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英BOEは据え置き、利上げ観測後退で英ポンド安⁉

2026/06/19 07:54

【ポイント】
・BOEは7対2で据え置き決定、2人は利上げ主張
・原油価格下落でインフレ予想を下方修正
・市場のメインシナリオは9月まで据え置き

英BOEは18日、MPC(金融政策委員会)において政策金利を3.75%に据え置きました。決定は7対2で、2人の委員が利上げを主張して反対票を投じました。BOEは昨年12月に0.25%の利下げをした後、政策金利を据え置いています。

ベイリー総裁はメディアのインタビューで、中東での緊張が緩和して原油価格が下落していることに「たいへん勇気付けられる」と述べました。ただし、原油価格は依然としてイラン戦争前の水準を上回っており、原油高の影響は今後も出てくると指摘、インフレ率を2%に戻す必要があるとしました。

もっとも、市場ではBOEの利上げ観測が後退。議事録によれば、BOEはCPIが26年7-9月期に3%をわずかに下回り、同10-12月期に3.25%でピークを迎えると予想。4月時点ではCPIのピークを3.6%と予想していました。

18日時点のOIS(翌日物金利スワップ)によれば、次回7月のMPCでの利上げを市場は1割と少ししか織り込んでいません。また、次々回9月では5割弱。2月末のイラン戦争勃発によりそれまでの利下げ観測が利上げ観測に転換。3月中旬には9月までに3回の利上げが織り込まれていましたが、それが徐々に後退。18日時点では9月まで据え置きがメインシナリオ(確率5割超)になりました(11月までの利上げ確率は8割強)。

BOE政策見通し

今後、利上げ観測が一段と後退するのか、それとも改めて高まるのか。米国・イラン協議の進捗状況原油価格の動向が重要なカギを握りそうです。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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