米ドルが堅調、米ドル/円は再び160円に接近
2026/04/24 09:10
【ポイント】
・イラン情勢がどうなるか
・「米ドル高・円安」への本邦当局の対応は?
・イラン情勢次第で外為市場は27日に窓開けも
(欧米市場レビュー)
23日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は159.796円、米ドル/カナダドルは1.36712カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27872シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.16618ドル、英ポンド/米ドルは1.35151ドルへと下落しました。イスラエルのメディアが「イランのガリバフ国会議長が米国との交渉団から外れた」と報じ、イランのメディアは「テヘランの一部地域で防空システムが作動した」と伝えました。それらを受けてリスクオフ(リスク回避)が強まり、そのことが安全資産とされる米ドルにとってプラスになりました。
ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(ノックセック)は一時0.99289スウェーデンクローナへと上昇し、24年12月以来およそ1年4カ月ぶりの高値を更新。ノルゲバンク(ノルウェー中銀)が次回5月7日の会合で利上げを行うとの観測のほか、原油価格が上昇したことが、ノックセックの上昇要因となりました。
米WTI原油先物の中心限月6月物は、前日比2.89ドル高(3.1%)の1バレル=95.85ドルで取引を終了。上述のメディア報道が原油価格の上昇要因となりました。
(本日の相場見通し)
イラン情勢は依然として先行きが不透明な状況です。
イランの準国営タスニム通信は22日、革命防衛隊がホルムズ海峡付近でコンテナ船2隻を拿捕したと報じました。トランプ大統領は23日、自身のSNSに「ホルムズ海峡に機雷を敷設している船舶は、たとえ小型船であっても撃沈するよう米海軍に命じた」、「われわれはホルムズ海峡を完全に掌握している。いかなる船舶も米海軍の承認なしに出入りすることはできない」と投稿しました。
イラン情勢を引き続き注視する必要がありそうです。仮に新たなニュースによってイラン情勢への懸念が強まるようなら、米ドルが全般的に堅調に推移して、原油価格には下押し圧力が加わると考えられます。原油価格が下落した場合、ノックセックは軟調に推移しそうです。
米ドル/円が再び160円に接近するなか、本邦当局の対応にも注目です。片山財務相は15日、同日に行われたベッセント長官との会談では為替について議論したとし、「必要なら断固たる措置を取る」と述べました。23日には、外為市場について日米の当局者は24時間態勢で緊密に連絡を取り合っているとし、為替介入について日本は「フリーハンドがある」と語りました。
仮に為替介入(米ドル売り・円買い介入)が実施される、あるいは介入しなくてもその準備とされるレートチェックがあれば、米ドル/円は大きく下落しそうです。その場合、ユーロ/円や豪ドル/円など対円の通貨ペアはそれに引きずられるとみられます。
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米国とイランの2回目の和平協議などイラン情勢に関するニュースが25日(土)や26日(日)に新たに出た場合、外為市場では27日に窓開け(金曜日の終値と月曜日の始値に著しい差が生じること)が発生する可能性があり、注意は必要です。
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