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豪中銀は政策金利の据え置きを決定! 米CPIに注目

2026/08/12 09:15

【ポイント】
・豪中銀総裁の会見はタカ派的内容となり、豪ドルが堅調に推移
・米CPIで市場のFRB金融政策見通しがどのように変化するか

(欧米市場レビュー)

11日、欧米時間の外為市場では豪ドルが堅調に推移し、一時豪ドル/円は112.505円、豪ドル/米ドルは0.70664米ドル、豪ドル/NZドルは1.20123NZドルへと上昇しました。RBA(豪中銀)のブロック総裁のタカ派的な発言が、豪ドルの支援材料となりました(*RBA会合については後述)。

ノルウェークローネも堅調。原油価格の上昇がノルウェークローネにとってプラスとなり、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.00329スウェーデンクローナへと上昇しました。WTI原油先物の終値は前日比1.07ドル高(1.3%)の1バレル=83.20ドル、北海ブレント先物は同1.19ドル高(1.4%)の88.91ドル。いずれも7月31日以来の高値で取引を終えました。

米ドル/円やユーロ/米ドル、ユーロ/円は方向感の乏しい展開。おおむね米ドル/円は159円台前半、ユーロ/米ドルは1.15ドル台前半、ユーロ/円は183円台後半で上下動しました。

(本日の相場見通し)

本日は、米国の7月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間21:30)。その結果に市場が反応しそうです。

CPIの市場予想は、総合が前年比3.4%、食品やエネルギーを除いたコアが同2.5%。総合とコアのいずれも、上昇率は前月(それぞれ3.5%と2.6%)から鈍化するとみられています。

8月7日に発表された米国の7月雇用統計が軟調な結果だったことを受け、市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測がやや後退しました。CMEのFedWatchツールに基づくと、10日時点で市場が織り込む9月FOMCでの利上げ確率は約5割。6日時点の利上げ確率は約55%でした。

※米雇用統計については、8日の『ファンダメ・ポイント』[7月米雇用統計は軟調、利上げ観測は後退⁉]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。

CPIが市場予想を下回る結果になれば、FRBによる利上げ観測が一段と後退しそう。その場合には米ドルが軟調に推移して、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには下落圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルには上昇圧力が加わると考えられます。米ドル/カナダドルは、200日移動平均線(本日時点で1.38512カナダドル)が下値メドです。

※米ドル/円については、本日の『ファンダメ・ポイント』[米ドル/円、追撃介入はあるか]もご覧ください。

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RBA(豪中銀)は11日に政策会合を開き、政策金利を4.35%に据え置くことを決定。政策金利の据え置きは2会合連続で、前回6月と同じく全会一致でした。

RBAの声明は同中銀のタカ派色が薄れたとも受け取れる内容だったものの、会合後に行われたブロック総裁の会見はタカ派的な発言が目立ちました。市場ではブロック総裁の会見内容がより強く意識されて、豪ドルが堅調に推移しました。

OIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、市場はRBAが12月末までに追加利上げを行う確率を約6割織り込んでいます(日本時間12日09:10時点)。

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RBAの声明では、前回と同様に今後の追加利上げの可能性に言及されたものの、今回は「金融政策はやや景気抑制的」との認識が示されたほか、追加利上げについて「インフレの上振れリスクが顕在化した場合」が付け加えられました。また、労働市場に関する認識も変化がみられました。

<前回>
・(豪州の)インフレ率は依然として高水準にあるため、理事会はこれまでの(0.25%×3回の)利上げに対する反応と原油供給途絶の影響を評価する間、政策金利を据え置くことが適切だと判断した
・金融政策は今後の展開に対応できる良い位置にある
・必要に応じて政策金利をさらに引き上げることを含め、 物価安定と完全雇用の実現のために必要なあらゆる措置を講じる
・(豪州の)4月失業率は予想よりも高かった(悪かった)ものの、労働市場の状況を示すその他の指標は比較的堅調

<今回>
・金融政策はやや(景気)抑制的であると判断したため、理事会は経済動向を評価する間、政策金利を据え置くことを決定した
・金融政策は今後の展開に対応できる良い位置にある
インフレの上振れリスクが顕在化した場合に政策金利をさらに引き上げることを含め、インフレ率を持続的に目標水準へと戻すために必要と考える措置を引き続き講じていく
・労働市場の状況はここ数カ月間で予想を若干上回るペースで緩和している。(ただし)労働市場の先行指標は、短期的には緩和は限定的にとどまることを示している

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ブロック総裁は会合後の会見で、今回の会合では利上げも議論されたことを明らかにしました。前回会合で利上げは議論されませんでした

ブロック総裁はまた、「理事会は追加利上げの可能性を排除していない」と述べ、「理事会は利上げが適切となる時期について真剣に検討している」と強調。「個人的には追加利上げが必要になる可能性は十分にある」と語りました。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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