米国とイランの双方が攻撃を停止!?
2026/07/27 09:00
【ポイント】
・中東情勢をめぐる懸念が後退して原油価格や米ドルが軟調
・原油価格が一段と下落すれば、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは下値を試す展開か
(欧米市場レビュー)
24日、欧米時間の外為市場は比較的落ち着いた値動き。おおむね米ドル/円は163円台後半、米ドル/カナダドルは1.40カナダドル台後半、ユーロ/米ドルは1.13ドル台後半、豪ドル/米ドルは0.69米ドル台後半、ユーロ/円は186円台前半、NZドル/円は94円台後半で推移しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下し、原油価格は下落したものの、外為市場の反応は限定的でした。
WTI原油先物の中心限月9月物は、前日比2.88ドル安(-3.1%)の1バレル=89.31ドルで取引を終了。「米国とイランの和平協議の仲介役であるパキスタンが、停滞している協議再開への道筋を模索している」と報じられたことが、原油価格への下押し圧力となりました。
片山財務相は24日午前(日本時間)、閣議後の会見で米ドル/円が163円台後半で推移していることについてコメントを求められると、「足もとの水準について具体的なコメントはいつものように差し控える」と述べました。そのうえで、「必要に応じて、いつでも適切に対応する。それは断固たる措置を果断にやるということ」と語りました。片山財務相の発言はこれまでと同じであり、米ドル/円に大きな反応はみられませんでした。
(本日の相場見通し)
米国のニュースサイトのアクシオスは25日、複数の関係者の話として「トランプ米大統領が24日、イランへの新たな攻撃を行わないよう軍に命じた」と報道。米中央軍は23日まで13日連続でイランを攻撃していましたが、24日と25日は攻撃しませんでした。
また、米紙ニューヨーク・タイムズは25日、「トランプ大統領はイランへの大規模攻撃を当面見送る方針だ」と伝えました。トランプ大統領は23日、アクシオスとのインタビューで「かつてない大規模な(イラン)攻撃を検討している。決断を下す寸前だ」と述べていました。
ロイターは26日、「イランの高官は26日、米国の攻撃停止が続く間はイランも攻撃を停止すると述べた」と報道。イランの陸軍報道官は同日、国営テレビで報復作戦を休止したと語りました。イランは米国から攻撃されると、中東の米軍基地などに報復攻撃を行ってきました。
それらを受けて中東情勢をめぐる懸念が後退し、WTI原油先物(中心限月9月物)は日本時間本日午前の時間外取引で下落しており、一時83ドル台前半をつけました。また、安全資産とされる米ドルが弱含んでいます。
中東情勢を引き続き注視する必要がありそうです。新たなニュースによって中東情勢をめぐる懸念が一段と後退すれば、原油価格(WTI原油先物や北海ブレント先物)や米ドルは引き続き軟調に推移しそう。原油価格がさらに下落した場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは下値を試す展開になると考えられます。
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米国の6月耐久財受注が本日発表されます(日本時間21:30)。
耐久財受注の市場予想は前月比1.8%、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(航空機を除く非国防資本財)は同0.8%です。
市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)は次々回9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げを行うとの見方が有力です。CMEのFedWatchツールに基づけば、24日時点で市場が織り込むFRBの利上げ確率は、次回7月28-29日のFOMCが約37%、次々回9月15-16日までで約8割です。
耐久財受注が市場予想を下回る、あるいは原油価格がさらに下落すれば、FRBによる利上げ観測が後退する可能性があります。利上げ観測が後退する場合、米ドルにとってマイナスになりそうです。
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