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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※3月27日更新

2026/03/27 09:41

宮田レポート(短期アップデート) 260327_miyata.pdf

[日経平均]
【当面の想定レンジ】 46,000~55,000円

[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 43,560~48,000ドル
            (S&P500) 6175~6800
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 22,500~25,000
                                   (ナスダック総合) 20,500~22,900
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~160.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~102.000
 


[日経平均]


【週足 エリオット波動分析】
2020年3月安値・16,358円以来のプライマリー第➂波・強気相場は終了し、プライマリー第➃波の弱気相場が始まったとみられます。それはコロナ禍以降で最大のリスクオフ相場になるでしょう。

週次の安値サイクル(安値~安値)は42週±7週(35週~49週)、下げ率は10%~26%(平均17%)です。今週(3/23~3/27)は25年4月底以来のサイクル50週目ですが、安値はおそらく今後3週間以内に付けるでしょう。高市早苗氏が自民党総裁に選ばれた25年10月4日(土)を「高市ラリー」開始点とみれば、そこから6カ月信用期日であり、25年4月底から1周年でもある4月第2週[4月6日~10日]は安値を付ける時期として注目できそうです。

(例外的ですが)現行42週サイクルがさらに延長する場合においても、サイクル55週(フィボナッチ)目のゴールデンウィークまでには決着をみるでしょう。このように、遅くとも5月には新42週サイクルが始まると見込まれます。

もっとも戻り売り圧力は非常に強いと予想され、新サイクル形状は弱気型「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になるでしょう。水準的にはサイクル高値が59,332円を上回ることは難しく、最大限でもダブル・トップ形成にとどまるでしょう。サイクル高値を6月頃に付けた後、11月~来年2月のサイクル安値に向けて、株式相場は下げていくと思われます。

[TOPIX]
3938(2/27高値)からプライマリー➃波の調整に入った、とみています。

3492(3/9安値)からのマルii波は、3673(3/26高値)で終わったとみることができます。マルii波は「ランニング・フラット」です。

この見方が正しければ、短期的にもマルiii波による急落局面を迎えるでしょう。

下値模索の動きはまだ続くとみられ、 [3291](昨年4月からの上昇の38.2%戻り水準)を目指す展開となりそうです。


[日経平均]
59,332円(2/26)からプライマリー級第➃波の弱気相場が進行中とみています。

51,407円(3/9安値)からのリバウンドは「ランニング・フラット」を形成しており、50,688円(3/23安値)からはマルii波-(c)波による上昇とみられます。この(c)波は55,000円へ上昇余地がありますが、それは必然ではありません。マルii波に続いて起きるマルiii波は、50,688円を早々に下方ブレイクするでしょう。

3月20日時点の信用買い残は5兆8025億円に膨らみ、データ遡及可能な2005年以降の過去最高水準(5兆9836億円、2006年2月10日)が視野に入りました。高値圏での信用買いポジションには多額の評価損が出始めている公算が大きく、「マージンコール(追証)」売りの嵐によって、日経平均が5万円大台を一気に割れる展開も想定の範囲です。当面の下値メドは[48,293円](レッサー・ディグリー第4波安値)で、この付近にはフィボナッチ・サポート[48,430円]があります。

[予想PER別の日経平均水準]
3月26日の日経平均予想PERは19.72倍、予想EPSは2718円。 過去最高のEPSは2867円(2/25)です。 


[裁定買い残と信用買い残] (3月20日時点) 




[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ 日足エリオット波動分析】 
2月10日に付けた最高値・50,512ドルは、S&P500(高値は1月28日)、ナスダック(25年10月29日が高値)など主要指数によって確認されていません。この「未確認」は、米国株相場の天井打ちを暗示しています。

3月20日におよそ半年ぶり安値(45,369ドル)を付けました。25年4月からの上昇の38.2%戻りサポート[45,202ドル]が意識されたのか、今週は戻りを試す動きとなりました。

しかし、上値は200日MAに押し返されました。200日MAが従来のサポートレベルからレジスタンスに変わったことがみてとれます。

200日MA[46,635ドル]を再びクリアできれば、[47,334ドル-47,941ドル](38.2%-50.0%戻り)を試すことになりそうです。

一方、このまま下振れが続くケースでは、フィボナッチの次の下値メド[43,562ドル](昨年4月からの上昇の半値押し水準)を試すでしょう。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
3月20日安値6473は「エンディング・ダイアゴナル」の始点(6521)を満たしています。想定していた最小限の下値メドは達成されました。

もっとも、さらなる下振れの動きに要注意です。

200日MAを明確に下回ったことによって、機械的な売りが今後膨らむリスクが高まっています。
印象的なのは、S&P500時価総額の30%強を占めるM7(マグニフィセントセブン)の下落が加速していることです。M7は「サード・オブ・サード」による下落にあるとみられ、引き続きS&P500を下方向へけん引する可能性があります。

遠からず、25年4月からの上昇に対するフィボナッチ・サポート[6174-5662]を試しにいく展開が想定されます。


[ダウ輸送株平均] リバウンド完了か?


