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グリーンランド!

2026/01/06 08:54

【ポイント】
・トランプ大統領はコロンビアやイランに警告、グリーンランド獲得の野心隠さず
・グリーンランドは地下資源に富み、交通の要衝。ロシア監視の重要拠点
・トランプ大統領が次に打ち出す手は?

トランプ大統領はベネズエラ攻撃・マドゥロ大統領拘束のあとに同様の理由(麻薬)でコロンビアに警告を発し、また、政府への抗議デモが続くイランへの介入を示唆しました。さらには、パナマ運河グリーンランド獲得の意向を表明しています。とりわけ、グリーンランドについて、トランプ大統領は1期目の19年から購入の意思を示しており、今回は「国家安全保障の観点から(米国の領土として)必要」と言い切りました。

この発言を、武力を行使してでも獲得する意思があると受け止め、グリーンランド、デンマーク、欧州各国は猛反発しています。デンマークのフレデリクセン首相は5日、「もし、米国がNATO加盟国への軍事攻撃を選択すれば、第2次大戦後の安全保障体制は崩壊する」と強い懸念を表明しました。

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グリーンランドは大部分が北極圏に含まれる世界最大の島。北極圏の海上交通の要衝であり、北米大陸とロシアの中間に位置する戦略的要衝でもあります。地球温暖化により豊富な地下資源へのアクセスや航行が容易になったことで一段と重要度を増しています。

グリーンランド

グリーンランドは1721~1953年はデンマークの植民地、1979年に自治権を獲得し、09年には自治協定の締結により政治権限がデンマーク政府からグリーンランド政府に移譲されました。グリーンランドはデンマークの一部として1973年にEU(欧州連合)の前身であるEC(欧州共同体)に加盟したものの、1985年にECから離脱しました。ただ、グリーンランドの住民はデンマーク国籍を持つため、EU市民権を持っています。

第2次大戦中に米国の保護領になったこともあり、グリーンランドにはピツフィク宇宙軍基地と呼ばれる米軍基地があります。ピツフィク基地には弾道ミサイル早期警戒システムがあり、それも含めてロシアの動向を監視しています。

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26年に入って対外干渉主義・拡張主義を強めた感のあるトランプ大統領が次にどんな手を打ってくるのか、市場関係者にとっても目が離せないでしょう。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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