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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※3月10日更新

2026/03/10 09:48

宮田レポート(短期アップデート) 260310_miyata.pdf

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YouTube エリオットView 3月9日 [令和のブラックマンデー2.0 落ちるナイフを掴むな!]

[日経平均]
【当面の想定レンジ】 46,000~56,300円

[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,200~49,100ドル
              (S&P500) 6500~6900
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 22,500~25,500
                                   (ナスダック総合) 20,500~23,300
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~160.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~102.000


[日経平均]


【週足 エリオット波動分析】
2020年3月安値・16,358円以来のプライマリー第➂波・強気相場は終了し、プライマリー第➃波の弱気相場が始まったとみられます。それはコロナ禍以降、最大のリスクオフ相場になるでしょう。

今年2月26日(25年4月底から46週目)に日経平均は過去最高値・59,332円を付けました。
週次の安値サイクル(安値~安値)は42週±7週(35週~49週)であり、今週は現行サイクルの48週目に当たります。したがって今後数週間が底打ちの時期にふさわしく、例えば今週は3月13日にメジャーSQを控え、セリングクライマックスとなるかが注目されます(※)。
(※)遅くとも4月までに現行サイクル安値は付けるでしょうが、それを以て➃波が終わることにはなりません。

2月27日時点で信用買い残高は、5兆5400億円(2/27時点)と20年ぶり規模に膨らんでいます。
3月9日の急落によって多数の銘柄に「マージンコール」(追証)が発生したとみられます。

本日10日(火)は大幅反発で始まりそうですが、上値での戻り待ち売り、ロスカット売り、さらに損失穴埋めのために(含み益のある)他の銘柄の売りなど、(企業業績に関係なく)売りの連鎖が続く可能性があります。

さらに裁定買い残は3兆8683億円と、こちらも15年ぶり高水準です。今後の裁定解消売りによって、指数の上値は圧迫され続けることが予想されます。

[TOPIX]
3938(2/27高値)からプライマリー➃波の調整に入った、とみています。

3月9日には3492と1月9日以来の安値を付けました。既に自民が大勝した衆院選(2/8)後の株高がすべて帳消しとなり、高市政権への大きな期待を背景とするラリーは、ひとまず終わりを告げました。

なお足元のTOPIXは3500処のネックラインで下げ渋っています。10日は朝方から大きく反発する展開が想定されますが、それは「ヘッド・アンド・ショルダーズ」の右肩を作るプロセスの一環とみられます。

フィボナッチからの最初の戻りメド[3663]です。この少し上にヘッド・アンド・ショルダーズの左肩トップ(3674)があり、このレベルでレジスタンスを受けるかが注目されます。

目先リバウンドから下落に転じ、3492を割るとネックラインから下放れ開始となります。この場合、当面[3291](昨年4月からの上昇の38.2%戻り水準)を目指す急落が続くでしょう。

[日経平均]
59,332円(2/26)からプライマリー級第➃波の弱気相場に入った可能性が高い、とみています。

3月9日は2892.12円(5.20%)安と急落。下げ幅は過去3番目、「令和のブラックマンデー」となった24年8月5日以来1年7カ月ぶり大きさでした。それはまさに「令和のブラックマンデー2.0」と呼ぶにふさわしいでしょう。2月高値からこの日の安値(51,407円)までの下げ率は13.36%に広がり「調整局面」入りとなりました。

なお10日は大きな反発が想定されます。
24年「令和のブラックマンデー」では─それを筆者はバーゲンセールと呼びました─押し目買いが奏功し買いポジションは早々に報われました。しかし、おそらく今回はそうならないでしょう。
前回と今回の大きな違いは、今は既に長期弱気相場入りの公算が大きいということです。弱気相場中のリバウンドでは戻り売りが基本となります。とりわけ今週から数週間は [50,430円-47,465円(2月高値から15%-20%下げ)]へ一段と下げるリスクが残っており警戒が必要です。

[予想PER別の日経平均水準]
3月9日の日経平均予想PERは18.93倍、予想EPSは2785円。 過去最高のEPSは2867円(2/25)です。  


[裁定買い残と信用買い残] (2月27日時点)



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ 日足エリオット波動分析】 
2月10日に付けた最高値・50,512ドルは、S&P500(高値は1月28日)、ナスダック(25年10月29日が高値)など主要指数によって確認されていません。この「未確認」は、米国株相場の天井打ちを暗示しています。

3月9日は一時46,615ドルまで大幅安となりましたが、サポートレベルとしての200日MAが意識された形となり、クロージングにかけて値を戻しました。

短期的には100日MA(48,215)への回帰があるかもしれませんが、かつてはサポートだった100日MAが、今後はレジスタンスになるかが注目されます。

短期リバウンドの後に続く下降波により、次は200日MA(46,357)を明確にブレイクする展開となりそうです。フィボナッチの次の下値メドは[45,202](昨年4月からの上昇の38.2%戻り水準)です。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6521(11/21安値)からの「エンディング・ダイアゴナル」は、7002(1/28高値)を以て完成した可能性が高い、とみています。もしそうなら、S&P500は今後数週間内を時間的メドに、ダイアゴナル始点(6521)へ下落する展開となるでしょう。

マグニフィセント・セブン(M7)は半年間のネックラインを下回り始め、引き続き「サード・オブ・サード」急落前夜にあるようです。M7はS&P500時価総額の30%超のウェイトを占めており、M7の調整が本格化すると、S&P500も大きく影響を受けることになります。

3月9日は一時6636まで下げましたが反発しました。短期リバウンドを経て、次は200日MA(6586)を目指す展開となるでしょう。

[ダウ輸送株平均] 第4波はジグザグ(?)


