RBNZ会合に注目! 市場では利上げ予想が優勢
2026/07/08 08:45
【ポイント】
・米軍がイランを攻撃、中東情勢がどうなるか
・RBNZは利上げをするか、9月以降の金融政策についてどのようなヒントが示されるか
・FOMC議事録で市場のFRB金融政策見通しが変化するか
(欧米市場レビュー)
7日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。米ドル/円は一時162.100円近辺、米ドル/シンガポールドルは1.29289シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.14078ドル、英ポンド/米ドルは1.33480ドル、豪ドル/米ドルは0.69203米ドルへと下落しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が上昇したことが、米ドルの支援材料となりました。
ノルウェークローネやカナダドルも堅調。一時ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは0.98900スウェーデンクローナ、カナダドル/円は114.100円近辺へと上昇し、米ドル/カナダドルは1.14829カナダドルへと下落しました。原油価格が反発したことが、ノルウェークローナやカナダドルにとってプラスとなりました。
WTI原油先物の中心限月8月物は前日比1.89ドル高(2.8%)の1バレル=70.44ドルで取引を終えました。米国はイラン産原油の販売を認める制裁緩和措置を取り消すと発表し、ホルムズ海峡付近を航行していたサウジアラビアとカタールのタンカーなど商船3隻がミサイル攻撃を受けたと報じられました。それらがWTI原油先物の上昇要因となりました。サウジアラビアとカタールはイランによる攻撃だと非難しています。
(本日の相場見通し)
米中央軍は7日(日本時間8日朝)、「イランに対する強力な攻撃を開始した」と発表。イランが商船3隻を攻撃したことに対する報復とのこと。
米軍がイランを攻撃したことを受けて原油価格はさらに上昇しており、WTI原油先物(中心限月8月物)は日本時間8日午前の時間外取引で一時72ドル台半ばをつけました。
中東情勢を注視する必要がありそうです。中東における緊張が一段と高まれば、原油価格には上昇圧力が加わり、安全資産とされる米ドルが堅調に推移する可能性があります。原油価格の上昇はノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソなど産油国の通貨にとってプラスになると考えられます。
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RBNZ(NZ中銀)の政策会合が本日開かれます。会合の結果は議事要旨とともに日本時間午前11時に公表され、正午からブレマンRBNZ総裁がオンラインで会見する予定です。それらにNZドルが反応すると考えられます。
RBNZは25年11月に利下げを実施した後、前回26年5月まで3会合連続で政策金利を2.25%に据え置きました。
前回会合では6人の政策メンバーの意見が割れて、3人が政策金利の据え置きを、3人が0.25%の利上げを支持。最終的にブレマン総裁が据え置きを決定しました。ブレマン総裁は会合後の会見で、“いつ利上げをするか”について政策メンバーの意見が割れたことを明らかにし、「今後の会合で利上げを行う可能性が高い」と表明。将来的な利上げを示唆しました。
市場では、本日の会合で0.25%の利上げが決定されるとの見方が優勢。OIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、7日時点で市場が織り込む利上げ確率は約8割です。ただ、前回会合以降原油価格が下落したことから、政策金利は据え置かれるとの見方も一部にあります。WTI原油先物は前回会合当時、90ドル前後で推移していました。
市場では、RBNZは次回9月2日の会合でも0.25%の利上げを行うとの観測があります。
本日の会合で利上げを行うことが決定されて、ブレマン総裁の会見などで9月会合での追加利上げ観測が強まれば、NZドルにとってプラスになりそう。その場合、NZドル/円やNZドル/米ドルは堅調に推移し、豪ドル/NZドルは軟調に推移する可能性があります。
※NZドル/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[NZドル/円、RBNZ会合&ブレマン総裁会見が相場動意となりそう]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表されます(日本時間9日03:00)。ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長のもとで開催された初めてのFOMC(6/16-17)の議事録で、その時は政策金利を3.50~3.75%に据え置くことが決定されました。
※6月FOMCについて詳しくは、6月18日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMCは据え置き、フォワードガイダンスなし!]をご覧ください。
CMEのFedWatchツールに基づくと、市場ではFRBは次々回9月のFOMCで利上げを行うとの見方が優勢。7日時点で同ツールが織り込むFRBの利上げ確率は、次回7月28-29日のFOMCが約3割、9月15-16日までで約7割です。
FOMC議事録がタカ派的な内容となってFRBの利上げ観測が強まれば、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルには下落圧力が加わりそう。豪ドル/米ドルの目先の下値メドとして、200日移動平均線(本日時点で0.68699米ドル)が挙げられます。
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本邦当局の対米ドルでの円安への対応にも引き続き注目です。片山財務相などの“円安”けん制のトーンがこれまでの「必要に応じて、いつでも適切に対応する」から強まれば、米ドル/円はいったん下落する可能性があります。
本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)、あるいはその準備とされるレートチェックがあれば、米ドル/円は下落しそう。その場合、ユーロ/円や豪ドル/円、NZドル/円などは米ドル/円に引きずられるとみられます。
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