マネースクエア マーケット情報

FOMCに注目! 豪ドルはCPIに反応しそう

2026/07/29 08:34

【ポイント】
・FOMCで政策金利は据え置かれるか
・FOMCの声明やFRB議長会見で市場の米金融政策見通しがどうなるか
・豪CPIでRBAの金融政策に関する市場の見方がどのように変化するか

(欧米市場レビュー)

28日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は163.636円、米ドル/カナダドルは1.40851カナダドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.13999ドル、英ポンド/米ドルは1.33089ドル、NZドル/米ドルは0.57849米ドルへと上昇しました。米国の7月消費者信頼感指数が90.8と市場予想の92.4を下回ったことや、同国の長期金利(10年物国債利回り)が低下したことが、米ドルの重石となりました。

ノルウェークローネも軟調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時0.99825スウェーデンクローナへと下落。原油価格が下落したことが、ノルウェークローネへの下押し圧力となりました。WTI原油先物の中心限月9月物は、前日比3.35ドル安(-4.1%)の1バレル=79.26ドルで取引を終了。米国とイランの戦闘終結に向けた協議への期待がWTI原油先物への下押し圧力となり、9月物は一時77.78ドルと中心限月として2週間ぶりの安値をつける場面がありました。

***

RBA(豪中銀)のブロック総裁は28日にシドニーで講演し、「(RBAの)理事会は責務を達成するために必要な行動をとる用意があり、(それには)必要ならば政策金利をさらに引き上げることも含まれる」と述べました。

ブロック総裁は「(豪州の)基調インフレ率は依然として高すぎる」と指摘。「インフレ率を持続的に目標水準へと引き下げるためには、需要の伸びをさらに鈍化させることが必要になる可能性が高い」と語りました。

一方で、「豪経済は(RBAの)予想どおり減速しており、住宅市場の弱含みは予測以上だ」としたほか、「今年実施した3回の利上げ(2月・3月・5月にそれぞれ0.25%)の影響が完全にあらわれるまでには、まだ時間がかかる」との認識を示しました。

(本日の相場見通し)

米中央軍は28日、「イラン革命防衛隊が中東の米軍に対し、弾道ミサイルによる奇襲攻撃をしてきた」と発表しました。それを受けて、このところ下落していた原油価格が日本時間29日午前の時間外取引で反発しており、WTI原油先物(中心限月9月物)は一時83ドル台前半をつけました。中東情勢に注意が必要かもしれません。

***

本日はFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。FOMCの結果は声明とともに日本時間30日午前3時に判明し、同3時30分からウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長が会見します。

市場では、政策金利は今回も3.50~3.75%に据え置かれるとの見方が優勢。CMEのFedWatchツールに基づくと、28日時点で市場が織り込む今回のFOMCの確率は、政策金利の据え置きが約7割、利上げが約3割です。

FOMCの声明やウォーシュ議長の会見で、FRBの先行きの金融政策についてどのようなヒントが示されるのかにも注目です。

※FOMCについては、本日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMCプレビュー:チェックポイント]もご覧ください。

市場では今回のFOMCでの利上げがある程度織り込まれているため、政策金利が据え置かれれば、いったん米ドル安に振れるかもしれません。ただその場合でも、声明やウォーシュ議長の会見がタカ派的な内容になれば、次回9月15-16日のFOMCでの利上げ観測が強まるとともに、米ドルは反発する可能性があります。

***

豪州の4-6月期CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間10:30)。物価の動向はRBA(豪中銀)の政策判断に大きな影響を与えるため注目です。

同時刻には6月(月次)のCPIも発表されますが、RBAは今のところCPI統計として四半期のデータをより重視する姿勢を示しています。

4-6月期CPIの市場予想は、総合が前年比4.1%、RBAがコアインフレ率として注視するトリム平均値が同3.7%。上昇率は総合が1-3月期と同じとなり、トリム平均値は1-3月期の3.5%から高まるとみられています。RBAのインフレ目標レンジは2~3%です。

市場では、RBAは12月末までに0.25%の追加利上げを1回行うとの見方が優勢です。CPIが市場予想を上回る結果になれば、その見方が一段と強まると考えられ、その場合には豪ドルにとってプラスになりそうです。

※豪ドル/NZドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[豪ドル/NZドル、豪CPI結果が相場動意となるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