マネースクエア マーケット情報

原油価格の動向やカナダCPIが相場材料に!?

2026/10/19 08:52

【ポイント】
・フランスのデモで19日午前はユーロが軟調
・原油価格が一段と上昇するか
・カナダCPIで市場のBOC金融政策見通しがどのように変化するか

(欧米市場レビュー)

16日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/カナダドルは1.41336カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27794シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.12638ドル、英ポンド/米ドルは1.33668ドル、豪ドル/米ドルは0.69617米ドルへと上昇しました。

ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長はバンコクでのゲオルギエワIMF(国際通貨基金)専務理事との対談で、「FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果に予断を持つべきでない」と述べ、次回10月27-28日のFOMCでの追加利上げには言及しませんでした。それを受けて、市場ではFRBによる10月FOMCでの追加利上げ観測が一段と後退し、米ドルの重石となりました。

CMEのFedWatchツールに基づくと、16日時点で市場が織り込むFRBの利上げ確率は、次回FOMCが約15%、その次の12月8-9日までで約9割。15日時点の利上げ確率はそれぞれ約3割と約9割でした。

米ドル/円は方向感が乏しく、おおむね157.700~158.300円でのもみ合いとなりました。

ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.05139スウェーデンクローナへと上昇。原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネにとってのプラス材料となりました。

(本日の相場見通し)

フランス各地で17日、生活費の高騰などに抗議する大規模なデモが行われ、一部で暴動へと発展しました。

それを受けて、本日午前のオセアニア・東京時間は
ユーロが軟調に推移しています。一時ユーロ/円は177.000円を割り込み、ユーロ/米ドルは1.12100ドル近辺、ユーロ/英ポンドは0.84100ポンド台と下落する場面がありました(日本時間08:40時点)。

フランスの状況次第では、ユーロは一段と下押しする可能性があります。

***

原油価格が引き続き堅調に推移しています。

WTI原油先物の中心限月11月物は16日、前日比3.44ドル高(3.5%)の1バレル=101.41ドルで取引を終了。WTI原油先物が上昇したのは7営業日連続です。一時101.90ドルへと上昇し、中心限月として9月18日以来約1カ月ぶりの高値をつけました。

北海ブレント先物の12月物は同日、前日比3.94ドル高(3.7%)の109.86ドルで取引を終了。一時110.00ドルと、5月20日以来約5カ月ぶりの高値をつけました。

サウジアラビアとイエメンの親イラン武装組織フーシ派の攻撃の応酬が続いていることなどを受け、中東からの原油供給が滞るとの懸念が、原油価格の上昇要因となっています。

原油価格の動向に注目です。原油価格が一段と上昇すれば、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナには上昇圧力が加わると考えられます。

***

カナダの9月CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間21:30)。その結果にカナダドルが反応しそうです。

CPIの市場予想は、総合が前年比3.2%、BOC(カナダ中銀)がコアインフレ指標として注視するトリム値と中央値がいずれも同1.9%。総合の上昇率は前月の3.0%から高まり、BOCのインフレ目標レンジである1~3%を上振れるとみられています。前月のトリム値の上昇率は1.9%、中央値は2.0%でした。

市場では、BOCは次々回12月9日の政策会合で0.25%の利上げを行うとの観測があります。CPIが市場予想を上回る結果になれば、BOCによる利上げ観測が強まるとともに、カナダドルが堅調に推移しそうです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