米FOMCプレビュー:チェックポイント
2026/07/29 07:42
【ポイント】
・サプライズでの利上げはあるか
・先行きに関するヒントは出てくるか
・議長の記者会見ではトランプ発言に対する見解を求められるか
・市場のボラティリティは高まるかも
米FOMCが28-29日に開催され、日本時間30日03:00に結果が判明、同03:30からウォーシュ議長が記者会見を行います。トランプ大統領が前日27日に利下げを求める発言をしたばかりであり、どんな結果になるのか注目されるところです。
■28日付け「ウォーシュ議長とトランプ大統領」
チェックポイントは以下の通り。
政策金利据え置きの見通しが優勢
28日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場が織り込む政策金利据え置きの確率は70%。市場は0.25%利上げの確率を30%とみています。筆者は利上げ確率がOISの示唆ほど高いとは思いませんが、サプライズでの利上げはありえるでしょう。
メンバーの投票結果は?
前回6月会合では投票メンバー12人の全員が据え置きに賛成しました。今回、利上げを主張するメンバーは出てくるでしょうか。
声明文は?
ウォーシュ議長が初めて仕切った前回FOMCの声明文は、従来の3分の1程度でした。当時の景況判断は以下の通り。今回はどのような判断が示されるでしょうか。
「経済活動は、中東での紛争に伴う不確実性にもかかわらず、堅調なペースで拡大している。生産性の伸びや設備投資は力強い。雇用の伸びは労働力の伸びと同じペースであり、失業率はほとんど変化していない。インフレは、エネルギーなど一部の供給ショックを反映して、FOMCの2%目標に比べて引き続き高い」
先行きのヒントは?
フォワード・ガイダンスは前回の声明文から削除されました。市場に対して先行きのヒントを示せば、自らの裁量余地を限定してしまうとの議長の意向を反映したのでしょう。したがって、ウォーシュ議長の記者会見についても同様でしょう。あくまで「データに基づいて判断する。先行きに予断を持たない」との姿勢が示されそうです。
記者会見での注目点は?
上述の通りトランプ大統領は27日、(利下げを求めつつ)FOMC参加者がウォーシュ議長の妨害をしている(だから利下げできない)との趣旨の発言をしました。ウォーシュ議長はそれについて見解を求められるかもしれません。肯定するはずはないでしょうが、強く否定もしないかもしれません。議長の回答からトランプ政権との距離感が測れるかもしれません。
FRB関係者の発信も激減?
FOMC内での議論の内容は、3週間後に公表される議事録で明らかになります。ただ、従来通りの詳細な記述スタイルが踏襲されるかは不透明です。また、これまではFOMC直後から参加者の発言機会が多くありましたが、今回は8月7日と13日にリッチモンド連銀のバーキン総裁の講演が予定されているだけです(Bloomberg調べ)。単に、予定の発表が遅れているのか、夏休みシーズンだからたまたま少ないだけなのか、それともウォーシュ議長から対外発信にブレーキを掛けられているのか不明です。
これまではフォワード・ガイダンスやドット・プロット、FOMC参加者の発言などを基に市場でコンセンサスが作られてきました。投資判断の大元となるコンセンサス形成が揺らぐと、サプライズが増えて市場におけるボラティリティは高まるかもしれません。今回のFOMC以降にどんな展開が待っているのか、たいへん興味深いところです。
・サプライズでの利上げはあるか
・先行きに関するヒントは出てくるか
・議長の記者会見ではトランプ発言に対する見解を求められるか
・市場のボラティリティは高まるかも
米FOMCが28-29日に開催され、日本時間30日03:00に結果が判明、同03:30からウォーシュ議長が記者会見を行います。トランプ大統領が前日27日に利下げを求める発言をしたばかりであり、どんな結果になるのか注目されるところです。
■28日付け「ウォーシュ議長とトランプ大統領」
チェックポイントは以下の通り。
政策金利据え置きの見通しが優勢
28日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場が織り込む政策金利据え置きの確率は70%。市場は0.25%利上げの確率を30%とみています。筆者は利上げ確率がOISの示唆ほど高いとは思いませんが、サプライズでの利上げはありえるでしょう。
メンバーの投票結果は?
前回6月会合では投票メンバー12人の全員が据え置きに賛成しました。今回、利上げを主張するメンバーは出てくるでしょうか。
声明文は?
ウォーシュ議長が初めて仕切った前回FOMCの声明文は、従来の3分の1程度でした。当時の景況判断は以下の通り。今回はどのような判断が示されるでしょうか。
「経済活動は、中東での紛争に伴う不確実性にもかかわらず、堅調なペースで拡大している。生産性の伸びや設備投資は力強い。雇用の伸びは労働力の伸びと同じペースであり、失業率はほとんど変化していない。インフレは、エネルギーなど一部の供給ショックを反映して、FOMCの2%目標に比べて引き続き高い」
先行きのヒントは?
フォワード・ガイダンスは前回の声明文から削除されました。市場に対して先行きのヒントを示せば、自らの裁量余地を限定してしまうとの議長の意向を反映したのでしょう。したがって、ウォーシュ議長の記者会見についても同様でしょう。あくまで「データに基づいて判断する。先行きに予断を持たない」との姿勢が示されそうです。
記者会見での注目点は?
上述の通りトランプ大統領は27日、(利下げを求めつつ)FOMC参加者がウォーシュ議長の妨害をしている(だから利下げできない)との趣旨の発言をしました。ウォーシュ議長はそれについて見解を求められるかもしれません。肯定するはずはないでしょうが、強く否定もしないかもしれません。議長の回答からトランプ政権との距離感が測れるかもしれません。
FRB関係者の発信も激減?
FOMC内での議論の内容は、3週間後に公表される議事録で明らかになります。ただ、従来通りの詳細な記述スタイルが踏襲されるかは不透明です。また、これまではFOMC直後から参加者の発言機会が多くありましたが、今回は8月7日と13日にリッチモンド連銀のバーキン総裁の講演が予定されているだけです(Bloomberg調べ)。単に、予定の発表が遅れているのか、夏休みシーズンだからたまたま少ないだけなのか、それともウォーシュ議長から対外発信にブレーキを掛けられているのか不明です。
これまではフォワード・ガイダンスやドット・プロット、FOMC参加者の発言などを基に市場でコンセンサスが作られてきました。投資判断の大元となるコンセンサス形成が揺らぐと、サプライズが増えて市場におけるボラティリティは高まるかもしれません。今回のFOMC以降にどんな展開が待っているのか、たいへん興味深いところです。
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