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メキシコペソ/円が11カ月ぶりの安値、本日トルコ中銀会合

2026/10/22 09:06

【ポイント】
・FRBとメキシコ中銀の金融政策の違いがメキシコペソ安の主因とみられる
・フランスの長期金利(10年物国債利回り)が一段と上昇するか
・トルコ中銀はどの程度利下げするか、先行きの金融政策に関するヒントは?

(欧米市場レビュー)

21日、欧米時間の外為市場では英ポンドが堅調。一時英ポンド/円は211.949円、英ポンド/米ドルは1.33979ドルへと上昇し、ユーロ/英ポンドは0.83727ポンドへと下落。ユーロ/英ポンドは25年5月以来約1年5カ月ぶりの安値をつけました。英国の9月CPI(消費者物価指数)が前年比3.5%と、市場予想の3.4%を上回ったことを受け、BOE(英中銀)の利上げ観測が市場で強まったことが、英ポンドの支援材料となりました。

※英CPIについて詳しくは、本日の『ファンダメ・ポイント』[英CPIは上振れ、中銀ウィークは無風予想ながら・・・]をご覧ください。

豪ドルも堅調に推移し、一時豪ドル/円は111.194円、豪ドル/米ドルは0.70305米ドルへと上昇。いずれも9月下旬以来約1カ月ぶりの高値をつけました。豪ドル/NZドルはNY時間に上げ幅を縮小したものの、東京時間に1.23657NZドルと10月15日以来の高値をつける場面がありました。RBA(豪中銀)のハウザー副総裁のタカ派的な発言によって同中銀の追加利上げ観測が強まり、豪ドルの上昇要因となりました。

ハウザー副総裁は21日午前(日本時間)、シドニーでの講演で「インフレ見通しは悪化しているように見える」、「四半期のCPI(消費者物価指数)トリム平均値は、(8月時点の)予測よりも高くなる見込みだ」と発言。また、「インフレ率は非常に長い間高止まりしており、(RBAは)インフレ期待が目標からかい離するのを許容できない」、「生産能力への圧力は予想以上に強まっている」、「インフレ期待を安定させるためには供給ショックへの対応が必要だ」などと述べました。

メキシコペソは軟調。対ドルや対円で25年11月以来約11カ月ぶりの安値をつけました(メキシコペソ/円は一時8.436円へと下落)。

FRB(米連邦準備制度理事会)とBOM(メキシコ中銀)の金融政策の違いが足もとのメキシコペソ安の主な要因と考えられます。FRBは9月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の利上げをすることを決定。市場では、12月に追加利上げが行われるとの見方が有力です。一方、BOMは9月24日の会合で政策金利を据え置いたうえ、10月8日に公表された議事要旨では会合で政策メンバー5人のうち3人が利下げに言及していたことが明らかになりました。

(本日の相場見通し)

フランスの長期金利(10年物国債利回り)は21日、一時5.0%台前半へと上昇し、02年以来約24年ぶりの高い水準をつけました。同国の財政悪化や抗議デモの長期化への懸念が、長期金利の上昇要因になっているようです。

※フランスの長期金利の動向に関しては、20日の『ファンダメ・ポイント』[フランス国債が大幅に下落、ユーロの重石に⁉]にて詳しく解説していますので、ご覧ください。

フランスの長期金利が一段と上昇し、ドイツの長期金利との利回り格差がさらに拡大するようであれば、ユーロに対して下押し圧力が加わると考えられます。ユーロ/英ポンドは、24年12月安値の0.82180ポンドが下値メドです。

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TCMB(トルコ中銀)の政策会合が本日開催されます。会合の結果は日本時間20時に判明し、カラハンTCMB総裁の会見は予定されていません。

TCMBは1月に利下げを実施した後、前回9月まで5会合連続で政策金利を据え置きました。現在の政策金利は37.00%です。

トルコの9月CPIは前年比29.73%と、前月の31.51%から上昇率が鈍化し、21年11月以来およそ5年ぶりに30%を下回りました。市場は本日の会合で利下げが決定されると予想しており、利下げ幅は1.00%になるとの見方が有力です。

市場ではまた、TCMBは次回12月10日の会合でも利下げを行うとの観測があります。TCMBの声明で先行きの金融政策についてどのようなヒントが提供されるのかにも注目です。

本日の会合で1.00%を上回る幅の利下げが決定される、あるいは声明が次回会合での追加利上げ観測を強めるような内容になれば、トルコリラ安圧力が加わる可能性があります。

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米国の先週分の新規失業保険申請件数が本日発表されます(日本時間21:30)。新規失業保険申請件数の市場予想は20.0万件と、前回の19.9万件から増加するとみられています。市場予想と異なる結果になれば、相場材料になる可能性があります。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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