[マグニフィセント7] 「サード・オブ・サード」下落入りか?



[ナスダック]


【ナスダック100 月足・週足 エリオット波動分析】
2002年10月底から進行してきたサイクル級の上昇トレンドは、その全行程を終えた可能性があります。2022年10月からのプライマリー級の第➄波による上昇は、25年4月よりインターミディエイト級第(5)波にあり、それは26,182(10/29高値)を以て終わった可能性が高まっています。

米株相場は2026年前半に、本格リスクオフ局面を迎えるでしょう。


【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
昨年10月高値(26,182)と今年1月高値(26,165)、これらは3カ月越しのダブル・トップです。
波動カウント的に、1月高値(26,165)からマルiii波による急落局面が進行中と思われます。

24,387(2/17安値)からは、マルiii波中第(ii)波によるリバウンドに位置付けられます。
それは既に完成したか、しつつあります。この見方によれば、マルiii波中第(iii)波「サード・オブ・サード」による本格リスクオフ局面がまもなくやってくるでしょう。

そうなれば昨年11月安値23,854も早々に下回り、今後数週間タームで[22,500](昨年4月からの上昇の38.2%押し水準)に達してもおかしくありません。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
16年半サイクルによれば、米ドル/円(ドル/円)は2028年4月頃まで「円高の時間帯」が続きます。この時間帯においてドル/円の上値は抑えられるでしょう。筆者は28年4月頃までのどこかの時点で、1ドル=125円~120円へのドル安・円高になる可能性をみています。

日米実質金利差から導かれるドル/円の水準は、現在1ドル=137円-139円です。足元の日本円は金利差からみた妥当な水準よりも極端な過小評価が続いています。
さらには、日本が「金利ある世界」に入った一方で、実質実効円レートは今なお史上最安値圏にあります。

このような「超円安」を筆者は「円安バブル」とみており、それは今後いつ弾けてもおかしくありません。実際のところ、円安バブル崩壊は足元から始まるかもしれません。

ちなみに「失われた20年≒金利なき世界」では、円売りで調達した資金を様々なアセットに投資する円キャリー取引(※)が世界の潮流でした。しかし「金利ある世界」では、円キャリー取引の巻き戻し(円買い戻し)が進むと共に、市場ボラティリティが急上昇するリスクに留意すべきでしょう。

(※)BIS(国際決済銀行)によると世界の円キャリー取引規模は40兆円程度とされます。

【週足 エリオット波動分析】 
24年9月安値(139.565円)からの第2波によるリバウンドは終わり、第3波によるドル安・円高がスタートした可能性が高い、とみられます。

週次MACDは25年6月下旬に買い(B)となり、そのままドル/円の買い持ちが続いてきましたが、1月最終週に売りシグナル(S)が点灯し、半年ぶりの弱気転換となっています。

市場価格は第3波で強く・大きく動きます。足元のドル安・円高が第3波なら、じり安の展開は考えにくい上に、次が「サード・オブ・サード」のドル安トレンドということを考慮すると、今後2~3カ月という短期間に140円処へ急落する展開もあり得ます。

【日足 エリオット波動分析】 
159.405円(1/14)からの第i波は151.994円で終わり、そこからは第ii波によるリバウンド局面とみています。引き続き、第ii波「Ⓐ-Ⓑ-Ⓒジグザグ」における、Ⓒ波のドル高・円安が終わったかを見極める局面となっています。

この見方によると、第ii波は159.405円を上回ることなく完了し、近々、第iii波によるドル安・円高へ基調は転換するでしょう。第iii波は今後数カ月内にフィボナッチ比率のレンジ[149.640円-147.337円]を打診するでしょう。

一方159.405円を上回ると上記見通しは取り下げられます。この場合は160円水準の攻防に移ることが予想されます。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[136.829円]です。


投機筋は3週ぶりに円売り持ちに転換 (2026年3月3日時点)
IMM通貨先物市場において、投機筋(非商業部門)は前週の9.2億ドルの円買い持ちから、13.1億円の円売り持ちとなりました。円売り持ちになるのは3週ぶりです。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
25年7月(96.377)からの(X)波は続いているとみられます。
(X)波の内部構造はかなり複雑ですが、時間が経つごとに高値と安値が広がっていく(三角)保ち合い相場=「エクスパンディング(拡大)・トライアングル」(A-B-C-D-E)の可能性が高い、とみます。

この見方によれば、今はパターン中最後のドル高としてのE波が進行中です。このE波は今後100.395(前回高値=C波トップ)を上回ることが想定されますが、そんなドル高は「Bull-trap(強気のワナ)」といえるでしょう。

この(X)波を終えるとドル指数は持続的な下落トレンドを再開し、95.551を明確に下回る展開が予想されます。


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
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