豪CPIで豪ドルが軟調、BOE会合開催
2026/07/30 08:58
【ポイント】
・豪CPIの結果を受けてRBAによる利上げ観測が後退
・PCEデフレーターなどによって市場のFRB利上げ観測が変化するか
・BOE総裁の会見などで市場の英金融政策見通しがどうなるか
(欧米市場レビュー)
29日、欧米時間の外為市場ではFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受けて米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は163.223円、米ドル/カナダドルは1.40225カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28822シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.14654ドル、英ポンド/米ドルは1.33828ドル、NZドル/米ドルは0.58209米ドルへと上昇しました。
FOMCは政策金利を3.50%~3.75%に据え置くことを決定しました。ただ、CMEのFedWatchツールに基づくと、市場では今回のFOMCで利上げが行われる確率が3割程度織り込まれていました。米ドルが軟調に推移したのは、そのためと考えられます。
※FOMCの結果については、本日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMCは据え置き、3人が利上げ主張]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。
豪ドルも軟調に推移し、一時豪ドル/円は113.409円、豪ドル/NZドルは1.19840NZドルへと下落。豪州の4-6月期CPI(消費者物価指数)が市場予想を下回ったことを受けてRBA(豪中銀)による追加利上げ観測が後退し、そのことが豪ドルの重石となりました。
4-6月期CPIの結果は、総合が前年同期比4.0%、コアインフレ率のトリム平均値が同3.6%。市場予想はそれぞれ4.1%と3.7%でした。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、CPI発表前に3割程度だった市場が織り込む次回8月10-11日のRBA会合での利上げ確率は、6%程度へと低下しています(日本時間30日08:30時点)。
ノルウェークローネは堅調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.00669スウェーデンクローナへと上昇しました。原油価格が反発したことが、ノルウェークローネにとってプラスになりました。
WTI原油先物の中心限月9月物は、前日比5.2ドル高(6.6%)の1バレル=84.46ドルで取引を終了。中東情勢をめぐる懸念が再び強まったことなどが、原油価格の上昇要因となりました、
イラン革命防衛隊は28日にヨルダンの米軍基地を弾道ミサイルで奇襲攻撃し、米軍はそれを迎撃しました。トランプ米大統領は29日、ホワイトハウスで記者団に対し、「イランを激しく攻撃する。次は我々の番だ」と述べ、報復攻撃を行う考えを示しました。
(本日の相場見通し)
米国の4-6月期GDP(国内総生産)速報値や6月PCE(個人消費支出)デフレーター、先週分の新規失業保険申請件数が発表されます(いずれも日本時間21:30)。それらの結果に市場が反応しそうです。
各経済指標の市場予想は以下のとおり。( )は前回の実績です。
・GDP速報値(前期比年率換算):2.0%(2.1%)
・PCEデフレーター(前年比):3.7%(4.1%)
・PCEコアデフレーター(前年比):3.3%(3.4%)
・新規失業保険申請件数:20.0万件(18.7万件)
GDPは前期(1-3月期)から若干成長が減速し、PCEデフレーターは総合とコアのいずれも前月(5月)から伸びが鈍化するとみられています。新規失業保険申請件数は前週から増加すると予想されています。
市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は次回9月15-16日のFOMCで0.25%の利上げを行うとの見方が優勢。CMEのFedWatchツールに基づくと、市場が織り込む次回のFOMCでの利上げ確率は約6割です(日本時間30日08:00時点)。
本日発表の米経済指標が市場予想と比べて弱い結果になれば、FRBによる利上げ観測が後退すると考えられます。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは軟調に推移し、ユーロ/米ドルやNZドル/米ドルは堅調に推移しそうです。
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BOE(英中銀)の政策会合が本日開催されます。会合の結果はBOEの声明や議事録、四半期ごとの金融政策報告書とともに日本時間20時に判明し、同21時からベイリーBOE総裁が会見する予定です。
BOEは25年12月に利下げを実施し、その後は前回26年6月まで4会合連続で政策金利を据え置いています。現在の政策金利は3.75%です。
市場は今回も政策金利は据え置かれると予想しています。そのとおりの結果になれば、会合の議事録で明らかになる9人の政策メンバーの投票行動、ベイリー総裁の会見などが相場材料になりそうです。
政策メンバーの投票行動に関しては、前回6月18日の会合では7人が政策金利の据え置きに賛成し、残りの2人が0.25%の利上げを求めて反対票を投じました。それが今回変化するのか注目です。
市場では、BOEは次回9月17日の会合で0.25%の利上げを行うとの観測があります。議事録や総裁会見などの内容を受けてその観測が強まれば、英ポンドが堅調に推移して、英ポンド/円には上昇圧力が、ユーロ/英ポンドには下落圧力が加わりそうです。
※英ポンド/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[英ポンド/円、BOE会合&ベイリー総裁会見が相場動意となるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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