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RBA副総裁のタカ派的な発言で豪ドルが堅調

2026/10/21 09:15

【ポイント】
・RBA(豪中銀)は次回11月2-3日の会合で利上げも!?
・英CPIの結果を受けて市場のBOE金融政策見通しがどのように変化するか
・原油価格の動向は?

(欧米市場レビュー)

20日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は157.812円、米ドル/カナダドルは1.40311カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27658シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.12554ドル、英ポンド/米ドルは1.34039ドル、豪ドル/米ドルは0.70124米ドルへと上昇。米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下したことが、米ドルの重石となりました。米長期金利は3営業日ぶりに低下し、前日比0.03%低い5.11%で取引を終えました。

(本日の相場見通し)

RBA(豪中銀)のハウザー副総裁が本日シドニーで講演し、タカ派的な姿勢を示しました。

ハウザー副総裁は「RBAスタッフ予測は最終調整中であり、RBAが次回の政策会合でどのような決定を下すかは分からない」としつつ、「インフレ見通しは悪化しているように見える」と発言。「四半期のCPI(消費者物価指数)トリム平均値は、(8月時点の)予測よりも高くなる見込みだ」と語りました。

また、「インフレ率は非常に長い間高止まりしており、(RBAは)インフレ期待が目標からかい離するのを許容できない」と強調。「生産能力への圧力は予想以上に強まっている」との認識を示し、「インフレ期待を安定させるためには供給ショックへの対応が必要だ」と付け加えました。

ハウザー副総裁は「(豪州の)9月の雇用統計は我々の予測よりも弱かった」とし、「失業率は依然としてかなり低いが、労働市場は緩和している」との認識を示しました。

豪州の7-9月期CPIが10月28日に発表されます。その結果、特にRBAが基調インフレ率として重視するトリム平均値が強い結果になれば、RBAは次回11月2-3日の会合で追加利上げに踏み切る可能性があります。

日本時間本日午前の外為市場では、豪ドル/円や豪ドル/NZドルが堅調に推移しています。ハウザー副総裁の発言が市場で意識されていると考えられます。

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英国の9月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間15:00)。その結果に英ポンドが反応しそうです。

CPIの市場予想は、総合が前年比3.4%、食品・エネルギー・アルコール飲料・タバコを除いたコアが同2.8%。総合とコアのいずれも、前月(それぞれ3.1%と2.6%)から上昇率が高まり、BOE(英中銀)のインフレ目標である2%からさらにかい離するとみられています。

市場では、BOE(英中銀)は次回11月5日の政策会合での利上げ観測が補強されるとともに、次々回12月7日の会合での追加利上げ観測も強まりそうです。その場合、英ポンド/円や英ポンド/米ドルには上昇圧力が、ユーロ/英ポンドには下落圧力が加わると考えられます。ユーロ/英ポンドは、24年12月安値の0.82180ポンドが下値メドです。

※英ポンド/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[英ポンド/円、上値抵抗帯超えとなるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。

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WTI原油先物の期近11月物は20日、前日比1.87ドル安(-1.8%)の1バレル=101.79ドルで取引を終えました。11月物が下落したのは9営業日ぶりです。一時110.48ドルと期近物として4月30日以来5カ月ぶりの高値をつけたものの、その後反落しました。イランのメディアが20日、「イランのペゼシュキアン大統領とパキスタンのムニール陸軍元帥が会談した」と報道。パキスタンは米国とイランの交渉の仲介役を担っているため、米国とイランの戦闘終結に向けた協議進展への期待が高まり、WTI原油先物の下押し圧力となったようです。一部には、米国とイランの協議は合意が近いとの情報は不正確との報道もあります。

原油価格(WTI原油先物や北海ブレント先物)の動向に引き続き注目です。原油価格が軟調に推移するようなら、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナが下値を試す展開になりそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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