[マグニフィセント7] 「サード・オブ・サード」下落が進行中



[ナスダック]


【ナスダック100 月足・週足 エリオット波動分析】
2002年10月底から進行してきたサイクル級の上昇トレンドは、その全行程を終えた可能性があります。2022年10月からのプライマリー級の第➄波による上昇は、25年4月よりインターミディエイト級第(5)波にありますが、それは26,182(10/29高値)を以て終わったとみられます。50週MA(23,711)を割ると弱気シナリオが現実味を帯びます。

米株相場は2026年前半に、本格リスクオフ局面を迎えるでしょう。


【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
昨年10月高値(26,182)と今年1月高値(26,165)とで、3カ月越しのダブル・トップを完成。そこから弱気の展開が始まりました。

3月27日には一時23,574と25年9月以来の安値を更新しました。

波動カウント的に、1月高値(26,165)からマルiii波による急落局面が進行中であり、足元はマルiii波中の第(iii)波「サード・オブ・サード」とカウントされます。

この見方によれば、短期的にも[22,500](昨年4月からの上昇の38.2%押し水準)に達しておかしくありません。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
16年半サイクルによれば、米ドル/円(ドル/円)は2028年4月頃まで「円高の時間帯」が続きます。この時間帯においてドル/円の上値は抑えられるでしょう。筆者は28年4月頃までのどこかの時点で、1ドル=125円~120円へのドル安・円高になる可能性をみています。

日米実質金利差から導かれるドル/円の水準は、現在1ドル=140円程度です。足元の日本円は金利差からみた妥当な水準よりも極端な過小評価が続いています。
さらには、日本が「金利ある世界」に入った一方で、実質実効円レートは今なお史上最安値圏にあります。

このような「超円安」を筆者は「円安バブル」とみており、それは今後いつ弾けてもおかしくありません。実際のところ、円安バブル崩壊は足元から始まるかもしれません。

「失われた20年≒金利なき世界」では、円売りで調達した資金を様々なアセットに投資する円キャリー取引(※)が世界の潮流でした。しかし「金利ある世界」では、円キャリー取引の巻き戻し(円買い戻し)が進むと共に、市場ボラティリティが急上昇するリスクに留意すべきでしょう。

(※)BIS(国際決済銀行)によると世界の円キャリー取引規模は40兆円程度とされます。

【週足 エリオット波動分析】 
24年9月安値(139.565円)からの第2波リバウンドは終わったか、終わりつつあり、第3波によるドル安・円高開始は近いでしょう。

週次MACDは25年6月下旬に買い(B)となり、そのままドル/円の買い持ちが続いてきましたが、1月最終週に売りシグナル(S)が点灯し、半年ぶりの弱気転換となっています。

足元MACD線がシグナル線を上抜きつつありますが、仮に上抜いたとしても買いシグナルとしての信頼度は低く、「ダマシ」になる公算が大きいとみています。

いまは(介入警戒感の他に)円を積極的に買う材料が見当たらず、円高のリスクはほとんど無視されるか、控えめにいっても軽視されています。このような市場の慢心と油断は、史上最大の「円安バブル」崩壊前夜にふさわしいでしょう。

【日足 エリオット波動分析】 
25年4月からのドル高・円安はⓦ-ⓧ-ⓨ「トリプル・ジグザグ」であり、159.405円(1/14)からは3番目のジグザグ=ⓨ波に位置付けられます。このⓨ波のトップは、24年7月の161.938円と「ダブル・トップ」を形成するでしょう。

3月18日には一時159.850円まで上昇しました。ピークアウトかを見極めるべき局面です。
157.442円(3/19)を下回ると、約1年続いたドル高・円安終了の第1シグナルが点灯します。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[140.709円]です。


投機筋の円売り持ちが24年7月以来の大きさに (2026年3月17日時点)
IMM通貨先物市場において、投機筋(非商業部門)の円売り持ちは、前週の32.4億ドルから53.2億ドルと3週連続で拡大しました。円の売り持ち金額は24年7月以来の大きさとなります。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
25年7月(96.377)からの(X)波は、時間が経つごとに高値と安値が広がる(三角)保ち合い相場=「エクスパンディング(拡大)・トライアングル」(A-B-C-D-E)の可能性が高い、とみています。

3月13日の100.54を以て─これは25年5月下旬以来のドル高水準─(X)波は終わったかもしれません。この見方は、日足一目均衡表の基準線[98.948]を下回ることにより強化されます。

ドル指数の持続的な下落トレンドが再開したとすれば、年内にも95.551を明確に下回るドル安が示現するでしょう。


エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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