き続き200日移動平均線(本日時点で1.38505カナダドル)が下値メドです。
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ノルゲバンク(ノルウェー中銀)の政策会合が本日開かれます。会合の結果は声明とともに日本時間17時に判明し、それらの内容にノルウェークローネが反応しそうです。
ノルゲバンクは前々回5月の会合で0.25%の利上げを実施し、政策金利を4.00%から4.25%へと引き上げることを決定。前回6月18日の会合では政策金利を据え置きました。
政策金利は今回も据え置かれると市場は予想しています。そのとおりの結果になれば、ノルゲバンクによる声明で先行きの金融政策についてどのようなヒントが提供されるのかに注目です。
ノルゲバンクは前回会合の声明で、「(ノルウェーの)インフレ率は高すぎる」との認識を示し、「新たな情報は、インフレ圧力が我々の予想よりも若干強いことを示している」と指摘。「インフレ率を妥当な期間内に目標水準まで引き下げるためには、幾分(景気)抑制的な金融政策スタンスが必要になると見込んでいる」とし、「現在の見通しどおりに今後展開すれば、政策金利は今後の会合のいずれかで(さらに)引き上げられるだろう」としました。
市場では、ノルゲバンクは次回9月24日の会合で0.25%の追加利上げを行うとの観測があります。声明がその観測を強める内容になれば、ノルウェークローネにとってプラスになりそう。ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは、5月13日高値の1.01789スウェーデンクローナが上値メドです。
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