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米ドルが堅調、米ドル/円は158円台後半へと上昇

2026/10/13 08:52

【ポイント】
・米国の長期金利(10年物国債利回り)の動向は?
・原油価格が一段と上昇するか
・本邦当局の足もとの“円安”への対応は?

(欧米市場レビュー)

12日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は158.717円、米ドル/カナダドルは1.42829カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28088シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.11488ドル、英ポンド/米ドルは1.31997ドル、豪ドル/米ドルは0.69533米ドルへと下落。米ドル/円は9月25日以来の高値をつけ、ユーロ/米ドルは25年5月以来1年5カ月ぶりの安値を記録しました。

イエメンの親イラン武装組織フーシ派は10日と11日、サウジアラビアの首都リヤドの国際空港を弾道ミサイルで攻撃。トランプ米大統領は10日、サウジアラビアによるフーシ派への報復攻撃に米国が加わる可能性はあるのかと記者団から問われると、「可能性はある。検討する」と述べました。中東情勢の緊迫化への懸念が、安全資産とされる米ドルの支援材料となりました。

ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.04863スウェーデンクローナへと上昇。原油価格が上昇したことが、ノルウェークローネにとってプラスとなりました。

(本日の相場見通し)

本日は米国の長期金利(10年物国債利回り)の動向に注目です。米長期金利は9日、5.24%でNY市場の取引を終了。12日はコロンブス・デーで米債券市場は休場でした。

米長期金利が上昇すれば、米ドルが堅調に推移して、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルには下落圧力が加わりそうです。

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原油価格の動向も相場材料になる可能性があります。WTI原油先物の中心限月11月物は12日、前営業日比1.89ドル高(2.06%)の1バレル=93.74ドルで取引を終了。一時94.36ドルへと上昇し、9月29日以来の高値をつけました。中東からの原油供給への懸念がWTI原油先物の上昇要因となりました。

原油価格が引き続き堅調に推移すれば、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは上値を試す展開となり、200カ月移動平均線(本日時点で1.05101スウェーデンクローナ)を超える可能性があります。

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足もとの“円安(米ドル/円の上昇)”への本邦当局の対応にも注目です。片山財務相や三村財務官から“円安”をけん制する発言が出てくれば、米ドル/円はいったん下落するかもしれません。

本邦当局による為替介入、あるいはその準備ともされるレートチェックがあれば、米ドル/円は大きく下落すると考えられます。その場合、豪ドル/円やNZドル/円などは、米ドル/円に引きずられそうです。

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IMF(国際通貨基金)・世銀年次総会がタイのバンコクで12日から開催されています(18日まで)。メディアインタビューなどで、各国・地域の財務相や中央銀行総裁から財政政策や金融政策について発言があれば、市場が反応する可能性があります。ベッセント米財務長官はIMF・世銀年次総会に出席しないもようです。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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