米ドルが全面高、米ドル/円は約2年ぶり高値
2026/06/18 08:52
【ポイント】
・FOMCの結果を受けてFRBの利上げ観測が強まる
・対米ドルで円安が再び進行するなか、本邦当局の対応は?
・声明などを受けてBOEやノルゲバンクの利上げ観測がどうなるか
(欧米市場レビュー)
17日、欧米時間の外為市場ではFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果判明後に米ドル高が進行。一時、米ドル/円は160.753円、米ドル/カナダドルは1.41183カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28971シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.14771ドル、英ポンド/米ドルは1.32631ドル、豪ドル/米ドルは0.69936米ドルへと下落。米ドル/円は24年7月以来、米ドル/カナダドルは25年11月以来の高値をつけました。FOMCの結果を受けてFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が市場で強まり、そのことが米ドル高要因となりました。
※FOMCについては、本日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMCは据え置き、フォワードガイダンスなし!]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。
リクスバンク(スウェーデン中銀)は政策金利を1.75%に据え置くことを決定。リクスバンクが政策金利を据え置いたのは6会合連続です。
リクスバンクは声明で、「スウェーデンのインフレ率は低く、経済活動は通常よりも若干弱い状況にある」との認識を示しました。その一方で、「中東の紛争に伴う供給の混乱によってインフレ圧力が強まっており、インフレ率が過度に上昇するリスクが高まっている」と指摘。「現時点では政策金利を1.75%に据え置くことがバランスが取れていると評価しているが、年内に利上げを行う確率は3月時点の評価と比較して上昇した」と表明しました。
(本日の相場見通し)
FOMCの結果が市場で引き続き意識される可能性があります。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは堅調に推移し、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルは軟調に推移しそうです。
米ドル/円は、本邦当局による為替介入(米ドル売り・円買い介入)が実施されたとみられる4月30日の高値(160.697円)近辺へと上昇しています。対米ドルで円安が再び進行するなか、本邦当局の対応が注目されます。
本邦当局による為替介入が再度行われる、あるいはその準備ともされるレートチェックがあれば、米ドル/円は大きく下落すると考えられます。その場合、ユーロ/円や豪ドル/円など対円の通貨ペアは米ドル/円に引きずられそうです。
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BOE(英中銀)とノルゲバンク(ノルウェー中銀)の政策会合がそれぞれ開かれます。それらの結果に英ポンドやノルウェークローネが反応しそうです。
<BOE>
会合の結果は日本時間20時に判明します。
BOEは25年12月に0.25%の利下げを実施した後、26年2月・3月・4月と3会合連続で政策金利を据え置きました。現在の政策金利は3.75%です。
政策金利は今回も据え置かれると市場は予想しています。そのとおりの結果になれば、BOEの声明や会合の議事録、9人の政策メンバーの投票行動が相場材料になりそうです。
前回会合では、8対1で政策金利の据え置きが決定され、ピル政策委員兼チーフエコノミストが0.25%の利上げを主張して反対票を投じました。
市場では、BOEは12月末までに利上げを行うとの観測があります。利上げを支持するメンバーが増えるなどして利上げ観測が市場で強まれば、英ポンドにとってプラスになりそうです。
※英ポンド/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[英ポンド/円、下値固め模索の相場付き!BOE会合が相場動意となるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
<ノルゲバンク>
会合の結果は日本時間17時に判明します。
ノルゲバンクは前回5月7日の会合で0.25%の利上げを実施し、現在の政策金利は4.25%です。
本日の会合については、政策金利は据え置かれると市場では予想されています。そのとおりの結果になれば、ノルゲバンクの声明や会合の議事録、四半期ごとの金融政策報告が相場材料になりそうです。
前回会合の声明では、「(ノルウェーの)インフレ率は高過ぎであり、ここ数年間にわたって目標を上回っている」と指摘され、「インフレ率は今後も高止まりする可能性が高い」との見方が示されました。また、前回3月の金融政策報告では、政策金利は12月末までに4.25~4.50%になるとの見通しが示されました。
市場では、ノルゲバンクは早ければ9月の会合で0.25%の追加利上げを行うとの観測があります。声明や金融政策報告がその観測を強める内容になれば、ノルウェークローネが堅調に推移すると考えられます。
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