マネースクエア マーケット情報

メキシコ中銀は政策金利を据え置き

2026/06/26 09:15

【ポイント】
・本邦当局による為替介入があるかどうか
・ミシガン大学消費者信頼感指数などで市場のFRB利上げ観測がどう変化するか
・メキシコ中銀は政策金利を当面据え置く方針を改めて表明

(欧米市場レビュー)

25日、欧米時間の外為市場では米ドルが反落。一時米ドル/カナダドルは1.41766カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.29498シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.13825ドル、豪ドル/米ドルは0.69249米ドル、NZドル/米ドルは0.56559米ドルへと上昇しました。米国の5月PCE(個人消費支出)デフレーターで前月比が市場予想を下回ったことが、米ドルの重石になったとの見方があります。

米ドル/に関しては、おおむね161.500~161.900円で推移して方向感の乏しい状況でした。

米国の経済指標の結果は以下のとおり。( )は市場予想です。
・PCEデフレーター(前月比):0.4%(0.5%)
・PCEデフレーター(前年比):4.1%(4.1%)
・PCEコアデフレーター(前月比):0.3%(0.3%)
・PCEコアデフレーター(前年比):3.4%(3.4%)

※詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[米PCE上振れ、インフレ圧力は後退するのか]にて解説していますので、ご覧ください。

BOM(メキシコ中銀)は政策金利を6.50%に据え置くことを決定(*詳細は後述)。据え置きは市場予想どおりの結果で、メキシコペソに大きな反応はみられませんでした。

(本日の相場見通し)

米ドル/は25日に一時161.903円へと上昇。6月22日の高値(161.894円)を上回り、24年7月以来およそ2年ぶりの高値をつけました。161.938円を超えれば、86年12月以来およそ40年ぶりの高値水準となります。

対米ドルで円安が再び進行するなか、片山財務相は23日に「必要であれば断固たる措置を取るという日米間の合意に全く揺るぎはない」と強調。為替介入(米ドル売り・円買い介入)も辞さない姿勢を改めて示し、市場をけん制しました。

本邦当局が実際に為替介入に踏み切るのかどうかに注目です。為替介入があれば米ドル/は大きく下落するとみられ、その場合には豪ドル/円やNZドル/円など対円の通貨ペアも米ドル/円に引きずられるとみられます。

※米ドル/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[米ドル/円、24年7月高値超えなら86年以来の水準に!本邦当局の為替介入は?]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

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米国の6月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が本日発表されます(日本時間23:00)。また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が討論会に参加する予定です。それらが相場材料になる可能性があります。

ミシガン大学消費者信頼感指数の市場予想は50.0と、6月速報値の48.9から上方修正されるとみられています。1年先と5年先のインフレ期待が速報値から修正されるかどうかにも注目です。速報値の結果はそれぞれ4.6%と3.4%でした(確報値の市場予想なし)。

カシュカリ総裁の討論会については、FRB(米連邦準備制度理事会)の先行きの金融政策についてのヒントが提供されるかどうかに注目です。

CMEのFedWatchツールに基づくと、市場ではFRBは次々回9月のFOMCで利上げを行うとの見方が優勢です。25日時点で同ツールが織り込むFRBの利上げ確率は次回7月28-29日のFOMCで約3割、9月までで6割強、10月までで約7割です。

ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回るなどしてFRBの利上げ観測が強まれば、米ドル高が進みそう豪ドル/米ドルの目先の下値メドとして、3月31日安値の0.68313米ドルが挙げられます。

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BOMは25日に政策会合を開き、政策金利を6.50%に据え置くことを決定。政策金利の据え置きは3会合ぶりで、会合では政策メンバー5人全員が据え置きに賛成しました。

BOMは声明で「メキシコ経済は26年1-3月期に縮小(マイナス成長)したものの、26年4-6月期は拡大すると見込まれる」としました。ただ、「経済のスラック(需給の緩み)は予測期間を通じて続くと予想される」とし、「経済活動に対する重大な下振れリスクが依然として残っている」との認識を示しました。

メキシコのインフレ率(CPI上昇率)については、27年4-6月期に目標の3%へと収束するとの見通しを維持しつつ、「インフレ見通しに対するリスクは依然として上振れ方向に傾いている」としました。

声明はまた、「現在の金融政策スタンスは、国際情勢に関連するものを含めマクロ経済環境がもたらす課題に対応するうえで適切だと判断している」と表明。「政策金利は今後も現行水準を維持することが適切」と改めて述べました。

BOMの次回会合は8月6日。市場では、BOMの政策金利は少なくとも12月末まで据え置かれるとの見方が有力です。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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