米ドル高が一段と進行、米ドル/円は一時161円台後半へ上昇
2026/06/19 08:58
【ポイント】
・FRBの利上げ観測から米ドル高圧力が加わる
・本邦当局による為替介入やレートチェックはあるか
・ノルゲバンクは政策金利を据え置く一方、今後の追加利上げを示唆
(欧米市場レビュー)
18日、欧米時間の外為市場では前日に続いて米ドルが全面高の展開。一時米ドル/円は161.774円、米ドル/カナダドルは1.41449カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.29109シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.14499ドル、豪ドル/米ドルは0.70004豪ドルへと下落。米ドル/円は24年7月以来およそ2年ぶり、米ドル/カナダドルは25年4月以来1年2カ月ぶりの高値をつけました。17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受けてFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が強まっており、そのことが引き続き米ドル高要因となりました。
※FOMCについては、18日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMCは据え置き、フォワードガイダンスなし!]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。
BOE(英中銀)は政策金利を3.75%に据え置くことを決定しました。
※BOE会合について詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[英BOEは据え置き、利上げ観測後退で英ポンド安⁉]をご覧ください。
ノルゲバンク(ノルウェー中銀)は政策金利を4.25%に据え置くことを決定。ノルゲバンクは前回5月の会合で0.25%の利上げを行っており、政策金利が据え置かれたのは2会合ぶりです。
ノルゲバンクは声明で「(ノルウェーの)インフレ率は高すぎる」との認識を示し、「インフレ圧力は我々が予想していたよりもやや強いことが、新たな情報によって示されている」と指摘。そのうえで、「インフレ率を妥当な期間内に目標水準まで引き下げるためには、金融政策スタンスを若干引き締める必要があると見込んでいる」とし、「現在の見通しどおりに今後展開すれば、政策金利は今後の会合のいずれかで引き上げられるだろう」と表明。政策金利は12月末時点で4.50%を若干上回るとの見通しを示しました。
(本日の相場見通し)
FRBの利上げ観測が強まっていることを背景に米ドル高圧力が加わっています。
CMEのFedWatchツールに基づくと、18日時点で市場が織り込む、FRBが次回7月28-29日のFOMCで利上げを行う確率は約4割、次々回9月15-16日までで約7割です。16日時点の確率は7月が約1割、9月までで約3割でした。
本日は米国の経済指標の発表はなく、FOMC参加者の講演なども予定されていません。FRBの利上げ観測に支えられて、米ドルは引き続き堅調に推移する可能性があります。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは上値を試し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルは下値を試す展開になりそうです。
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米ドル/円は、本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)が実施されたとみられる4月30日の高値(160.697円)を超え、さらに24年7月の高値である161.938円に接近しています。
対米ドルで円安が進行するなか、木原官房長官は18日午前(日本時間)の会見でそのことを問われると「必要に応じ、いつでも適切に対応していく」と述べました。一方、片山財務相や三村財務官による為替の動向に関する発言はこのところ伝わっていません。
本邦当局の対応が引き続き注目されます。片山財務相や三村財務官が為替介入への警戒感を一段と強めるような発言をすれば、米ドル/円はいったん下落する可能性があります。
為替介入が再度実施される、あるいはその準備ともされるレートチェックがあれば、米ドル/円は大きく下落すると考えられます。その場合、豪ドル/円やNZドル/円など対円の通貨ペアは米ドル/円に引きずられそうです。
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本日は米国がジューンティーンスの祝日のため、外為市場では参加者が減少して流動性が低下します。突発的なニュースや仕掛け的な動きが出てきた場合には、値動きが増幅する可能性があります。
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