3日に為替介入はなかった（？）ものの・・・

【ポイント】
・日銀の統計に基づけば、3日に為替介入はなかった模様
・日銀によりレートチェックが行われた可能性は残る
・「円安」が進行すれば、円買い介入はあり得る
・22年9-10月の経験に基づくイメージトレーニング

4日付けのBloombergの記事によれば、3日の米ドル/円の急落に際して、本邦当局の円買い介入はなかった公算が大きいとのこと。日銀が4日に公表した5日の当座預金残高の予想が、（介入がないことを前提とした）民間の事前予想とほぼ一致していたためです。

ただし、日銀が為替ディーラーに相場水準を尋ねる「レートチェック」があったとの見方は根強くあるようです。レートチェックは為替介入の準備段階とみられています。昨年9月-10月の円買い介入の際には、9月14日にレートチェックが行われました。米ドル/円はいったん2.5円ほど下落しましたが、8日後にレートチェック前の水準を上回ったところで第1回目の円買い介入が実施されました。

財務省は、「（為替相場の）水準は判断材料ではない」と繰り返しています。ただ、ここもとの米長期金利（10年物国債利回り）の上昇ピッチが急なだけに、米ドル/円が150円を超えて上昇を続けるようだと本邦当局の円買い介入も十分にあり得るでしょう。

イメージトレーニング
万が一にもないでしょうが、22年の円買い介入と同じタイミングで同じアクションが起こるとすれば、日付や相場水準は以下の通りとなります。ご参考まで。