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米雇用統計で米ドルが軟調、米ドル/円は一時160円台半ばへと下落

2026/07/03 09:10

【ポイント】
・米国の雇用統計の結果を受けてFRBの利上げ観測が後退
・市場では本邦当局による為替介入への警戒感が一段と強まる
・米国の休日で市場の流動性が低下、値動きが増幅される可能性も

(欧米市場レビュー)

2日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は160.574円、米ドル/カナダドルは1.41496カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.29026シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.14670ドル、英ポンド/米ドルは1.33797ドル、豪ドル/米ドルは0.69379米ドルへと上昇しました。米国の5月雇用統計が軟調な結果になったことを受け、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が後退し、そのことが米ドルに対する下押し圧力となりました。

※米雇用統計については、本日の『ファンダメ・ポイント』[6月米雇用統計は軟調、9月利上げも微妙に⁉]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。

米ドル/円については、ロイターの報道を受けて本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)への警戒感が一段と強まったことも、下落要因となりました。

ロイターは以下のように報じました。
・日本政府は(対米ドルでの)円安をけん制する発言を手控え気味だが、投機的な動きには対処するとの姿勢は崩していない
・4月30日に実施されたとみられる為替介入時には、三村財務官が事前に「最後の退避勧告」と述べて為替介入を強く示唆したことにより、投機筋は損失を回避できたとの指摘がある。そのため、今後為替介入が行われる場合には4月30日のような強い警告は事前に出されない可能性がある
・投機的な円売りポジションが急速に積みあがるようなら、突如為替介入が実施される可能性もある

日本時間2日16時前に米ドル/円が急落する場面がありました。三村財務官はそのことについて記者団から問われると「何も申し上げることはない。一切コメントは控える」と述べました。

(本日の相場見通し)

上述のとおり、米国の雇用統計の結果を受けて市場ではFRBの利上げ観測が後退しました。2日時点でCMEのFedWatchツールが織り込むFRBの利上げ確率は、次回7月28-29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)が約2割、次々回9月15-16日までで5割強。1日時点の確率はそれぞれ約3割、約65%でした。

本日は米国の経済指標の発表はなく、FRB当局者の講演も予定されていません。米雇用統計の結果が引き続き市場で意識される可能性があります。その場合には米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは軟調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルは堅調に推移しそうです。

米国が独立記念日の振替休日で、外為市場では参加者が減少して流動性が低下します。そのため、仮に本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)があれば、米ドル/円の下落幅は通常時よりも大きくなる可能性があります。なお、米国の株式市場や債券市場、商品市場は休場です。

※米ドル/円のテクニカル分析については、本日の『テクニカル・ポイント』[米ドル/円、神経質な相場付き!米国休場で薄商いとなる中、介入はあるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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